ひょうたん島研究会・TT(高木@千葉高退教)です。
すべての友人の皆さんへ。
ぼくが所属するか曖昧な千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会の機関誌『ひのきみ通信』用に以下の雑文を書いたので、紹介します。
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☆ 「沖縄への基地集中に思う」雑感
T.T.0635(ひょうたん島研究会)
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6月28日(金)の朝日「オピニオン面」のコラム「耕論」のテーマは、「沖縄への基地集中に思う」であった。3人の意見が紹介されているのだが、ここではその中の一人=マイク・モチヅキさん(米ジョージ・ワシントン大准教授)のコメント「軍事的合理性なく不健全」の一部を取り上げる。記事の筆者は、渡辺丘さん。
朝日によれば、モチヅキさんの略歴は次のとおり。
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│ 1950年生まれ。専門は日本政治や日米関係、東アジア安全保障。米軍基地 │
│問題に関する沖縄県のアドバイザリーボードのメンバー。 │
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このインタビュー記事の冒頭で、彼は次のように言う。
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│ 在日米軍基地(専用施設)の7割を沖縄に集中させる必要性は、戦略的に│
│ありません。1950~60年代に日本本土で反基地運動が激化し、日米両政府が│
│協力して沖縄に本土の駐留米軍を移しました。それが今まで継続しているの│
│です。 │
│ 軍事的にはナンセンスとさえ言える。日本全土が中国のミサイルの射程内│
│になっていることで米軍は兵力の分散を進めています。在沖米軍の6割を占│
│める海兵隊は思い切って削減できるはずです。近年、海兵隊は、小さい島々│
│に小規模部隊を分散配備して暫定的な拠点をつくる構想を持っています。し│
│かし、これは中国のミサイルの標的となる恐れがある。さらに輸送機オスプ│
│レイは平時ですら何度も事故を起こしており、うまく機能するか疑問です。│
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次は、「日米地位協定」についてのコメント。
┌──────────────────────────────────┐
│ 発がん性の疑いが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)は、沖縄だけで │
│なく本土の米軍基地周辺でも問題が起きています。日米地位協定のために日│
│本政府や自治体が基地内に調査に入れないのは不思議です。(略) │
│ 日本の政治家や役人は、このように問題が多い辺野古移設計画や日米地位│
│協定は見直すべきだと米側にはっきり言うべきです。中国の台頭により日本│
│との同盟を維持しなければ戦略を進められなくなっている米国は、提案を理│
│解すると思います。今のままでは非常に不健全で、本当の同盟関係とは言え│
│ません。 │
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ぼく自身は「本当の同盟関係」を目指す立場には立たないけど、半分くらいは同意できるような気もする。
(24/06/29丑三つ時)
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