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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

反戦川柳を詠んだ鶴彬(つるあきら)を顕彰する会「鶴彬忌大賞受賞作」

2022年01月28日 | 平和憲法
  =非国民がやってきた!010(前田朗blog)=
 ◆ 鶴彬通信 はばたき第39号を読む


 第26回鶴彬川柳大賞報告が掲載されている。大賞作品
   文明の垢で命の海が泣く        阿部 浩(神奈川県横浜市)
 SDGsが国際的な最大の関心事になっている現在に相応しい、環境汚染を読んだ秀句だ。作者も選者もさすが。
 優秀賞は3句。
   ワクチンをうつ手に銃は持たせない   有安 義信(岡山県加賀郡)
   自死させた嘘は野放しされたまま    原  新平(神奈川県中郡)
   さとうきびザワワ軍靴の音を消す    中沢 光路(新潟県十日町)

 他に、第8回かほく市民川柳祭の優秀作品(小学生の部、中学生の部、一般の部)も掲載されている。小学生や中学生も川柳だ。
 鶴彬の故郷、かほく市は日本一、川柳づくりの多い町だろう。
 一般の部の佳作には次の1句も。高松は、石川県かほく市の高松だ。
   コロナ禍の中の日本は植民地      三宅 義久(高松)

 また、金津淑子さんのお話(原稿)「反戦川柳作家鶴彬について」によると、鶴彬の句碑は7つあるという。
金沢市卯辰山公園
かほく市高松歴史公園
盛岡市松園観音公園
遠野市上郷慰霊の森
大阪市大阪城公園
かほく市高松・喜多義教宅
かほく市高松浄専寺境内
 「まとめ」では、次のように述べている。
 「彼の命がけの願いが、戦後に漸く実を結び、農地解放や労働運動、売春防止法などにより、住みよい社会に変わってきました。」
 「暁を、夜明けを待ちに待ちながら、闇の中にじっと堪えていた蕾も、今は花開き、盛岡の窓から、日本の空を風になって、自由にはばたいている事だろうと思います。」
 「鶴彬研究の古典 秋山清「ある川柳作家の生涯」の紹介」も掲載されている。
 秋山清の『日本の反逆思想』『ニヒルとテロル』『大杉栄評伝』『竹久夢二』『近代の漂泊』はいまもなお読み継がれるべき本だ。と思ったら、著作集第7巻に『自由おんな論争』という本もあるという。これは読んだことがない。
 ※ 鶴彬を顕彰する会
http://tsuruakira.jp/

『前田朗blog』(SATURDAY, JANUARY 15, 2022)
https://maeda-akira.blogspot.com/2022/01/blog-post_15.html
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