2009年8月9日
2009年8月9日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道
を行く」(第2回)が、一関市花泉町金沢(かざわ)を会場にして
行われました。生憎の雨降りで歩きにくかったものの、江戸時代の
気仙沼街道がそのまま残っている山道を歩いてきました。
金沢(かざわ)郵便局前10:00集合。花泉町金沢在住の
佐々木照雄さんの案内で、旧宿場町「金沢」を見て歩く。
史跡でもある宝持院前で説明を聞く参加者一同。
現在の「石巻街道」沿いにある道標を見て、気仙沼街道に向かう。
この説明板には、下記の通り記載されていました。
江戸時代、一関城下から金沢宿(かざわじゅく)を経て石巻に通じる街道は
「石巻街道、別に一関街道」と呼ばれました。また、一関城下から金沢宿
を経て東に進み、北上川を渡り薄衣(うすぎぬ)、千厩(せんまや)、
折壁を経て気仙沼に通じる街道は「気仙沼街道」・交流の盛んだった薄
衣から東山に通じることで「東山街道」とも呼ばれました。
入口から100mほど入った所に「一里塚」の標柱が建っていました。
今は削られてしまってありません。
気仙沼街道が江戸時代の姿で残る山道。地元の人たち
の手で刈り払いなどが行われているとのこと。
この山道で赤く色づいた実をつけた、マムシグサ(蝮草)と思われる
植物を2本みつけました。実の状態での識別方法がわかりませんので、
ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)かもしれません。
マムシグサ(蝮草)サトイモ科 テンナンショウ属
Arisaema japonicum
山野の木陰などうす暗い林の中に生える多年草。この仲間は葉柄の下部
が花茎を包み込んでいて、茎のように見える。これは「偽茎(ぎけい)」
と呼ばれ、20~40㎝ほどになる。和名は、この偽茎に紫褐色のまだら模様
(蛇紋)があることによる。
葉は普通2枚つき、小葉は卵状長楕円形で、9~17枚が鳥足状についてい
る。小葉の形や大きさは変化が多い。雌雄別株。
花期は4~6月。テンナンショウの仲間の花は仏炎苞と呼ばれる筒状の
苞に包まれていて、外からは見えない。仏炎苞は大きく長さ20㎝に達する。
舷部は筒部より長い。マムシグサの仏炎苞は緑色から濃紫色まで色の変化
が多いが、いずれも白い筋がある。付属体は先が膨らんで丸い。
果実は液果で赤く熟し、果軸にびっしりと付く。分布:北海道~九州。
ミミガタテンナンショウ(耳形天南星) Arisaema limbatum
林下に生える多年草で、茎(偽茎)は高さ25~50㎝になり、紫黒色の蛇紋
がある。葉は2枚、小葉は7~11枚ある。
4~5月、まだ葉を開かないうちに開花する。仏炎苞の筒部は淡緑色の地に
紫のぼかしがある。肉穂(にくすい)の先はやや太いこん棒状。和名は仏
炎苞の開口部が左右に耳状に張り出していることによる。「天南星」はこ
の類の漢名。
分布:本州の岩手県、宮城県、関東地方、山梨県と四国西南部。
今年の3月で84歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。
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