パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ 迷彩服の自衛隊員「市街地行進訓練」に抗議行動

2024年07月20日 | 暴走する都教委と闘う仲間たち

  《百万人署名運動全国通信から》
 ☆ 行軍し皇軍化する自衛隊

 ☆ 練馬駐屯地から区役所へ

 5月20日、練馬駐屯地から約100人の自衛隊員が「市街地行進訓練」に出た。「災害発生時に車両で前進が困難な場合を想定し、各自治体へ迅速に連絡員等を派遣するため、各区役所を目標として徒歩行進訓練等を実施」したという。
 この訓練は3月11日と28日にも行われており、石垣島をはじめ全国でも増えている。自然「災害」を口実にした「戦災」訓練であり、軍隊としての自衛隊を社会に押し出していく意図がある。
 「改憲・戦争阻止!大行進板橋」百万人署名運動東京北部連絡会は、情報をキャッチして即座に抗議行動に立った。
 行進する隊員に対して「侵略の銃をとるな」「沖縄・南西諸島への出兵を拒否しよう」と訴えた。

 ☆ 牛島司令官の句を掲載

 那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団の公式ホームページに、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句が掲載されていることがわかった(6月3日の琉球新報=右上)。市民団体や地元紙からは「極めて不適切削除せよ」「自衛隊は『皇軍』に戻るつもりか」などの強い批判の声があがったが、陸自側は「問題という認識はない」「削除しない」と回答した。

「秋待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦(よみがえ)らなむ」

 この問題の句は、沖縄を焦土とし20万人を死に追いやった責任者である司令官が、「皇国」(天皇統治の国)において沖縄が甦ることを願う内容であり、県民感情を逆なでするものだ。
 沖国大名誉教授の石原昌家さんは「牛島司令官の作戦は『沖縄民族皆殺し作戦』であり、それを肌で感じ取っていた住民もいた。その辞世の句は人命は眼中になく、皇国の存続しか念頭にない非道な句だ。自衛隊がその句を掲げることは、この先、住民にいかなる運命が待ち受けているかを想像させる」と弾劾した。

 ☆ 沖縄戦を賛美する隊員教育

 さらに、陸自幹部候補生学校(福岡県久留米市)が、「沖縄作戦において日本軍が長期にわたり善戦敢闘し得た」と評価し、それを幹部候補生の教育方針にしていたことがわかった(6月6日の沖縄タイムス)。
 教育課程には「沖縄現地教育」のプログラムがあり、「沖縄の戦闘戦例集」を幹部候補生に読ませ、「制空権や制海権が敵に奪われた中で、空自・海自が全滅しても、陸自は最後まで戦い抜くことを確認させるのが目的」(軍事問題研究会の桜井宏之さん)という。
 また、今年1月、陸自幕僚副長ら陸自の幹部22人が靖国神社に参拝したことが問題になった。だが3月の参院予算委で防衛省の人事教育局長は「自衛官が制服を着て私的に参拝することに問題はない」と答弁した。
 4月には陸自の部隊がX(旧ツイッター)への投稿で、アジアへの侵略戦争を正当化する「大東亜戦争」という表現を用いたことも問題になった。

 ☆ 隊員を反戦に獲得しよう

 こうしたことは、日米両政府が対中国戦争への準備を急加速させている中で起こっている。自衛隊を「お国のために」死ねる軍隊に、「敵国」の軍隊や人民を殺害できる軍隊にしようとしている。その中で現れている問題だ。
 戦争を本当に阻止するためには、自衛隊内からの反乱、反戦への合流も組織する必要がある。
 3月の練馬駐屯地デモでは、駐屯地の中や自衛隊の官舎からデモ隊に手を振る姿が複数見られた。戦場に送られることがリアルになっているからだ。沖縄の闘いと連帯し、東京の練馬駐屯地や横田基地、神奈川の横須賀基地など、全国で「兵士」を獲得する反戦行動を強めよう。(川添)

『百万人署名運動全国通信 第320号』(2024年7月1日)

 


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