スンウな毎日 ~since 2005 April

俳優 チョ・スンウ(CHO SEUNG WOO 조승우)さんの応援ブログです

改めて「春香伝」

2020-10-10 16:53:19 | 春香伝~ワニジュナ~ H~Who are
この土日、東京ではスンウさんの「ラブストーリー(クラシック)」の上映があり、映画館に足を運んでいる方も多いかと思います。映画館でみて、DVDでみて、テレビの映画劇場で見て、何度見てもスンウさんのジュナの切なさに毎回ウルウルします。
それと、時を同じくして?というか、私の地元では今日だけ、映像文化ライブラリーという公共施設の「コリアン映画ウイーク」でスンウさんのデビュー作 「春香伝」の上映がありました。この作品がバンソリという韓国伝統音楽に則って進むストーリーというのが注目点です。


何と、このイベント、入場無料で先着順で座席数も約三分の一の84席。ゆとりのある上映会。今回ほぼ座席は埋まりました。ライブラリーは市内中心部。緑に囲まれ、広島城にも近く、グリーンアリーナやひろしま美術館に隣接した位置です。

私はスンウさんの「ラブストーリー(クラシック)」を2004年に地元の映画館のアンコール上映会で見て意識した俳優さんだったところに、ちょうど同じ月に真夜中に「春香伝」の放送があり、それを見てスンウファンです!と言い切れるようになりました。スンウさんが映画のみならずミュージカル俳優だとわかったのはそれから少し後です。

それから早15年。舞台や映画、テレビでのいろんなスンウさんの作品を見てきたとはいえ、今回スクリーンで「春香伝」全編を見るのは初めてでした。この作品、カンヌ映画祭に出品されていながらスクリーンで上映が可能なのはフィルムを所蔵している福岡の公営ライブラリーに限られており、レンタルDVDとかCS放送にほとんどかかっていません。

で、いくつか、見直してわかったことがありました。
今回の上映時間は2時間16分。(追記:韓国で公開されたバージョン)
ネットで検索をかけると動画サイトでは二時間弱で「春香伝」のアップはありますが、これはかなりはしょったものであることがわかりました。(カンヌ映画祭や日本での公開はこちらのバージョン)見ることができる方もあるかと思います。省略されているのはどんなシーンかを書いておきます。

☆ 映画の頭、導入シーン。現代(といっても2000年頃)ソウルの某公会堂での5時間のバンソリ「春香伝」公演会に6人の大学生が学校のレポート作成のために聴講にきます。満員の会場で「古典芸能面白くないなぁ」と逃げ出そうとする学生を仲間が「伝統芸能にはいいところが沢山あるのよ」と引き留めて座席に座らせたところでバンソリの公演、物語が始まります。
そこから過去のシーンに入ります
☆ 映画の途中で、「春香伝」の物語を語りながら講演会場の様子が何回か出てきます。その場では客席で観客の皆さんもバンソリに合わせて体を動かしたり踊ったりしています。
☆ なんと言っても、前半の若い二人のラブシーンは本当に濃厚でドキドキします。見せ方にびっくりしながらもチュニャンのモンリョンへの「一心」という気持ちが理解できる愛の表現です。後半、モンリョンが都に行った後、赴任してきた悪代官がチュニャンにせめ寄るも心も体も揺るがさない態度の伏線でもあります。
☆ 物語が完結しめでたしめでたし・・の映像で映画が終わります。大学生たちはどうなったのかは描かれず。

イム監督の作品は歴史に基づいたり民族音楽への造詣をテーマにしています。
この作品から4年後、スンウさんをもう一度主演として「下流人生」を撮ってらっしゃいます。
スンウさんへの信頼関係は「春香伝」で培われたのでしょうね。
あらためて、この映画は、細部にわたる主人公の二人の表情の懸命さが光る作品で、写真のように監督の演出の様子が厳しいのもそこを生かすための指導だったと思えました。そして、「春香伝」はゆったりと時間を取ってから見る作品だと感じました。


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