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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

判決期日直前 最後の最高裁要請行動

2013年09月02日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ★ 最高裁判決の日程
 9月5日(木)<第1小法廷2件>

  ○ 東京小中「君が代」裁判 14:00
  ○ 累積加重処分取消裁判(近藤順一) 15:30
 9月6日(金)<第2小法廷2件>
  ○ 東京「君が代」裁判二次訴訟 14:00
  ○ 08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟(米山良江) 15:30
 9月10日(火)<第3小法廷1件>
  ○ 都障労組04年処分取消請求訴訟 14:00

 ■ 8/29 最高裁判決期日を目前にして、署名提出と最高裁要請行動
 ■ 判決期日を目前にして、8月29日(木)午後、東京「君が代」裁判第2次訴訟の原告団が、最後の最高裁要請を行った。
 これに先立ち、8月26日(月)には、「『日の丸・君が代』問題等全国学習交流集会」の一環として、4つの「君が代」関連裁判の最高裁要請が行われており、これで9月5日~10日に期日指定された5つの裁判すべての要請が行われたことになる。
  1、都障労組(3人人)の『公正な審理と判決を求める要請書』(1人は減給処分の河原井純子さん)
  2、東京小中(10人)の『大法廷にて公正な審理と判断を求める要請書』
  3、累積加重処分取り消し(近藤順一さん)の『最高裁に公正な判決を求める要請』
  4、米山良江さんの『判決を前に改めて訴えます』

 Rさんから要請行動の報告がありました。アップします。
 ◆ 8/29最高裁要請行動
 ★ 「東京『君が代』2次訴訟」は、原告数62人と一番多く、最高裁要請も6月以来3回目になる。
 公正な判決を求める「署名」にも取り組んでおり、この日の第3次提出で、個人署名の累計が1万筆を超えて10,030筆、団体署名も196筆に達した。これらは原告団と被処分者の会が手弁当で集めた署名である。
 この日の要請は、冒頭でこの署名の提出があり、要請の趣旨説明を近藤事務局長が行った後、要請文4通(1通は代読)が朗読、提出された。
 ○近藤事務局長:署名に託された国民の声に耳を傾けず、判決期日が指定されたことは残念。1・16最高裁判決の不十分さが、都教委につけ込まれて、その後も累積加重処分が出され、教科書採択妨害の口実にまで使われている。今度こそ、あいまいさを残さない明解な判決を望む。
 ○Yさんの要請文:裁判官は判決文を読み上げて、肩の荷を降ろしたつもりになってもらっては困る。なぜ不起立者が後を絶たないのか、このような教員が学校から居なくなった時何が始まるのか、見守りながら、ずっと私たちのことを考え続けてほしい。まだ決着はついていない。
 ○Mさんの要請文:自分が子どもの頃は「平和教育」を受けた記憶はないが、教員になって「教え子を戦場に送るな」の気持ちでやってきた。今、教科書採択への介入や「はだしのゲン」の閲覧制限など、権力による"焚書"が行われて、「平和教育」が出来ない危機的状況になってきた。
 ○Fさんの要請文:「再発防止研修」は、都教委の見解のみが正しいとの前提で、同意しない場合には反省が出来ていないと累積加重処分の理由としてきた。1・16判決以降、研修時間も長くなり、直接に内心に踏み込む内容になった。これは、減給処分以上に重い刑罰である。
 ○Iさんの要請文(代読):人事権(処分権)を持っている地教委の教育支配は、文科省のそれよりもっと直接的で危険。東京でも大阪でも「何でもあり」の政治支配が進行している。9月6日の判決が東京都の教育行政を是正する大きな強い舵の役割を確実に果たすものであってほしい。
 ★続いて、参加者からいくつか意見が出され、最後に岩木共同代表がまとめた。

 ○Wさん:最判補足意見の中で「すべての関係者が話し合え」と言われたにも関わらず、都教委が話し合いに応じないのは許せない。
 ○Hさん:教育に関する国際条約の中にある「尊敬(respect)」の対象は、「人権や基本的自由」であって、「国旗国歌」ではないことを、文科省も認めた。教育者の責務は、国際基準では「人権や自由」の尊重を育成することであり、「起立斉唱」の指導ではないことを最高裁も認識した上で判決を書くべきだ。
 ○Yさん:「署名」には、私の所属するキリスト教会をはじめ、宗派を超えて多数の協力が得られた。
 ○Kさん:最近の最高裁は人権問題での判断の誤りが目に付く。非嫡出子の問題、一票の格差問題、、、国際評価に耐える人権判断を出して欲しい。
 ○岩木共同代表:1・16最高裁判決の矛盾が、2年も経たずに明らかになってきている。累積加重処分は裁量権逸脱と判示したにも関わらず、その後2度減給処分が発令された。都教委により判決が蔑ろにされているのを放置しておいて良いのか。累積加重処分を違法としたら、逆に再発防止研修が強化されて、不起立者の思想・良心への侵害がひどくなっている。最高裁判決を口実として、教科書の内容への都教委による介入が行われ始めた。憲法の番人、人権の砦、として、その名にふさわしい公正で明解な判決を期待する。
 所定の30分を、20分近くも超えて、最後の思いの丈を伝える要請となった。

『都教委包囲・首都圏ネット』(2013/8/31)
http://houinet.blogspot.jp/2013/08/blog-post_31.html
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