
昨日、一日中大掃除。
毎年恒例の年末行事です。
写真はお香時計用の抹香です。
650円のお手ごろ価格を二つ買いました。
来年のお盆まで使います。年2回のお買い物なのだ。
安い趣味のように見えますがトッピングするお香が高い。
抹香の上に自分がブレンドした白檀などのお香を重ねて仕事時間を楽しむ京都風。
香りのいい麝香などの高級品は20グラム数千円と高価。
香りを組み合わせて時刻の経過を楽しみます。
工房では開店時間から4時間の楽しみ。その中で動いている掛時計たちは贅沢です。
お客様から預かった時計が引き取られると工房の臭いも少し変化する。
微妙に時計自体からの香りもあるのでしょう。


今年最後のお参り。
晴明神社は静かな年末。迎春準備も整っています。
今日は『お礼参りの日』参拝客が次々とやって来ていました。一年の無事を感謝する日なのだ。

「晴明井」
井戸の水が温かい。今朝の京都は冷え込みました。
一年の重病息災に感謝。
今年もこわ~い!お話をお伝えしました。
京都で暮らしてお化けを見てしまう「不思議ちゃん」たちが『ノイローゼ』と勘違いされる。
せっかくの京都滞在が残念です。
「わたし、最近おかしい?」一度でも不思議体験をすると不安なのです。
学生生活や避難生活で怖い思いをしている人が多い。
私の経験を含めて『京都は大丈夫!』をお伝えしてきました。
パワースポットが日本で一番多い京都です。
時間と空間が交差する箇所が多い。4D次元の京都です。
「薬」と同じで効き過ぎると逆効果なので、体調が悪くなると出来るだけ名所には近づかないようにしましょう。
お正月期間を除いて、一日に一箇所だけと決めてパワースポット探検をお勧めします。
また、歴史的なお祭り行事は明治以後の新暦で記載されています。
旧暦の行事が新暦で行なわれるので冬などは特に体調を崩しやすいのだ。
『戊辰戦争』『赤穂浪士』『坂本竜馬暗殺』など実際起きた季節とずれている。
出来れば旧暦のカレンダーを参考に行動しましょう。寒暖の変化を理解できます。
特に冬の京都は重装備をして寒くないようにしてお出かけしましょう。
例えば今年一番怖かったのが『かけ時計事件』
夏場に預かったかけ時計の一つ。魚臭く油まみれです。
こんな時計が夏場に殺到しました。
この時計、ガラスも割れていますしたが機械には被害はなく修理が可能と判断してお預かりしました。
ところが作業を始めたとたん用事が入るは電話が入る。
先ほどまで用意していた修理工具がなくなる。行方不明続出!
一番怖かったのが今までお預かりしていた展示している時計がいきなり止まったり、狂った時報が鳴り出すのです。
夕方、13回鳴ったり、音が止まらなくなったりと大変でした。時計が騒いでいる。
このような大騒ぎは初めてでした。
それでも、修理を進めて油を抜いて、時計の木枠にはワックスをかけて、割れたガラスには新しく入れ替えた。
これで時計の大騒ぎは収まったのですが、今度は私の体調が崩れました。
なんとか工房にはたどり着くのですが殆ど通常の半分くらいの仕事量が続きます。
時計の木枠に機械をはめこむ作業になんとか入る最終段階のとき。
木枠の裏に墨の書き込みを見つけた。
かすかに『福島中通り00時計』と読み取れた。誰かが消した後なのだ。
お客様に連絡して早く引き取ってもらいました。
その出来事以来「かけ時計」の修理はお断りをした。
本業の腕時計の修理を優先するために掛時計の修理はしばらく休止。
夏以降、腕時計の修理品が急増したのだ。あの掛時計は福の神だった?
その後も工房で展示していたほかの時計が調子の悪い日が続きました。
「お香時計」も途中で煙が途切れてしまう。夜中にはうなされて目が覚める。などなど最悪!
ただ、売上は順調に伸びた。
お香時計の煙が無事に最後まで燃え尽きる秋頃に工房は平常に戻りました。
『掛時計』も私も大変な一年だったと思います。
何かの縁で京都にたどり着いた時計には今度こそ完璧に喜んでもらえるように修理をしてあげたいと思う。
掛時計は室内で使われているのだから放射線の影響はまったくないはずだ。できるだけ再利用したい。
仮設住宅では、ボンボン時計の音が大きすぎて使えない。近所の人がうるさくて眠れないのだ。
神戸のときにも経験済みだ。捨てられたくない時計たちのことが心配だ。
時計がこれだけ壊れるのだから東北の皆様のことがもっと心配です。
今年一年の応援有難うございました。
来年は5日から仕事始め。
いつの日にか大金持ちになって三陸海岸で豪遊する夢を見ましょう!
来年もよろしく「もったいない」運動にご協力お願いいたします。