京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の砂時計」

2019-07-12 09:18:04 | 時計修理

7月12日金曜日。晴れ予報なので気合を入れて工房に来たが今にもひと雨来そうなお天気。
昨年は熱波であかんかった!今年は雨でやられた。阪神ファンの言い訳は面白い。
先日水曜日の巨人戦は個人商店VS大企業の試合を見るようでした。
もののあわれを誘います。
商店主のオヤジたちがそれぞれ勝手にポップフライを打って自滅の試合。

プロ野球の監督は野球一筋の人生を送ったので管理能力はお粗末。どこか企業の係長クラスか?スキルがかなり違うようだ。
調子が出なかったメッセンジャーがかわいそうでした。
好投しても打線の応援がない負けパターンが続いたあげくすっかりモチベーションをなくしたように見える。
逆に原監督の選手の見切りタイミングは見事でした。

今日は砂時計のお話。
「翼をもつ砂時計」はロンジンのロゴ。
ヨーロッパでは砂時計をよく見かけました。
日本では昭和から平成にかけて社会から消えたアイテム。一般家庭の電話台の横には必ず3分計の砂時計がありました。
黒電話のダイヤルを回して交換手を呼び出す。
電電公社にはストップウオッチは必需品でした。

嫁さんと結婚する前の3分と今の3分では40年の時間で砂が固まったように落ちてこない。故障かと思う。
最近嫁さんは私と一緒にいると3分で息が詰まって呼吸困難になりそうだと言う。
砂時計はわが家から消えた。

砂時計は体温計の計測のために存在していた。
夏風邪で寝込むとラジオから長嶋のヒットの騒ぎが聞こえてくる。
咥えていた体温計を噛みしめて砂時計の砂が落ちるのも見つめながら待つのだ。
昔から阪神ファンと砂時計は仲が悪い。巨人の攻撃時間と阪神の守備の時間は同じ、永遠のように長く3分計では持たない。
逆に阪神の攻撃は瞬間で終わる。
時計店にも砂時計の問い合わせがあった時代。多分東京のほうがよく売れたことでしょう。

ヨーロッパでは死神扱いされる砂時計。
教会には必ず砂時計がありました。これが大きくてなかなか落ちてこないし全部落ちたと思ったらまたひっくり返されてしまう。
日曜日は定食屋はお休み。
日曜礼拝の後にやっと食堂のオヤジが解放されるまで待つことになる。これがつらい!食い物の恨みは砂時計に行く。

「命短し 恋せよ乙女」
特に理数科の学生さんは砂時計の砂が落ちてしまう4回生では遅い。2回生まで何とか見つけましょう!

祇園祭まっさかりです。今夜は18時閉店。応援に繰り出します。
16時くらいからいつもより早くチェロの毎日の練習をやります。
のこぎりの音に負けないで電池交換依頼のお客様は遠慮なくお入りくだされ~。
お待ちしております。





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