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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

自由な風の歌便り(3)

2010年06月27日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 林光さん企画・出演による <コンサート自由な風の歌5~百年の氷、溶けよ!>
 ◆日時:7月17日(土)午後2時開演 ◆会場:新宿御苑前の四谷区民ホール

 ♪ ご期待下さい!「トラジ」(林光編曲)/チェロ三宅進・ピアノ崔善愛 初演!


 7月17日の「コンサート自由な風の歌5」に向けて準備は着々と進んでいますが、今回のコンサートでは嬉しいことに、林光さんが朝鮮民謡「トラジ」をチェロ・三宅進さん、ピアノ・崔善愛さんのために編曲されて、その新曲“序奏<トラジ>のために”が初演されます。
 「百年の氷、溶けよ!」をサブタイトルとするこのコンサートのために、新しい曲ができる!林光さんが書き下ろして下さったことは、わくわくするすばらしいここと。
 それなのにコンサートチラシに「初演」の文字を入れていなかったことに気づいて、デザインしてくれた沙蘭さんに無理を言って「トラジ(林光編曲/初演)」と入れた版を作り直してもらいました。5月末からはその新しい版でチラシを印刷して配っています。
 早く聞いてみたい!…けれど、当日のお楽しみに。

 自由な風の歌5合唱団~『なぜ?』に挑んで、練習は充実しています。
 林光さん指揮での練習は、6月27日と7月11日です。

 林光 詩/曲の『生命の木、空へ』~合唱、児童合唱、ピアノ(または管弦楽)のための~は6曲からなる組曲です。
 「8月6日ヒロシマの日に10000人で平和をうたうつどい」実行委員会委嘱作品で1987年8月6日に京都で初演されています。
 2006年秋の「コンサート自由な風の歌2」で歌った『敗戦の子ども』はこの組曲の第5曲だったのですが、今回歌う『なぜ?』は、被爆朝鮮人労働者に寄せた思いが歌われ、組曲の第2番目の曲です。
 「溶けてよじれた一升びんは/わたしたちをといつめる//なぜ?」
 と結ばれるこの曲は、
 「クニとナマエとコトバをとりもどした/あなたたちの兄弟は/だがこのクニでまだ/ほんとうのやすらぎを得てはいない」
 と、正面から日本の近現代史と向き合わなければ歌えない直球のような言葉を投げかけてきます。
 5月の合唱練習では実行委員長の伊東さんが韓日の近代史に資料を用意してくれて練習のあと短時間学習会を行い、また合唱団員の山崎さんが広島平和記念資料館のホームページから資料を取り出してくれて、みんなで見られるように掲示してくれています。合唱団平均年齢よりぐんと若い山崎さんの意欲とインターネットを駆使する発想に脱帽。
 さて、今年も飯村孝夫さん(二期会会員=バリトン歌手/演出家)が4月から毎回合唱指導に来てくださっています。
 飯村さんの指導は昨年も大変充実していて、私たちから「歌」を引き出すエネルギーがすばらしく、大好評だったのですが、今年はさらに熱が入っていて、毎回本当に楽しく、学ぶことの多いレッスンを展開してくださっています。(飯村先生の指導を受け、さらに作曲家林光先生ご自身の指揮で練習・本番をむかえるという、この贅沢!参加した者にしかわからない贅沢ね!)
 昨年歌った3曲(『鳥の歌』『欠陥』『ラ・タララ』)もさらに歌い込んでいますが、今年初めて歌う『なぜ?』はストーリーがあり、無伴奏の部分もあり、決して簡単ではありません。
 『なぜ?』は「他の曲と色がちがいますね」と飯村先生。「なぜ『君が代』を弾けないか、歌えないか」という思いとつながる曲でもあり、あと1ヶ月と10日,計4回の練習でどこまで歌えるか、思い切り入れ込んで練習していきます。
 『自由な風の歌便り(3)』(2010/6/6)コンサート自由な風の歌5実行委員会

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