▲ One for all ! All for one ! (36)
<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽(germinal)ML」の渡部です。
前回(3月8日)のメールで日本社会は<ブラック企業>ならぬ<ブラック社会>になりつつあると書きましたが、本日、大阪から次のようなメールが届いています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨年の12月に継続審議になっていた職員の政治活動規制条例等が3月6日に大阪府議会で成立しました。
条例案について今年始めに多少の修正はされていますが、本質的な問題は変わっていません。
しかし、しかしです。
府議会内での論争がなく、なんと全会派賛成ですんなり通っていました。
これは極めて深刻です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは公務員の人権(とりわけ憲法14条<法の下の平等>)を否定するもので、これによって、公務員を権力の単なる奴隷、ロボットにしようというものです。
しかも、「全会派賛成ですんなり通っ」たということです。
大阪府はまさに<ブラック府>になりつつあると言えます。
ところで、『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(今野晴貴(1983年生まれ)著、文春新書、2012年11月第一刷発行)の「おわりに」には、次のようなことが述べられています。
「結局『ブラック企業』という言葉の意味は何であるのか。それは、若者が現状を変えなければならない状態であることを、宣言したものである。・・これまでただ、『自分を責める』ことしか知らなかった私たちの世代が、『ブラック企業』という言葉を発明し、この日本社会の現状を、変えるべきものだとはじめて表現したことにこそ、この言葉の意義はある。『ブラック企業』は『概念』なのではない。私たちの世代が問題意識を持ち、それを結びつけ、そして世の中を動かしていこうとする『言説』なのである。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
卒業式チラシ撒きの続報です。
(3月8日)
前回2校分、今回は6校分です。
これは<ブラック社会>への歩みに対する人民側の抵抗、反撃です。みなさんご苦労さまでした。
①<都立工芸高校>
(学校の反応)
・生徒に撒かないでください。
・道路のじゃまにならないでください。
・敷地内に入らないでください。
と言ってきた。
そのまま生徒にも撒いていると、他の教員が出てきて、再度「生徒に撒かないでください」と言ってきた。
「どうしてですか」と聞いたら、ちょっとためらって、「混乱を生じさせないため」と言ってきた。
「どういう混乱ですか」と言いながら撒き続けていたら、あとは何も言ってこなかった。
この教員はその後ずっと門のところにいて、しきりに電話やメールをしていた。どことやっていたかはわからない。
教職員のチラシの受け取りは半々くらいの割合。
(生徒の反応)
門の前では3分の2くらいが受け取った。
式の会場(研修センター)前では一人も受け取らなかった。(高校から並んで来る)
(保護者の反応)
一応受け取った。
合計で200枚程度。
②<文京高校>
裏門と正門と、入り口が2つある。一人だったので、裏門で撒く。
生徒は大体受け取った。9時前に、正門に移る。
その段階で約100枚余撒いた。
正門には「卒業証書授与式」の看板。
「日の丸」のたぐいはポール上。門にはない。
教員は2人立っていた、自転車の生徒が手を出したので、渡すときに「敷地内」に入る形になったら、すかさず、そのうちの1人が「敷地内に入らないでください」と言ってきた。
それ以上は誰も何も言ってこなかった。
9時過ぎからは、出入りは正門に集中した。
保護者はほとんどが式に出席の様子。みな、チラシを受け取った。
そのため、持っていったチラシ300枚は全部撒いた。
暖かな日で、保護者たちはスーツなど軽やかな雰囲気だった。
9時20分頃に校舎脇の路地をパトカーが通った。
③<雪谷高校(大田区)>
8時45分から10時まで。現場に到着したとき、大田市民の会のメンバー数人がすでにビラまき実行中。
すでに副校長が来て、マニュアルの通りの通告はおわっていた。
校門付近に警備の教員がいただけ。トラブルなし。スムーズにビラがはけた。
在校生の受け取り状況は悪かったが、保護者はほぼ全員が受け取ってくれた。
約200枚まく。
市民の会の人から聞いたことだが、6日の蒲田高校では、学校側か警察に通告し、蒲田署の女性1人を含む私服刑事5人がきた。
刑事の対応は穏やかで「学校から連絡があれば来なければならない」「出来れば道路使用許可をとってほしいが」などといっていた。
ビラまきはほぼ予定通り行われたとのことである。
ことしは、学校側の対応がエスカレートしている例が目立つ。
都教委の何らかの指導があるのだろうか。
④<飛鳥高校>
この1~2年より受け取りがよかった。約200枚
副校長が出てきて、「生徒には撒かないで下さい」と言ってきた。
正門の向かい側に職安があるが、その門のところにマスク姿の2人の男が所在なげにこちらを見ていた。
公安かも。しかし、ずっとはいなかた。
⑤<八王子北高校>
今朝のチラシ配りは解雇をさせない会のSさんと二人で7時過ぎから配った。
8時、50歳くらいの男性が出てきて、「チラシをくれ」とばかりに手を出し、Sさんがそれに応じた。
その瞬間、先月半ばにもここにチラシ配りに来ていた私には、見覚えのある顔と分かった。訊くと、「副校長だ」と言い、「ここで配るな。(式を)妨害するな」と怒鳴った。
ちょうど登校してきた生徒10人ほどが、その様子を横目で見ながら通る時、副校長はすぐ横を通り過ぎようとした生徒の手からチラシを奪い取った。
別の生徒は、もらったチラシを副校長に差し出した。
「没収などしていいわけがないでしょ」と、私たちが少し大きい声で言うと、副校長はそこでやめはしたが、しかし、都教委に反対するものについては何をしてもいい、私は権力、という感覚になっていると思った。
さらにしつこく私たちに言ってきた。「私はこの学校を守っているのだ。何でうちの学校に(あなたたちは)来るのか」。そして、「敷地に入るな」と。
私が、「ここは公道でしょ」と返事をすると、「違う。旧内務省の土地だ」と副校長。
半月前にここでチラシを配った時に、校長は副校長と連れ立ってきて、歩道を「内務省、旧内務省の土地です」と言ったのだった。
校長の出まかせを、この副校長は真に受けたんだろうか?有り得ないことだけれど。
教職員は7時以降、50人ほどが通ったが、チラシを受け取った教職員はたったの4人。
そのうちの一人は、先の副校長であったことが、あとでわかったから、実質受け取った人は3人。
都教委と異なった意見には耳を塞ぎ、目を閉ざす教員が、生徒に何を語るのだろうか。どんな助言をするのだろうか。
教員が自ら進んで国家のエージェントになっている中、異なる意見があることを生徒たちに積極的に示していくことをしたい、しなければと考えている。
⑥<福生高校>
「教育を考える多摩西部市民の会」の人と計2名で市民の会で用意したビラ200枚 その後包囲ネットのビラ約100枚くらいを配布する。
8:20くらいに門で配り始めると中から管理職と覚しき人が来て、「ビラを撒かないようお願いする」、「公道の使用許可を取っているのか」などの言いがかりをつけてきたので
「表現の自由にもとづいて配ります」「許可が必要なことではありません」「警察に問い合わせていただければわかります」と言ったところそのまま中に入っていき、それ以後は管理職は出てきませんでした。
そのやりとりを遠くから近づきながら見ていた教員(私とすれ違いの方で私とは顔なじみ)が「やめろと言った?お願いだった?」と訊いてくれたので「お願いとは言っていた」と応えました。
まだまだ私のビラ配りを支援してくださる方がいてくれます。
生徒・保護者の受け取りは 中の上 といったところか。
正門の向かい側の空き地(駐車場だったところ)に家が建つようでおそらく下水管を通すために正門前の道路を掘り返し始め、正門の北と南に分断されるようになり、両側に一人づつに分かれて配るようにしました。
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この「One for All ! All for one !」のメールは、この春の東京都の入学式でたった一人の被処分者になった田中聡史さんの闘いを支援し、処分を食い止めるためのものです。
11月7日の東京高裁判決は田中さんにも有利に働くと思います。
(第二次安倍内閣の右翼反動ぶりが気になりますが)
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽(germinal)ML」の渡部です。
前回(3月8日)のメールで日本社会は<ブラック企業>ならぬ<ブラック社会>になりつつあると書きましたが、本日、大阪から次のようなメールが届いています。
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昨年の12月に継続審議になっていた職員の政治活動規制条例等が3月6日に大阪府議会で成立しました。
条例案について今年始めに多少の修正はされていますが、本質的な問題は変わっていません。
しかし、しかしです。
府議会内での論争がなく、なんと全会派賛成ですんなり通っていました。
これは極めて深刻です。
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これは公務員の人権(とりわけ憲法14条<法の下の平等>)を否定するもので、これによって、公務員を権力の単なる奴隷、ロボットにしようというものです。
しかも、「全会派賛成ですんなり通っ」たということです。
大阪府はまさに<ブラック府>になりつつあると言えます。
ところで、『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(今野晴貴(1983年生まれ)著、文春新書、2012年11月第一刷発行)の「おわりに」には、次のようなことが述べられています。
「結局『ブラック企業』という言葉の意味は何であるのか。それは、若者が現状を変えなければならない状態であることを、宣言したものである。・・これまでただ、『自分を責める』ことしか知らなかった私たちの世代が、『ブラック企業』という言葉を発明し、この日本社会の現状を、変えるべきものだとはじめて表現したことにこそ、この言葉の意義はある。『ブラック企業』は『概念』なのではない。私たちの世代が問題意識を持ち、それを結びつけ、そして世の中を動かしていこうとする『言説』なのである。」
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卒業式チラシ撒きの続報です。
(3月8日)
前回2校分、今回は6校分です。
これは<ブラック社会>への歩みに対する人民側の抵抗、反撃です。みなさんご苦労さまでした。
①<都立工芸高校>
(学校の反応)
・生徒に撒かないでください。
・道路のじゃまにならないでください。
・敷地内に入らないでください。
と言ってきた。
そのまま生徒にも撒いていると、他の教員が出てきて、再度「生徒に撒かないでください」と言ってきた。
「どうしてですか」と聞いたら、ちょっとためらって、「混乱を生じさせないため」と言ってきた。
「どういう混乱ですか」と言いながら撒き続けていたら、あとは何も言ってこなかった。
この教員はその後ずっと門のところにいて、しきりに電話やメールをしていた。どことやっていたかはわからない。
教職員のチラシの受け取りは半々くらいの割合。
(生徒の反応)
門の前では3分の2くらいが受け取った。
式の会場(研修センター)前では一人も受け取らなかった。(高校から並んで来る)
(保護者の反応)
一応受け取った。
合計で200枚程度。
②<文京高校>
裏門と正門と、入り口が2つある。一人だったので、裏門で撒く。
生徒は大体受け取った。9時前に、正門に移る。
その段階で約100枚余撒いた。
正門には「卒業証書授与式」の看板。
「日の丸」のたぐいはポール上。門にはない。
教員は2人立っていた、自転車の生徒が手を出したので、渡すときに「敷地内」に入る形になったら、すかさず、そのうちの1人が「敷地内に入らないでください」と言ってきた。
それ以上は誰も何も言ってこなかった。
9時過ぎからは、出入りは正門に集中した。
保護者はほとんどが式に出席の様子。みな、チラシを受け取った。
そのため、持っていったチラシ300枚は全部撒いた。
暖かな日で、保護者たちはスーツなど軽やかな雰囲気だった。
9時20分頃に校舎脇の路地をパトカーが通った。
③<雪谷高校(大田区)>
8時45分から10時まで。現場に到着したとき、大田市民の会のメンバー数人がすでにビラまき実行中。
すでに副校長が来て、マニュアルの通りの通告はおわっていた。
校門付近に警備の教員がいただけ。トラブルなし。スムーズにビラがはけた。
在校生の受け取り状況は悪かったが、保護者はほぼ全員が受け取ってくれた。
約200枚まく。
市民の会の人から聞いたことだが、6日の蒲田高校では、学校側か警察に通告し、蒲田署の女性1人を含む私服刑事5人がきた。
刑事の対応は穏やかで「学校から連絡があれば来なければならない」「出来れば道路使用許可をとってほしいが」などといっていた。
ビラまきはほぼ予定通り行われたとのことである。
ことしは、学校側の対応がエスカレートしている例が目立つ。
都教委の何らかの指導があるのだろうか。
④<飛鳥高校>
この1~2年より受け取りがよかった。約200枚
副校長が出てきて、「生徒には撒かないで下さい」と言ってきた。
正門の向かい側に職安があるが、その門のところにマスク姿の2人の男が所在なげにこちらを見ていた。
公安かも。しかし、ずっとはいなかた。
⑤<八王子北高校>
今朝のチラシ配りは解雇をさせない会のSさんと二人で7時過ぎから配った。
8時、50歳くらいの男性が出てきて、「チラシをくれ」とばかりに手を出し、Sさんがそれに応じた。
その瞬間、先月半ばにもここにチラシ配りに来ていた私には、見覚えのある顔と分かった。訊くと、「副校長だ」と言い、「ここで配るな。(式を)妨害するな」と怒鳴った。
ちょうど登校してきた生徒10人ほどが、その様子を横目で見ながら通る時、副校長はすぐ横を通り過ぎようとした生徒の手からチラシを奪い取った。
別の生徒は、もらったチラシを副校長に差し出した。
「没収などしていいわけがないでしょ」と、私たちが少し大きい声で言うと、副校長はそこでやめはしたが、しかし、都教委に反対するものについては何をしてもいい、私は権力、という感覚になっていると思った。
さらにしつこく私たちに言ってきた。「私はこの学校を守っているのだ。何でうちの学校に(あなたたちは)来るのか」。そして、「敷地に入るな」と。
私が、「ここは公道でしょ」と返事をすると、「違う。旧内務省の土地だ」と副校長。
半月前にここでチラシを配った時に、校長は副校長と連れ立ってきて、歩道を「内務省、旧内務省の土地です」と言ったのだった。
校長の出まかせを、この副校長は真に受けたんだろうか?有り得ないことだけれど。
教職員は7時以降、50人ほどが通ったが、チラシを受け取った教職員はたったの4人。
そのうちの一人は、先の副校長であったことが、あとでわかったから、実質受け取った人は3人。
都教委と異なった意見には耳を塞ぎ、目を閉ざす教員が、生徒に何を語るのだろうか。どんな助言をするのだろうか。
教員が自ら進んで国家のエージェントになっている中、異なる意見があることを生徒たちに積極的に示していくことをしたい、しなければと考えている。
⑥<福生高校>
「教育を考える多摩西部市民の会」の人と計2名で市民の会で用意したビラ200枚 その後包囲ネットのビラ約100枚くらいを配布する。
8:20くらいに門で配り始めると中から管理職と覚しき人が来て、「ビラを撒かないようお願いする」、「公道の使用許可を取っているのか」などの言いがかりをつけてきたので
「表現の自由にもとづいて配ります」「許可が必要なことではありません」「警察に問い合わせていただければわかります」と言ったところそのまま中に入っていき、それ以後は管理職は出てきませんでした。
そのやりとりを遠くから近づきながら見ていた教員(私とすれ違いの方で私とは顔なじみ)が「やめろと言った?お願いだった?」と訊いてくれたので「お願いとは言っていた」と応えました。
まだまだ私のビラ配りを支援してくださる方がいてくれます。
生徒・保護者の受け取りは 中の上 といったところか。
正門の向かい側の空き地(駐車場だったところ)に家が建つようでおそらく下水管を通すために正門前の道路を掘り返し始め、正門の北と南に分断されるようになり、両側に一人づつに分かれて配るようにしました。
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この「One for All ! All for one !」のメールは、この春の東京都の入学式でたった一人の被処分者になった田中聡史さんの闘いを支援し、処分を食い止めるためのものです。
11月7日の東京高裁判決は田中さんにも有利に働くと思います。
(第二次安倍内閣の右翼反動ぶりが気になりますが)
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