Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

畑の天使

2007-04-10 22:40:29 | インポート
もう正式な借主になったことだし、お隣へご挨拶に行く事にしました。
和菓子を持って伺うと、どうやら留守のよういつも前を通るとご在宅の様子なので、電話もしないで来てしまいました。

お店は現在、内装工事中なのであんまり邪魔しちゃいけないし「どうしよっかなー」と、ぶらぶらしていると道を挟んで向かいの畑に、時々見かけるおばあちゃんがいました。
突然話しかけて、嫌われたらやだな、と思ったけれど、いつまでも気付かないふりをしてるわけにもいかないので「こんにちはー

私は、このあたりの家や畑の前を、車が通ったり知らない人が沢山来たりして、迷惑がかかるんじゃないかお店をやる事を反対されるんじゃないか、と心配していました。皆さんの静かな生活を、もしかしたら私の出現で、乱しているかもしれないのですから。

でも、おばあちゃんは、とてもにこにこと、話してくれました
K: 今度、ここの家をお借りする事になった、ワタナベといいます。
O: ほー、だんなさんとかね?
K: いえ、独身なんです。 ここで喫茶店を始めるつもりなんです。
O: ほー、そらええわー、ここも10何年空き家やでねーうちらも心配しとったんやて。
K: あー、そうですかー。いや、畑の前を車が通ったりするで、ご迷惑がかかるといかんと思ったもんで
    (この辺から、私も方言に。そして、2人で畑のへりに腰を下ろしてお喋りしました
O: ええんやて、そんなの。やっぱり家は使わんと、悪くなってくでな。
   ほんで、あんたー、まんだ結婚しとらんのかねー。あらー。
K: ええ人がなかなかみつからんのですよー。ははは
O: ほうかねー。喫茶店やらっせるんやな、わっちも行かせてまうわ。
K: 是非来て下さい、みんなで。

計20分くらい、このおばあちゃんとお喋りして、もう一人近所のおばあちゃんを紹介してもらいましたそのおばあちゃんも、私が借りる事を快く了解してくれました。
どうやら、この頃急に、私たちが出入りするようになったので「何が始まるんでしょう?」と心配しながら噂していたようです。(役場からの情報で、知ってる人もいたみたいですが)

あんまり「結婚結婚」言われると、時々イラっとする私ですが、今日のおばあちゃんは、本当に邪気がないので、素直な気持ちで話すことができました。天使のように、可愛いおばあちゃんです。
その後、お隣のおじいさんと、自治会長さんにも、ご挨拶してきました。皆さん、やさしくて良い方ばかりでした


さっき、にんじんケーキの試作(そればっか)をしていたら、オーブンが故障
予熱をしようとすると、ショートしてしまうのです。もう卵も泡立ててあるし人参だって用意してしまってたので、「まじかよー」と毒づきながら(まあ、お下品)急遽蒸し器を出してきて、蒸しケーキにしました。
その上、取り出すのを失敗して、かなりボロボロです。

やっぱりオーブン君は、家庭用なのに酷使されすぎて、怒っているのでしょうか?