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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

第3回 最高裁要請行動

2009年11月16日 | 板橋高校卒業式
 <板橋高校卒業式> 杜撰きわまりない高裁判決!
 ☆☆ 偽証を見抜けない高裁判事は辞職せよ! ☆☆
 ★ 最高裁は国民が素直に理解できる公正な判決を! ★
   9月8日第3回最高裁要請行動行われる

 ■ 「最高裁に公正な判決を求める署名用紙」ダウンロード ↓ (PDFファイル)
http://www.sirobara.jp/090303fujita-syomei.pdf


「紅葉の道庁」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

 ◎ 第3回 最高裁要請行動(2009/9/8)


 バスチーユのような石造物である最高裁の近くに、民主党本部があるらしい。歩道で党幹部をキャッチしてのインタビューなのか、テレビカメラやマイクを持った人の動きが見られた。新政権に向かう動きは最高裁の壁を揺るがすこともあるのだろうか。堅固な石垣の上の植え込みが雑多な蔓にすっかり覆われている。建物の裾や通路の隙間にも、雑草が眼についた。秋の初めの9月8日、建物の周りまでは手入れが行き届いていないようだった。
 中に入れるのは17人と制限されて、早朝から駆け付けた何人かの人が外で待つことになった。いつもの首席書記官補佐の矢後氏一人が対応した。
 はじめに司会のFさんから、担当の吉川書記官の出席を事前に求めた件に「裁判部の決定で出席はない」との回答があり「納得できないので、次回は出席を求める」「書記官、調査官、裁判官に要請の趣旨をきちんと伝えること」を要望した。
 当時、板橋高校に在職していたKさんの発言「教職員全員、とても立派な式だった、との認識があり、事件化されたことに信じられない思いがある」「唯一の問題は来賓都議の生徒への怒号と君が代斉唱最中に携帯写真をシャカシャカ撮ったこと、生徒も怒っている」「式翌日のサンケイ新聞の"元教師、卒業式を撹乱"との事実無根の記事で、右翼の街宣車が来るなど混乱があった」「判決は"式の2分の遅れ"を有罪の根拠にしているが、前日に突然、テレビ・クルーが入ると校長から話があり、手順の変更、生徒のプライバシーへの配慮などに管理職は十分な手はずを整えなかったので、不安があり、遅れはありうる、と考えていた」「心に残る式であったにも拘わらず立件されたことに怒りを感じ、政治的にフレームアップされたと考える」
 藤田さん本人。裁判の進捗状況などを質したが「わからない」。要請書などの趣旨は「担当書記官に伝えている。調査官、裁判官にも伝わっているはず」との返答があった。
 そして次の点を主張した。
 ①証拠(ICレコーダー)にない発言"何で追い出すんだ、おい"が起訴状に記載されている。
 ②「教頭の制止行為があったか」が裁判の大きな争点だが、起訴状には記載がない。土屋都議・横山教育長の都議会の質疑を正当化するために、教頭に偽証をさせたと思われる。
 ③高裁判決は「教頭の制止」の1分30秒を作るために矛盾を犯した。教頭らの行動を30分にわたって説明したが、「9時40分に校長室を出た教頭が9時39分44秒に体育館に入った」というありえない認定をしている。もう一度、起訴状、判決文、証拠書類を詳細に検討してほしい。容易にわかることだ。
 矢後氏「上告趣意書に記載はあるか」と質問「ある。が、膨大な一部なので見逃すと困るので強調したい」と藤田さん。
 その後、要請書に沿って「表現の自由(憲法21条)は財産権などに比べ、公共の福祉による限定の表現もない優越的権利であり、学校管理権という低位の権利に従属させた高裁判決はおかしい」「校長の管理権=公共の福祉として、国民の権利に対置することは、国連人権規約委員会からも批判を受けている。憲法12条に言う"不断の努力"として、表現の自由などの権利を実践することが必要と思う」などの発言があった。
 残りの参加者12名から、「東京の教育の現状を危惧している」「事実誤認の恥ずかしい判決だ」「政治的な裁判だ」「憲法の番人としての役割を果たしてほしい」などの発言がなされた。
 91名の賛同署名を連ねた「要請書」に加え、高裁不当判決に抗議する「自由法曹団の声明(08/5/30)」と最高裁への要請署名の追加160筆を提出した。
(志村秀三)

 『藤田先生を応援する会 通信』(第37号 2009/10/28)

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