《月刊救援から》
☆ 抗議に自由を!監獄に死を!パレスチナ解放!
原宿一号です。毎朝六時半に起こされて夜九時に寝かされる生活を送っているので、元気で、毎日愉快に反抗したり、「解放読書」しています。
どんな部屋で生活しているとか、どんなボールペンで今これを書いているとか書こうと思ったけれど、「施設管理上の理由」でダメらしい。
同居人(?)はてんとう虫です。ときどきクモも姿を現したり、どこか行ったり。最初、てんとう虫は橿に逆さまにくっついていて生死不明だったけれど(まるで動かなかった)、暖かい日に急にてくてく動き出してこっち向かってきたので、しばらく中指の先に乗せて水をあげたりしてた。最近は蛍光灯の周りを元気にブンブンしてたけれど、今日は姿が見えないのでどこかに行っちゃったかも。
ノートとボールペンをゲットしてから、欠かさず日記を書いているよ。出たらZINEにしたい。
日曜日のデモに来てくれた皆、
逮捕時に麹町署の前に集まってくれた皆、
メッセージを送ってくれた皆、
警察に抗議のはがきや電話をしてくれた皆、
差入れとかしてくれた皆、
とにかくありがとう。私はひとりではないことを知ってる。
ここから皆に、そしてパレスチナの人たちに連帯してる。
檻の中でもボイコットしているよ!動画を見てびっくりした人も多いかもしれない。でも驚くことじゃない。
警察は本質的に国家の暴力装置であり、暴力の独占を法で正当化されてる。「人を殺すな」って言ってる人の首をつかんで引っぱっても、引き倒しても、私の体にあざを作っても許されてるから警察官は逮捕されない。本来なら、あんな暴行をした警察の方が捕まってもおかしくないよね。
警察は誰を守ってた?誰に暴力を振るった?何のために?考えてみたら、おかしさに気づくと思う。
うちらの税金でうちらを弾圧するのはおかしい。虐殺国家を守って、うちらを黙らせるのはおかしい。アメリカやドイツやフランスだけじゃない。日本の警察だって抗議の自由を奪うクソ野郎だ。
だけど怖がることはないと思う。むしろビビッてるのは警察なんじゃないかな。デモが盛り上がって、私たちの虐殺への怒りが抑えられなくなって、とりあえずたまたま私を逮捕して鎮圧しようとしただけだと思う。
それくらい権力者は恐れている。シオニストはビビッてる。私たちのパワーが何かを変えてしまうかもしれないと必死になって押さえつけようとしてる。
でも私たちは止まらない。私たちは知ってる。伊藤忠とNASを実際に止めた。TRPからAXAとHPを下ろさせた。私たちには力がある。私たちは変えることができる。
私は牢屋の中から、自由を奪われているからこそ、より深く解放について考えてる。囚人の解放は他人事じゃない。解放の「交差性」の中に、囚人こそ含まれなければいけない。イスラエルの軍刑務所にぶち込まれて裁判もなく拷問されたりレイプされたりしながら世界に忘れられているパレスチナの囚人たちのことを、私たちはもっと真剣に考えるべきだ。同時にこの国が入管の強制収容所に捕らえている人たちのことも。精神病院で拘束された障害者の人たちのことも。
檻と鎖こそ、自由から最も遠いアイテムだ。本当の意味であらゆる人(命・動物も)が解放されるためには、警察と監獄のシステムそのものを廃止しなきゃいけない。これは検問所や分離壁・アパルトヘイトの廃止ともつながっている(この考えをアボリショニズムと言う)。
そして思い出して。檻の中にはいつも自由のための闘いがあったことを。
パレスチナのシンボルのひとつ、スプーンは、イスラエルの監獄からスプーンで穴を掘り脱獄したパレスチナ人の囚人のエピソードから。
イギリスで女性参政権を求めたサフラジェットたちは獄中でハンガーストライキをした。
南アフリカのネルソン・マンデラたちだって投獄されていた。
国家は市民の自由を恐がる。それは昔から変わらない。私を逮捕しても、私の中の解放への欲望をもっと強く燃やすだけで、何のダメージにもなってない。私はここでたくさんの本を読んで、考えて、書いて、もっとパワーアップして濫から出てくると思う。
抗議に自由を!
監獄に死を!
パレスチナ解放!
★ デモに行くときはスマホ・身分証明書を持たない。出来ればSuicaじゃなくて切符で。逮捕されたら「救援連絡センターO3・3591・1301(さあごくいりいみおおい)の弁護士を選任する」だけを言って、完全黙秘する。私は逮捕時にこの電話番号を覚えていて超助かった。対策はしてね。
でも委縮する必要はない。抗議は私たちの権利だから。(抗議の自由アカウント https://www.instagram.com/kogi_no_jiyu)
『月刊救援』(2024年8月10日)
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