詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

転落事故

2008年04月16日 | 日記
足が棒みたいに
疲れ果ててしまったせいなのか
それとも 日没を恐れて
下山路を駆け通しだったせいか
真っ暗な谷底へと
足を踏み外してしまった

大勢から
後ろ指を差された このまま
死んでしまわねばならないのだろうかと
血まみれで見上げていた漆黒の狭い空

しばらくして 川下の方から
遠い街の灯がまたたきだし
星がひとつ またひとつ

いよいよ高まりゆく川音の中で
無事に生き延びられたら
きみに告げたかった
ただひとつの言葉があったんだと気づく
この世で遣り残した
ただひとつの事があったんだとも



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