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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「君が代・強制」解雇裁判通信から(2)

2008年03月22日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ○5月13日(火)控訴審第3回口頭弁論
  15時開廷101法廷
  傍聴抽選のため、14時半まで裁判所正門までお越し下さい。


 <水口弁護士の弁論より>
 ◎ 都教委の「通達」発令に至る恐るべき陰謀 ◎


 都教委が10.23通達発令した狙いが何であったのか。その発令に至る背景に,一部の教育委員の強硬意見,一部の都議会議員の統制があったことを再度,強調したいと思います。

① 2003(平成15)年4月初めの段階では,都教委の賀澤指導課長自身,都立高校において,卒業式等に際して,国歌斉唱にあたって内心の自由を尊重する説明をすることは問題ではないことを認めていました。

② ところが,同年4月10日の教育委員会定例会にて,鳥海教育委員が国旗・国歌について強制しないという「政府筈弁は間違っている」と発言し,「内心の自由」の説明が問題視されました。

③ この鳥海氏は,2004(平成16)年4月9日の教育施策連絡会にて,日の丸・君が代の強制に反対する教職員を「がん細胞」として「徹底的にやる…残さない。」と公書しています。

④ 2003(平成15)年7月2日の都議会において民主党の土屋敬之議員が,「内心の自由の説明」や「起立しない教職員がいる」ことの是正を求める質問をしました。

 横山教育長は,都議会にて即座に,「国歌斉唱に当たって、司会者が教員に対し内心の自由について説明することは、極めて不適切である」「教員が、国歌斉唱時に起立しないということは、あってはならない」と答弁し,各学校の実施状況を調査のうえ各校別に公表することまでを約束しました。

⑤ 同年5月13日の校長連絡会全体会にて,教育庁学務部の山際成一学務部長は,「公立学校が議会の統制に服するというまともな状況にようやくなった」旨の発言を行っています。

▼報告集会
 裁判終了後、四時頃から、報告集会がもたれました。水口弁護士と秋山弁護士から本日の弁論の内容が話されました。
 とくに秋山弁護士は、採用拒否事件裁判での勝訴は、解雇裁判の積み重ねがあったからだといい、結果の違いは、裁判官が原告に対する偏見があるかどうかであった。また、ピアノ判決を過大視している問題点を指摘し、中味では、職務命令は校長が出さざるを得なかったと認定していることなど使えるところがあると報告しました。
 澤藤弁護士は、民主主義は多数派による意向で決定されるシステムだが、そこには人権思想がなければだめだと、基本的人権の重要性を強調しました。
 川口弁護士は神奈川の「個人情報保護条例に基づく訴えのその後」を報告しました。

『「君が代・強制」解雇裁判通信』 第74号(2008年2月19日)

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