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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク 橋下市長との面会拒否声明

2013年05月25日 | 平和憲法
◎ 声 明

 橋下市長、あなたに日本軍「慰安婦」被害者と会う資格はない!

 ハルモニの「会いたくない」「会って、どうなる」という言葉を、橋下市長、あなたはどう受けとめているのですか!
 今回来日された金福童ハルモニは14歳で軍服工場で働くと騙され、中国広東の慰安所に連れて行かれました。
 当時11歳だった吉元玉ハルモニもハルピンの慰安所に連れて行かれました。
 待っていたのは暴力と性奴隷としての日々でした。
 幼くして親と引き裂かれ、異国の地で身体も心も破壊しつくすほどに凄惨な地獄を味わったハルモニたちにとって、その後の人生もまたどれほど過酷なものだったか!日本軍「慰安婦」だったと名のり出て、そのいまわしい過去を日本にまで来て証言されるのには理由があります。
 兵士の性処理の道具として扱われ、戦後は忘れ去られようとした自らの尊厳を取り戻すこと、そして、語ることで歴史の事実を記録し、次の世代に同じことを決して繰り返させまいとする意志です。
 平和や女性の権利のために声をあげてきたハルモニたちですが、決して心の傷が癒えたわけではありません。
 今回の橋下市長発言は、過去の記憶に苦しみ続ける被害者に二次被害を与え、その後も声高に繰り返される発言の正当化はすべての性暴力被害者を侮辱し、苦しめています。
 5月21日に国連の社会権規約委員会は日本政府に対し、「慰安婦」被害者を貶めるような発言をやめるよう勧告を出しました。「在日特権を許さない市民の会」など、排外主義グループのヘイトスピーチに対する日本政府の対応を求めるものでした。
 橋下市長、この間のあなたの発言はまさにこのヘイトスピーチであり、あなた自身が国際機関から勧告を受けていると自覚すべきです。
 5月21・22日の拷問禁止委員会での日本に対する審査でも、「慰安婦」問題は指摘されています。
 今や 日本各地、世界各国から止むことなく非難と抗議が続き、発言を「問題」とする世論が75%に達する中、橋下市長は責任をとるどころか、発言の正当化を試み、生き残りに躍起になっています。
 言ったことを言っていないと言い、責任をメディアや市民に転嫁して、「大誤報」「日本人の読解力不足」とまで言う一方、テレビに生出演して「どこの国でもやっていた」「日本だけを批判するのはアンフェアだ」と持論を展開しています。
 それらの発言が再び被害者の心を深く傷つけていることに全く気付かないのです。
 大阪市長としての発言であり、大阪市民に対しても大きな責任があるはずなのに、市民に謝罪の言葉はなく、維新の会で「迷惑をかけた」と陳謝する一方、発言の撤回はしないと公言しています。
 私たちは、先日提出した抗議文にも書いたように、発言の撤回と謝罪を求めているのであり、被害者を政治的に利用することも絶対に容認できません。
 来日中の被害者は「経験した本人がいるのに、どうして証拠がないと言えるのか」「「妄言で過去の歴史は変えられない」と橋下市長の一連の発言を批判しています。
 橋下市長はいまや政治家としても人間としても傲慢で卑劣な本性をむき出しにし、生き残りをかけて被害者との面談を利用して名誉挽回をはかろうとしています。
 しかし、ハルモニたちがあなたと面談して、あなたの演出するステージに付き合わされることはあり得ません。ハルモニたちが面談を拒否される責任は、橋下市長あなたにあるのです。
 あなたに残された道は辞任しかありません。一刻も早く、これまでの発言について撤回し、謝罪し、そして辞任してください。
2013年5月24日
日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク

『日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークのブログ』(2013/5/24)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ianfu_kansai_net
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