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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-XII:The Last Debate (3)

2007-01-12 00:09:29 | Tolkien・HoME
ガンダルフのイムラヒル大公への言葉遣いが。。。一応,丁寧にしておこう。

「とっくにその仕事をやっておくべきだった!」とイムラヒル。「気付いた時には彼は我々の想像をはるかに超えていた。彼を滅ぼすには集められた軍勢から叩かなくては。」
「その通りです。」とガンダルフ。「デネソール侯が見た通り,彼らの数はあまりに多い。従って,この戦いには希望はない。ここで待ち包囲に続く包囲をされても,川を越えて打ち負かされるにしても。まずは慎重になる事です。そうすれば少しは生き長らえる事ができる。しかし,この戦いに指輪が加わった。これは勝利を勝ち得る物です。」
イムラヒル「噂には聞いた事があります。これはサウロンの『1つの指輪』ではないのですか? もしそれを取り返したら暗い過去の時代のように強さを取り戻すと言う‥」
ガンダルフ「それは本当です。彼のみが以前より強くなる。海の向こうからはもはや助けは来ませんからのう。」
イムラヒル「しかしもし我々は指輪を手に入れそれを扱う事ができるのなら,どうやって勝利するのですか?」
ガンダルフ「1日ではできませぬ。しかし力ある者の所へ来れば,アラゴルンとか,ここの都の殿とか,エルロンド殿とか,私の所等に来れば,その者は力を得て,指輪の主となり,誰もが彼に従うようになります。そして誰も殺す事はできません。サウロンの心すら何でもない物になる。指輪の主は彼から全ての力を吸い取るでしょう。皆が彼を敬い服従するでしょう。サウロンも完全に征服されるでしょう。しかし,一方で,暴君が力を付けるのです。」
アラゴルン「そして,さらに悪い事には,彼は西方の知恵や財産を破壊してしまうのです。」
イムラヒル「では,指輪を如何に使うのですか?」
ガンダルフ(フーリンへ変更)「少なくても戦いに勝たねばなりません。モルドールの汚い君主ではなく。」
イムラヒル「ではたくさんのマークやこの国の騎士が名乗りを挙げるでしょう。しかし更なる知恵が必要です。勝利それ自身は無意味だ。ゴンドールが正義でないなら意味がないし,モルドールが邪悪でないなら,それは勝利だ。原文は,"Victory is in itself worthless.Unless Gondor stants for some good, then let it not stand at all; and if Mordor doth not stand for some evil that we will not brook in Mordor or out of it, then let it triumph." トールキンさんの戦争に関する考え方のわかる文章です。。


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