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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

オリパラに反対する包囲ネットらを貶めたNHK番組に対する包囲ネット抗議文

2022年01月20日 | 日の丸・君が代関連ニュース
2022年1月18日
 NHK会長 前田晃伸殿
◎ オリンピック翼賛番組に抗議し 真相究明と謝罪を求めます

教委委包囲首都圏ネット
連絡先: 

 私たち都教委包囲首都圏ネットは、オリンピックやパラリンピックがナショナリズムと差別排外主義を煽り、能力主義による差別選別を強化する役割を果たしていると考えています。
 またオリンピックを運営するIOCやJOCのスポーツ貴族たちや政治家・資本家たちが一体となって、税金や公共財産を収奪する事業であるとも考えてオリンピック・パラリンピックの開催に反対してきました。
 また、一方的にオリンピック・パラリンピックを賛美し、負の側面を覆い隠している東京都教育委員会の「オリパラ教育」は、価値観の押し付けであり洗脳教育であると、止めるように求めてきました。
 NHKは今までにも、オリンピックに対して無批判で翼賛的な番組を作り続けています。長野での聖火リレー中継の際「オリンピックに反対」の声が流れた後の音声をカットする等、オリンピック反対の声を取り上げてきませんでした。
 12月26日及び30日にNHK-BS1で放送された、「河瀬直美が見つめた東京五輪」は特に悪質で、ドキュメンタリーという中立的な態度を装いながら、オリンピックやパラリンピックに反対する人々の真摯な思いを踏みにじり、貶める卑劣な番組となっています。
 東京オリンピック・パラリンピックが終了した今、NHKや多くのマスコミは「やって良かった、東京オリンピック」キャンペーンを行っています。アスリートの「努力」や「感動」で様々に起きた問題を覆い隠し、オリンピックやパラリンピックが持つ負の側面を報道しないマスコミの姿勢に激しい憤りを感じます。
 NHKはアスリートの思いは伝えますが、国立競技場建設で追い出された霞ヶ丘アパートの住民や野宿者の思いに向き合った番組を制作したことはありません。
 今回の番組では、河瀬直美氏「オリンピックを招致したのは私たちです」と発言して、招致前からあった招致反対の声を封殺し、また招致にまつわる買収疑惑にも触れていません。
 前半の終りの方では、私たちが2021年5月18日に行ったJOC前での抗議の場面が映し出され、それを覗き見る河瀬直美氏の姿の映像があります。
 その後、河瀬氏の「オリンピックに関わっている人がそこで一生懸命にやっている………その人に寄り添う人間として当たり前」との発言が入り、私たちの「オリンピック反対」は人間のすることではないと印象付けられています
 番組後半では、取材チームの島田角栄氏の取材を撮影する場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕が出されました。
 その後、島田氏のまとめの発言として「プロの反対側もいてはるし、ほんまに困って反対側もいてはるし、一概に反対派っていうひとくくりもなかなかね」と発言するシーンも放送され、反対派はプロであると印象付けています
 東京オリンピック開催に反対した圧倒的多数の声は、お金をもらっている反対するプロの活動家であると捻じ曲げられ、記憶は捏造され塗替られようとしています。
 こうして「国威発揚の神聖なる国家行事=東京オリンピック」は「レガシー」として造られるのです。
 私たちは、このような歴史の改ざんを許すことはできません。

 NHK大阪のホームページに、「お詫び」が掲載されていますが、問題は「字幕の一部に不確かな内容」というレベルではなく、意図的な捏造としか思えません。番組全体に貫かれたオリンピック翼賛の精神にこそ問題があるのです。
 また、「お詫び」は、「映画製作などの関係者と視聴者」に対してであって、貶められたオリンピックに反対する人々に対するものではありません
 NHKは政治的に偏向した「国策翼賛」の姿勢を反省し、私たち反対する人々に謝罪し、改革することを要求します。NHKは報道機関に課せられた権力監視の役割を果たすことを求めます。
1.なぜ、私たちの集会を撮影したにもかかわらず、主催者にインタビューも行わず、事前に何の許可も求めずに放送したのですか。
2.私たちの集会の映像の後に、河瀬氏の「人間として当たり前」という発言を挿入しています。その制作の意図を教えてください。
3.反対する多くの人々の中で、なぜ島田氏の取材した「お金をもらっている」とした人物を選んだのですか。この人物は誰が探してきたのですか。この場面を流すのは島田氏の意向ですか、番組サイドの意向ですか。この取材の経緯を詳細に明らかにしてください。また、誤った字幕が入った原因を究明し、検証を行った番組の制作を求めます。
4.河瀬氏など、オリンピック・パラリンピックに翼賛的な人物ではなく、改めてオリンピックに反対の立場の人にインタビューを行った番組を制作してください。特に、オリンピック・パラリンピックがもたらした負の側面、多額の税金の無駄遣いや、不利益や不平等を感じている人たちの取材を行うとともに、オリンピックで誰が利益を得ているのかの検証番組を作ってください。
5.今回の番組の謝罪文は、なぜNHK大阪のホームページ上にしかのっていないのですか。全国放送として流しているのでNHK全体のホームページに掲載すべきです。また、オリンピック・パラリンピックに反対した人たちに対する謝罪を求めます。
6.この番組は放送倫理に悖る意図的な捏造だと考えます。NHKはこの不祥事にどのような社会的な責任を果たしますか。制作した関係者をはじめとする責任者に、どのような処分や再発防止策を考えていますか。最高責任者である会長の責任が問われていると思いますが、会長は引責辞任すべきではありませんか。
 以上、私たちはNHKのオリンピック翼賛姿勢に強く抗議するとともに、上記の質問・要望へ文書での回答と謝罪を求めます
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