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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

人事委員会傍聴者の声その28

2007年05月28日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ★05年処分撤回請求 人事委員会傍聴者の声 その(28)【2007・5・25】
 都教委のいいなりに平然と権力をふりかざす校長の醜態にうんざり
 ★5・25入学式③グループ第2回・証人尋問:川崎明未(千歳丘高校校長):堂山勇(久留米高校校長)


*「被処分者による校長尋問の追及が、テレビドラマのようだった。
 職務命令書を受け取っていながら不起立したのは確信犯だという。校長は自発的にY教諭の思想内容を評価したという。そのような報告を勝手に都教委に上げているのが恐ろしい。憲法に明確に違反していることを知りながら判決にも従わず、職務命令を出し続け処分を続ける校長こそ確信犯である。」  (K 学校に自由の風を)
*「都立高校の校長というような立場の人が、憲法に対して尊重する意識がない事があからさまに伝わってきて、やりきれない思いがした。また私は世田谷区民なので、今日は近くの高校のことだからと関心をもって来ましたが、『地域に根ざした、地域の人に愛される学校にしたい』と日頃、言っていることは、絵空ごとでしかないと言われているように思いました。」  (S 市民)
*「川崎校長は、『給料をくれる都知事と都教委の言うことを一番大切に聞く』という考え。はっきりと言われると余りにも貧しい心の校長(教育現場の責任者)でゾットする。『エサをくれる主人にだけ忠実になる犬』にすぎない動物が、東京の教育を決めている?
 久留米堂山校長は、職務命令に反した教員の処分を、『深く考えて処分した訳ではない。』と答えていたことが印象に残った。今後、こういう人だけが校長適任者として学校を、教師・生徒を支配していくと予測すると、『学校のよい子』にならないように、子ども達を育てたいと思ってしまう。教師も、親も、市民も、ことに子どもたちも、もっともっと激しく怒らなければ、怒り続けなければいけない。子供達よ、校長を疑え。」  (岡田良子 都民)
*「かつては、普通の実直な先生であったであろう、二人の管理職の答弁を聞いて感じたこと。異論、異見の交流、それをないあわせて合意をつくりだしていくことは、教育という仕事の本質につながると、僕は考えている。こういう寛容さが拒否されている学校の雰囲気は恐ろしいことだ。教員を1年で異動させることを何ら心の痛みがなく実行していく管理職の姿勢、それを推奨する都教委の態度。教育を受ける生徒の立場、教育を生かす教職員集団の形成についての配慮を全くなくした、今の都の教育姿勢に心の凍る思い、限りない怒りをあらためて感じた。」  (小島昌夫 元教員)
*「千歳丘の川崎校長は、警察が3回来ても何も言わなかったのに(否定していたが、自分で呼んだ可能性が高い)、請願に来た区民たちには『退去命令』を出しても悪びれない。教育者ではなく、権力の手先の発想だ。
 久留米の堂山校長は、請求人の思想を『イデオロギー的に根深い』と評価して、公文書に残していた。思想に基づく処分であることを歴然と物語っている。担任だった請求人を1年で強制異動させた件も、『請求人本人は学級経営のため残留を希望したにもかかわらず、校長に異議を申し立てた事により、異動具申を優先したのですね。』に悪びれずに『ハイ』と答える。
 都教委のいいなりに平然と権力をふりかざす校長の醜態がうんざりする位さらけ出された。」  (H 現役教員)
*「ひさし振りの傍聴だったけど、前回と違って今日はほんと、イラ付く3時間でしたヨ。前回は三通りのタイプがあって、一番酷いのでも多少の可愛さがあった。
 だけど、今日の校長二人は、都教委の10・23通達を特徴とする強権的教育行政に絶大な信頼と安心感を持って、今後この“ゴタゴタ”で、少しでも都教委にご迷惑をお掛けしない為の腐心に終始していた。所謂「新・職務命令」に都教委の新たな介入を仄めかしてはいたようだったが。
 この校長たちには、先生たちや子どもたちと日々、よ~く話し合いながら教育を作っていこう、などという心はあるのだろうか、もともとこういう人間だったのだろうか、などと思いをめぐらすことすら虚しさを覚えたね。
 確かに10・23通達が出る前には、この種の職務命令を出したことはないとは言ってはいたが、問題は、今や10・23通達体制にどっぷりと浸かって、寧ろ通達を渡りに船と心へ、人生をそこに懸けているとしか見えないことだ。恥ずかしくもなくこんな態度が取れるのはご本人たちの人間性もあるだろうが、残念だが、労働組合運動の衰退も大きいと言わざるを得ないのでは。
 何だかんだ言っても民主教育を支え、守り、一歩でも前進させてきたのは労働組合だ。労働組合運動の衰退が、10・23通達は憲法に矛盾しないなどと平気で言わせ、職務命令違反のみならず、日常の言動に反管理職的要素があるならば1年でも追い出す、などと平然と言わせ、やらせる状況を作ってしまった、と言ったら言い過ぎか?
 今日の尋問者で、子どもたちのことを思う余り、尋問が思わず議論になってしまう場面があったが、本当はあのような日々の教育実践を明らかにする中で、教師や生徒の内心に無謀に踏み込む不当性を浮き彫りにすることが重要なのではないか。
 それにしても、非民主的な教育行政に対する闘いと、先生たちの日々の交流と実践の中で作られる民主教育の創造が車の両輪となって、それぞれの職場でしっかりと根を生やす事が一層強く求められるのでは、と実感した3時間でした。」  (榎本進 元教員)


<ヒゲメモ>
 本日は、人事委員会口頭審理と同じ時間帯に、今年度の入学式の「君が代」斉唱時不起立者7名の処分発令が強行されました。土砂降りの雨の中、約80名の労働者・市民・退職者・教職員が駆け付くださり、研修センター前の歩道が一杯になったとの報告がありました。心から感謝します。
 人事委員会審理は、石原知事のミニチュアのような校長尋問。憲法・47年教育基本法など全く頭になく、ましてや子どもたちの今、未来をどう生き生きさせるのか、教師をいかに生徒と共に前進させるのか、一つの教育理念もなく己の保身で汲々する姿勢を見て情けなさで一杯です。
 これからも、茶番のような審理(現代劇)が続きますが是非一度姿を見せて下さい。この国の子どもの未来と平和と民主主義を必死に守り、自由を取り戻そうとしているのは誰か、教育の破壊しているのは誰かを確認する為に。本当の姿を人でも周りの人に広げて下さい。
 (請求人・代理人16名 傍聴者36名 心から感謝。 被処分者の会 星野)

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