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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

辺野古基地建設は、戦艦大和・むつ・もんじゅ・六ヶ所村に並ぶ天下の愚挙

2019年04月25日 | 平和憲法
 ◆ 壮大なゼロ政治 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 結局、安倍首相は沖縄へ出かけなかった。衆議院補欠選挙で、維新に敗北した大阪12区には、自公候補の応援に行ったが、辺野古米軍基地建設に対して抵抗運動の強い、名護市を含む沖縄3区へ出向いて「真摯(しんし)に」選挙民を説得する勇気を示すことはなかった。
 辺野古基地建設を強行する安倍内閣が推す候補は、翁長雄志知事玉城デニー知事に連続敗北。今年二月の県民投票での「辺野古ノー」の民意に次いで、今回の選挙でも完全敗北となった。
 これだけの反対を受けても政策を変えないのは、判断できない「病膏冑(こうこう)に入る」の状態、もしくは独自に意思決定できない従属状態、あるいはその複合体、としか考えられない。
 安倍内閣は、「世界一危険な」普天間米軍海兵隊飛行場をこのまま認めるか、その代わりに辺野古に新基地を建設させるのかと沖縄県民に詰めよっている。
 しかし、敵陣に突進する海兵隊を太平洋地域に展開するのは今どき戦略的価値はないというのが一九九〇年代海兵隊本部の結論のはずだ。
 危機を煽(あお)って政治を進めるのは独裁者のやり方だ。

 総工費二兆五千五百億円以上。それだけかけても完成するかどうかわからない。ドブにカネを捨てる。珊瑚(さんご)の海をドブにする罪深い工事だ。
 戦時中の戦艦大和、戦後の原子力船「むつ」「もんじゅ」、六ケ所村の核再処理工場。それと並ぶ天下の愚挙だ。(ルポライター)
『東京新聞』(2019年4月23日【本音のコラム】)

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