◆ 小学校養護教諭分限免職撤回裁判 第18回口頭弁論報告
小学校養護教諭の指導力不足教員研修不当分限免職撤回裁判の証人尋問の2回目で、二人の証人が証言台に立ち、午後いっぱいかけて行われました。その報告です。
(1)本日の審理=証人尋問2人
10月11日(火)東京地裁611法廷 13:30~17:30
裁判官:高瀬保守、岡田毅、山田悠一郞
原告席:代理人2人+原告1人
被告席:代理人6人+証人1人
傍聴席:開廷時25人
○一人目の証人(被告側証人):M研修センター統括指導主事
主尋問:A代理人(25分)、反対尋問:Ky代理人(45分)、裁判官尋問:岡田(5分)
○二人目の証人(原告側証人):Wさん原告本人
主尋問:H代理人(60分)、反対尋問:Kw代理人(55分)、裁判官尋問:山田・岡田・高瀬(15分)
(2)尋問の様子
①M研修センター統括指導主事
主尋問では、研修実施の責任者としての仕事内容、審査会で免職と決めた経緯など証言。
反対尋問では、普段授業を持たない養護教諭に授業をやらせることが、「実施要綱」の「高度な専門性」「計画立案する力」を身につけることと、どう結びつくのか本質的で厳しい追及があった。
裁判官からは、受講者の専門分野の指導主事がいなかった理由と、専門家がいない例が他にもあるのかとの質問があった。もちろん他に例はない。
②Wさん原告本人
主尋問では、校長が指導力不足の根拠として挙げた事例の誤りや、逆に頻繁にパワハラを受けたこと、それから事務職への転職試験には何の役に立つサポートもなく行われたことなどの証言があった。
反対尋問では、前任校以前の養護教諭複数配置校での古い些細な出来事までさかのぼり、証人を困らせるような答えにくい質問を根掘り葉掘りしていた。
裁判官は、保健室に複数の養護教諭が居る場合は仕事の割振りをどうするのかなど、三人全員が具体的な質問した。関心の高さの現れではないだろうか。
予定時間を30分もオーバーする、熱の籠もった証人尋問だった。
指導力不足教員研修が、真の意味で受講者の資質能力向上に役立つ内容になっておらず、
逆に無理難題をふっかけたり揚げ足を取ったりして受講者を追い詰めて、
辞めるように仕向ける仕組みなのではないかとの疑念がより強くなる証言内容だった。
4時間出ずっぱりだった、Wさん、弁護団の先生方、大変お疲れさまでした。
◆ 次回は、最終弁論になります。
2023年1月17日(火)13:30~ 東京地裁611法廷
(最終準備書面の提出締切は、1月10日)
(支援者連絡網管理人H)
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