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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

沖縄の県民感情と、『沖縄タイムス』の西暦・元号表記の変遷

2019年04月05日 | 平和憲法
  =[大弦小弦](沖縄タイムス)=
 ▼ せっかく紙面の下の方にある小欄に目を留めてくださったのに恐縮なのだが…

 せっかく紙面の下の方にある小欄に目を留めてくださったのに恐縮なのだが、紙面の一番上を見ていただけるだろうか。本紙の日付表記は「2019年(平成31年)」となっている。過去には変遷があった
 ▼ 創刊時、沖縄は米軍支配下にあり「1948年」とだけ記した。
 復帰運動の熱が高まると、「1968年(昭和43年)」と初めて元号が加わり、復帰の日からは「昭和47年(1972年)」と元号が前に来た。
 しかし「1979年(昭和54年)」に再び順番が入れ替わる

 ▼ この年、敗戦で消えた元号使用の法的根拠を復活させる元号法が制定された。全国で沖縄県議会だけが、促進の請願を採択しなかった。元号は日本の象徴。
 日本への期待が膨らみ、そしてしぼんだ県民感情の起伏が読み取れる

 ▼ 表記の変遷期に本紙で働いた1941年生まれのOBは物心ついた時は米軍支配下で、「西暦だけを使って暮らしてきた」と話す。きょう発表される新元号も、ピンとこないという。「ヘイセイの次はハイサイでどう?」
 ▼ 沖縄は代替わりどころか、統治の主体そのものがかわる世替わりを繰り返してきた。世代によって元号の感じ方も大きく違う。
 ▼ 中国、日本、米国。権力は常に、暦で時間と意識を支配しようとする。一方、どの暦をどう使うかの選択も常に、私たちの手の中にある。(阿部岳)
『沖縄タイムス』(2019年4月1日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/403404
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