ぴあピアノ教室 in 目白

豊島区目白にある
小さなピアノ教室のページです。
日々の出来事を綴っています。

楽譜を読むということ

2009-06-08 21:17:30 | ピアノ教育
私は幼少時、いや、小学校3~4年生くらいまで
楽譜が読めませんでした。

ピアノは確か年長の時に始めていましたが、
母がピアノを弾けたため(ソナチネレベル)
母が弾いてくれたものを、丸覚えして弾いていたからです。

だから、母が弾かない週はピアノには触らない週でした。

お陰で私は、母が弾けたソナチネの入口まで
楽譜をほとんど見ずにピアノを弾いていました。

母が弾けるソナチネ。
それを追い抜いたとき、
一番驚いたのは先生だったのを覚えています。

突然、楽譜に「ド」とか「ミ」とか書き始めたから。
今でも残っている「エリーゼのために」なんて、ひどい。
だって、書き込んであるカタカナさえ
間違っているんだもの。

驚いた先生は、私に
「バイエル・下」を渡しました。
「とにかく、弾けるだけ弾いて来い」と。

先生の策が当たっていたんでしょうね。
すぐにソナチネあたりまでは読めるようになりました。
でも、ショパンとか、シューベルトとか
ものすごーく苦労していたのを覚えています。

楽譜を読むって大事なんだ!
強く強く思ったものです。

だって、母が弾いてくれなくなっただけで
ピアノが全く弾けなくなってしまったから。

今、私は教える立場になり、
とにかく「自分で読んで、自分の力で弾くこと」
に、ものすごくこだわっています。

自分が苦労した道を、子供たちに辿らせたくないから。
そして、ラクに読みながらピアノを弾けることが
どれほど楽しいかを知っているから。


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