森 絵都作…です。
この作家さんのお話に共通していること。
すご~くイヤなヤツが出てくる。
それも、当たり前にいそうなヤツ。
「あ~、いるいる」みたいな。
そして読んでいるこちらが腹をたててしまうのだが、
登場人物たちはそこで破壊活動には入らない。
それはそれとして、うまく折り合いをつけられるのだ。
リーダー風を吹かせまくる従兄が出てくる「子供は眠る」。
最初は子分状態だった弟分たちが、
次第に従兄を陰で馬鹿にし始める。
で、それがピークに達しどうなるのかとヒヤヒヤしていると、
なんと、対等に付き合える関係になってしまうのだ。
そうだよね、きちんと付き合う方法、どっかにあるんだよね。
大うそつきの女の子が出てくる「彼女のアリア」。
ま、こちらは優しさから始まったウソかも知れないけれど、
でもちょっとタチが悪い。
ウソが膨らみまくったところで、破たんするけれど、
卒業式が終わって、最後に彼女に会ったところで、
「ぼく」は彼女を責めない。
普通なら「なんであんな大ウソついたんだ?」と
問い詰めてしまうかもしれないのに。
彼女と付き合えてしまう。
どんな人も悪い人ではなくて、
きちんと向かい合えば分かりあえる、と
そう、この作家さんは教えてくれているようだった。
読み終えるととても温かい気持ちになれる。
そんな作品だ。
もう一本。
サティのおじさんなる変わったおじさんが出てくる
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、
ピアノの先生が出てきて、同業者ゆえ、
個人的な見方が入ってきたりして、
すんなり読めず、これについては語れない…。
悪しからず。
この作家さんのお話に共通していること。
すご~くイヤなヤツが出てくる。
それも、当たり前にいそうなヤツ。
「あ~、いるいる」みたいな。
そして読んでいるこちらが腹をたててしまうのだが、
登場人物たちはそこで破壊活動には入らない。
それはそれとして、うまく折り合いをつけられるのだ。
リーダー風を吹かせまくる従兄が出てくる「子供は眠る」。
最初は子分状態だった弟分たちが、
次第に従兄を陰で馬鹿にし始める。
で、それがピークに達しどうなるのかとヒヤヒヤしていると、
なんと、対等に付き合える関係になってしまうのだ。
そうだよね、きちんと付き合う方法、どっかにあるんだよね。
大うそつきの女の子が出てくる「彼女のアリア」。
ま、こちらは優しさから始まったウソかも知れないけれど、
でもちょっとタチが悪い。
ウソが膨らみまくったところで、破たんするけれど、
卒業式が終わって、最後に彼女に会ったところで、
「ぼく」は彼女を責めない。
普通なら「なんであんな大ウソついたんだ?」と
問い詰めてしまうかもしれないのに。
彼女と付き合えてしまう。
どんな人も悪い人ではなくて、
きちんと向かい合えば分かりあえる、と
そう、この作家さんは教えてくれているようだった。
読み終えるととても温かい気持ちになれる。
そんな作品だ。
もう一本。
サティのおじさんなる変わったおじさんが出てくる
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、
ピアノの先生が出てきて、同業者ゆえ、
個人的な見方が入ってきたりして、
すんなり読めず、これについては語れない…。
悪しからず。