▲ <東京・杉並における「9・23国葬反対抗議集会」>
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「新芽ML」・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
9月23日、東京・杉並において、「国葬反対抗議集会」(主催:9条変えるな!杉並市民アクション)が開かれ(80人参加)、日体大の清水雅彦教授が講演をした。
清水教授はこの講演の為に、極めて詳細かつ分かりやすいレジュメ(A4版で8ページに及ぶ)を用意してくれ、それに基づいて話してくれた。
それは実に内容の豊かなものだった。
それを知っていただくために、少し長くなるが、レジュメ(「国葬」と「憲法」)の骨子を以下に紹介する。
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一 憲法の基礎~法の支配・立憲主義とは何か
1憲法の役割と構造
①権力支配の正当化論
②憲法(constitution)の構造~日本国憲法の場合
2憲法の保障と憲法の改正
①憲法の保障(憲法内的保障)
②憲法の改正(96条)
③憲法改正の限界~限界説(通説)
3法の支配と立憲主義
①法治主義と法の支配
②民主主義と立憲主義
二 国葬の内容と問題点
1経緯と国葬(国葬儀)理由
①国葬と国葬儀
②経緯
③国葬理由・説明
2国葬の法的根拠・内容等
①戦前の国葬
②吉田茂の国葬
③今回の国葬
3今回国葬の憲法上の問題点
①内容面
②手続面
4安倍元首相国葬の意図
三 安倍政権と法の支配・立憲主義
~安倍元首相は国葬の対象にふさわしいのか
1反憲法的立法と政策
①集団的自衛権行使容認の閣議決定と戦争法
②監視強化の諸立法・制度
③その他立法と政策
2憲法観と改憲策動
①憲法尊重擁護義務違反(99条)
②改憲案
3解釈改憲・立法改憲という手法
①14年閣議決定と15年戦争法
②日米ガイドライン
4「敵基地攻撃論」(実質改憲)
①従来の政府解釈
②最近の議論
③考察
5「人の支配」政治
6統一教会との関係
おわりに
・憲法研究者の取組
・「国葬」に反対する実行委員会の取組
・個人・団体の取組
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これ以上の中味の紹介は割愛するが、以上を見ても明らかなように、清水教授の講演は、
今回の「国葬」の問題を、
<憲法・法律上の立場から>、
<歴史的な立場から>、
<政治的意図を検討する立場から>、
<改憲策動を検討する立場から>、
<統一教会との関係の立場から>
全面的に検討・批判したものだった。
清水教授は、「国葬」がいかに多くの問題を抱えているかを簡潔明瞭に分かりやすく語ってくれた。
また、会場からの質問にも丁寧に答えてくれた。
そして、改憲阻止について次のようなことを述べた。
「今回の問題で改憲はスンナリ行かないだろう。しかし油断してはいけない。
彼等は、勝つと判断しなければ発議はできない。
だから世論を作ることが大事だ。国会外での地道な活動が大事だ。
来年4月の統一地方選で改憲勢力に打撃を与えることだ。」
なお、この集会には立憲民主党の吉田はるみ議員も来て、次のような国会報告をしてくれた。
「自分は欠席する。聞けば聞くほど知れば知る程、出席はできない。
国葬ヒアリング(?)で聞いたら、日本での参列者について、招待者名、人数、発表時期、等について全く答えなかった。
前に招待者名簿を翌日に棄てたということがあった。追及していく。国葬に反対する。」
集会では、岸本さとこ新区長が、9月21日に、
区としては半旗や弔意の呼びかけなどは一切しないという「区長メッセージ」(添付参照)を出したことが樋脇区議(立民)より報告された。
集会では最後に、「安倍元首相の国葬に反対する決議」(添付参照)が採択された。
全都・全国の皆さん、
一貫して私たちの「草の根」が張れば無敵です。
共に連帯して前進して行きましょう。
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