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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「日の丸・君が代」問題等全国ネットの形成へ<その5>(58)

2015年03月21日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 <転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
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  【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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  東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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  弱い者いじめのデマゴギー政治家・橋下徹を倒そう!
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 ▲ 大阪では「君が代」不起立者への事情聴取が行われています。
 以下に紹介するのは、事情聴取で「顛末書」を書くように指示された
 大阪市立A中学校のB先生が書いた「上申書」(2)というものです。
 なぜ、「上申書」(2)というものを書いたのかは、読まれれば理解されます。

 この「上申書」(2)は、極めてしっかりした内容を持ったもので、日本の社会と教育が急速に戦時体制化しつつある現在、それに抗して行動した教員の良心の叫びです。
 是非、多くの人々に読んで頂きたいと思い以下に紹介します。
 またどんどん広めていただきたいと思います。

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2015年3月17日
大阪市教育委員会 様
大阪市立A中学校 教諭 B

上申書(2)

 3月16日の事情聴取の場で、1.事実の経過 2.反省、今後の決意などという項目の「顛末書」を書くように指示されました。しかし、3月16日の事情聴取の場が弁明の場でもあるということで、その場に上申書を出しています。
 その上申書と重なることも多いので、すでに提出した上申書の内容に補足する形で、上申書(2)として提出します。以後、3月16日に提出した上申書を上申書(1)とします。
 1.事実の経過
 上申書(1)でも書いているとおり、2月18日には口頭で、3月10日には文書によって、卒業式の国歌斉唱時、起立して斉唱するようにとの職務命令を学校長から受けましたが、私は、国歌斉唱時、着席し、歌いませんでした
 その理由は上申書(1)に書いていますが、以下、もう少しくわしく述べたいと思います。
 2.職務命令に従えない理由
 1999年の国旗・国歌法で国旗とされた「君が代」は、明治以前は、目上の人の長寿を願う、おめでたいときにうたう歌、明治以降、国歌としての扱いをされるようになってからは、天皇統治の永遠を願う天皇制賛美の歌でした。1999年国旗・国歌法制定時の政府解釈は、「我が国の末永い繁栄と平和を祈念したもの」ということでした。
 このような経過のある「君が代」を国歌とするにあたっては当然反対も多く、制定時、「強制するものではない」というのが、政府の約束でした
 私は戦争を体験したわけではありませんが、体験談を聞く中で、天皇を現人神として絶対視した戦前戦中の社会が、人前で本音を言うことができない非人間的な建て前社会であり、再びこのような暗黒社会にしてはならないと強く思ってきました。
 また、そのような戦前・戦中の日本社会への認識をもつものにとって、それと固く結びついた「君が代」は決して歌えない歌であり、この歌を政府見解にそって歌うことのできるのは、戦前戦中の日本社会と侵略戦争に対する認識を転換したときだと思ってきました。
 すなわち、処分を背景に「君が代」起立斉唱を迫ることは、社会・歴史総体の認識の転換を迫る「思想・良心の自由」への攻撃であり、パワハラ行為だと感じています。
 そして、更に憂慮するのは、職務命令による強制の教育への影響です。
 自分が処分されないためには、生徒に対して率先垂範して「君が代」を起立斉唱し、「しっかり歌おう」と呼びかけなければならないと教育長通知は脅しているわけです。これがもたらすものは、保身の蔓延であり、教育の荒廃です。
 子どもの権利条約のもっとも重要な規定が第12条意見表明権「締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすべての事項について自由に自己の意見表明する権利を確保する」だと言われています。
 意見を表明する前提として、必要な情報を知ることができるというのは当然です。
 しかし、卒・入学式の国歌斉唱にかかわっては、児童・生徒に意見を言う機会がないことはもちろん、「君が代」がどんな歌なのか説明すらしない状況が広がっています。この目をおおうような教育荒廃こそ、処分を背景にした職務命令によって保身を奨励する権力的教育行政が生み出したものです。
 そして、その職務命令の背景に、教職員に起立・斉唱を義務づける大阪市国旗国歌条例同一職務命令違反3回で免職、悔いを改めない限り生徒の前に立たせず、現場から隔離して思想転向をはかる大阪市職員基本条例があります。橋下・維新の会が主導して成立させたこれら2条例は、明らかに憲法違反であり、パワハラ条例であると思います。
 職務命令は、違憲・違法な2条例を背景に出されたもので効力を有せず、従う義務はないと考えます。
 また、私は、子どもの権利条約違反の教育荒廃、「調教教育」の現実をかえ、児童・生徒に、自ら判断するために必要な情報を届けたいと考えています。
 そんな私が、児童・生徒に対して率先垂範行為と位置づけられ、まさに「調教」のための行為である「君が代」起立・斉唱職務命令に従うことはできませんでした
 教育には多様な側面があり、1人の教員にも多様な個性があります。
 「君が代」不起立・不斉唱の一点のみをもって教員を排除しようとする教育行政やパワハラ条例の異常さに危惧を感じています。教育委員会には教育の条理にたちもどった教育行政を期待します。
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 《許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネット(準)》では、来春の卒業式・入学式に向けて、▲「都教委は『君が代』不起立・不伴奏教員を処分するな 思想改造を強要する『服務事故再発防止研修』をするな」の団体署名の取り組んでいます。
 「君が代」起立・斉唱の職務命令は、子どもたちに対し、国家の価値観を刷り込むことであり、ひいては社会の自由度を奪うことです。
 「君が代」不起立は、仕事に対する教員としての責務(良心)からの行為です。

 不起立での、戒告処分ももちろん許すことはできませんが、最高裁判決に反して、東京都教委は不起立を続けるTさんには減給1ヶ月処分を出していますし、今後さらに重い処分を科してくる危険があります。
 今年の入学式処分では、Iさんに減給6ヶ月処分も出しています。
 何としても、「戒告を超える重い処分」をまずは止めたいです。

 また、処分とセットで行われている思想転向を強要する「服務事故再発防止研修」は半年間、20回近くにのぼります。
 拷問と言っていいほど。これも止めさせねばと考えます。
 どうぞ、お力をお貸しください。

 つきましては、皆さんの関係する労組、市民団体に団体署名取り組みの提起、お願いをしてください。上部団体や支部・分会等での署名も歓迎です。
 団体署名取り組みのお願い、団体署名用紙はこちらから開いてください。
      ↓
 http://homepage2.nifty.com/kaikosasenaikai/
 「最近の記事」にあります。
 または、ここをクリックすると、団体署名のページに直行します。
 http://homepage2.nifty.com/kaikosasenaikai/#dantaisyomei141224

 ■今のところ、ネット署名の用意はできておりません。
 お手数ですが、用紙にご記入のうえ、「署名用紙」に記した住所にお送りください。
 また、お送りくださるよう、お願いしてください。
 どうぞ、よろしくお願いします。

 送付先:〒185-0033 東京都国分寺市内藤2-38-1田中コーポ105
     多摩島嶼地区教職員組合気付
  許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネット(準)宛
 締め切り:第一次2月18日  第二次3月末日


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 なお、署名用紙を送るのが大変な団体は、当日提出する「許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊全国ネット(準)」の署名用紙に、連名で団体名を載せることもできますので、直接私の方まで、メールでご連絡下さってもかまいません。
 その際、メールで<団体名>と<連絡者>を教えて下さい。

 この取り組みは、<「日の丸・君が代」問題等全国ネット>の形成にむけての新たな一歩です。
 全国の皆さん、よろしくお願いします。

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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/

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