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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

教科書検定資料の一般公開をすぐにやらない文科省の情報統制ぶり

2019年03月29日 | こども危機
 ◆ <情報>検定情報の一般向け公開は5月28日までお預け!
   皆さま     高嶋伸欣です


 少し長いですが、検定結果公表についての問題提起です。
 昨日夕刻の放送、今朝の新聞から小学校教科書の検定結果が一斉に報道されましたが、それらの一次資料に当たる白表紙本や検定意見一覧、修正表などの基礎的情報の公開は、相変わらず5月28日までお預けです。
 その公開日程さえ、記事にしているのは『東京』『産経』『日経』だけです。『朝日』『読売』『毎日』にはその情報も載っていません。
 かつては、4月20日過ぎに東京で公開を始めていた(06年は4月20日~7月31日)のを、09年以後は5月に遅らせ、さらに16年には6月7日になってようやく公開しました。
 遅らせた名目は「見本本が揃うのを待つため」とされていましたが、以前は「見本本は提出され次第に順次公開する」ということでした。見本本が早くできるところと遅いところの不公平を避けるというのであれば、「科目ごとに揃ってから順次公開する」ことにすればすむことです。
 それに今回の場合も、文科省は「公開」の趣旨として「教科書検定へのより一層の理解を得るため」としています。
 言行不一致の白々しさは明らかです。

 私はこの問題をこ09年以来指摘し続けていますが、文科省は耳を貸しませんし、報道関係者がほとんど無関心であることも、今朝の各紙報道ぶりで明らかです。
 記者クラブで独占的に情報提供を受ける特権の安易さに浸り切り、結果的に文科省による情報統制体制に一員としての役割を果たし続けていることに疑問を感じないメディアは、結局のところ「虎の威を借るキツネ」の文科省官僚の軍門に下っているようにも見えます。
 日程を載せている新聞を含めて、こうした問題点について触れているものが今回も一紙もありません。
 『日経』の場合、公開日程を「5月から」として月末であることを伏せ、記事の見出しを「修正過程明らかに」とするなど、文科省へのすり寄りが露骨です。
 *それに最初の東京会場が長年、交通不便な財団・教科書研究センター(江東区千石)なのも不可解です。公開期間中、教科書課の職員が派遣されているます。
 文科省旧館(虎ノ門)の「情報ひろばラウンジ」で同時公開したこともある(11年と12年、17年)のですから、最低限、同時開催は可能なはずです。
 また東京以後の各地方での会場は公共施設で、施設の使用料等は〇か低額と思われます。
 対して東京の財団の施設での公開は低額で済んでいるのか。常駐する教科書課の職員の経費を含めて割高ではないかと思われます。
 財団は、文科省官僚の天下り指定席の一つです。
 なぜいつまでも不便な会場を使い続けるのか、私たちが疑問を表明しても文科省の官僚は耳を貸しません。
 ジャーナリストの出番ではないでしょうか。

 *今年の公開日程と会場についての文科省の説明は、文科省HPの「報道」をクリックしてみて下さい。
     以上、ご参考までに 文責は高嶋       拡散・転送は自由です
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