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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「教育再生」勢力PR記事に堕している『朝日新聞』夕刊に連載中の「『教育再生』をたどって」

2017年12月02日 | こども危機
皆さま 高嶋伸欣です
 先ほど関西で教科書問題に取り組んでいる方から、『朝日新聞』(東京本社版)夕刊に連載中の「『教育再生』をたどって」の29日分(連載⑦)に注目するようにとのメールが送られてきましたが、私は⑦はもとより本日30日の⑧に強い疑問を感じていたところでした。
 そこでご参考までにこの件の私見をまとめて、発信させて頂く次第です。
 拡散・転載は自由です

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 ◆ 『朝日新聞』東京本社版の夕刊連載「『教育再生』をたどって」については、
   回が進むに従って内容についての疑問を強めています。


 フジ住宅による「アンケート」水増し問題を扱った29日の7回目記事にしても、「淡々と事実をこれだけ取材して明らかにしましたよ」というだけで、問題追及・責任追及の姿勢よりも不公正な行為をした側の言い分についての紹介が中心で、その不当性や矛盾点を明確にする指摘もほとんどないままです。
 私にはフジ住宅の側を巧妙にかばっているようにさえ読めます。
 ここに書かれた事柄はすでに関西地区で何度も報道されたことが大半なのですから、フジ住宅には馬耳東風ではないでしょうか。
 この29日の記事に輪をかけて「教育再生」勢力PR記事に堕しているとしか思えないのが本日30日の記事です(添付の記事参照)。
 採択の増加を「善戦」というのであれば、「もっと取りたかったのにだめだった」という彼らの挫折観や悔しがりの思い、「この程度が彼らの限界さ」という厳しい見方の存在などに触れてこそのジャーナリズムではないでしょうか。
 後半の八木秀次氏などの言い分垂れ流しなど、胸糞の悪くなる思い無しには読めません。特に最後の「イデオロギー色の強いものは、~」は正しく八木氏の代弁そのものではないでしょうか。
 それにしても、この発言引用は何のため? 記者の意図が読み取れないのですが。

 『朝日』は阪神支局襲撃事件以来、4月末になると毎年『歩く・見る・聞く』という連載を継続してきましたが、その大半は右翼まがいの勢力の活動の活発化を詳細におどろおどろしく紹介するもので、そうした動きに屈することなく行動している人々の紹介はほとんどありませんでした。
 それと同質の「悪しき客観主義のジャーナリズム」の再台頭をこの記事に感じるというのは、言いすぎでしょうか。
 この記事の写真にある「タウンミーティングin大阪」では、安倍晋三氏が問題発言をしています。ところがそれをテープ起こしして掲載した日本教育再生機構の会誌『教育再生』の記事では、削除しています。
 その一方で、大阪毎日放送の「映像”17」の『教育と愛国』(7・30放送)では、その問題発言部分を収録しています。
 取材する側の基本姿勢に、民主主義を歪める者への監視・批判、人権を侵されている者を守る姿勢(沖縄の県紙の姿勢がこれです)が確立されているかどうかの差を感じます。
  以上 高嶋の私見です。ご参考までに。
   期限を過ぎた原稿の作業中ですが、気持ちが収まらないので作業を止めて、このメールの発信を優先にしました。
  *明日の連載⑨はどうなるかのでしょうか。

 **<関西の方からいただいたメールです>*****
 11月29日の朝日新聞東京本社版の夕刊に「教育再生」をたどって 第7回 「教科書採択、会社ぐるみで支援?」と題して、2015年8」月の大阪市教科書採択の問題が取り上げられました。
 次のアドレスから見れますのでぜひ見てください。また各自、拡散をお願いいたします。
『朝日新聞デジタル』
http://www.asahi.com/articles/DA3S13251344.html
なお、12月中旬には大阪版にも掲載されるそうです。

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