詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

詩 初めて

2012年05月04日 | 
生まれて初めての記憶は
裸電球の下で
湯気をもうもうとあげながら
納屋で羊の子供が生まれる場面だった

好きだった物で一杯だった子供時代
降り積もる雪の下でみんな笑い
ひらひら散る紅葉の下での葡萄やコクワ採り
君の笑顔の美しさに見惚れ
怒りに震えて吹雪の中での号泣

デフレ不況や原発事故も
日本人にとって初めての経験
誰もが人間として試され
誰もがまるで難破船のよう・・

良心に恥じてはいけない
好きだったものを忘れてはいけない
好きだったものは消え去ることはない

未来の子孫たちに恥じる行為はいけない
踏みだす一歩がどれほど危なっかしいものだろうと
自分の良心を裏切ってはいけない
不正義に異議を唱えなければならない
殺されることがあっても逃げ出してはならない

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