京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のそこそこ時間」

2019-07-26 09:22:32 | 時計修理

7月26日金曜日。明日は土用の丑の日だとNHKが言う。NHKから国民を守ってほしい。
ウナギは高いし鱧はもっと高い。昨日運送費や来月分の定期代を払ってしまったので貧乏生活が戻ってきました。
土用の丑の日は聞かなかったことにする。聴かなかったらなんとなく忘れる。

この時期、掛時計の修理依頼が多い。「遅れる」という。
こんな時にはエアコンの風にご注意ください。冷風は高いところへ向かうよう設定されています。
直接冷風が当たると掛時計の電池の電圧は下がって止まってしまいます。真冬にクオーツ時計が使えなくなる理論と同じ。
時計修理工房にもうんざり問い合わせが増える頃です。
おかしいと思ったら一度床に置いてみてください。また電池を取り換えるのもいいと思います。

祇園祭の行事もあとは31日の夏越祭りだけになりました。
次は「京の七夕」「五山の送り火」とイベントが続きます。
そのたびに財布が軽くなる。なんとなくお祭りのためだけに仕事をしてるような気分になる。

京産大出身の友人は夏が主役になる。京産大というと物理学部の天文学が有名。
阪神タイガース元監督の星野さんの話まで星が付く分野なら得意だ。

夏の立命館というと土木だ。この暑い京都でU字管掘りの実習があります。熱波の京都で道路の側溝用のU菅が掘れたら一人前なのだ。
京大の夏は農学部、卒業後には祇園祭やらをテーマに小説を書いたベストセラー作家の卒業生がいるほど夏の実習林が好き。

同志社は近所に住む宗旦狐が経営相談をやっていたという歴史がある経済学部でしょう。
「開運の神様」と「キリスト」がセットの大学なんてめったにない。近所の御所お化けの話で夏は涼しい。

それぞれ京都の大学の中でも夕焼けが見事な名所の京産大。学部すべてが京都市内にあるので連絡には便利。
時折校舎がある神山から降りてくる。三条河原でモアイ像のように星を見つめるポーズなら京産大の学生さんなのだ。そのうち鴨川に落ちる。

「そこそこ」京都時間。
そこそこに引き上げるのが京都人の得意技です。
私は長崎人なので何年たってもこれがまねをできない。居酒屋でも最後の最後までへばりついてしまいます。
仲間が飲み残した日本酒、ビール、水割りを集めて「バッカス酒」を造り神様に感謝して最後の一滴を飲み干すのが長崎人。
なぜか長崎地方ではお酒を残さないのだ。
おかげで小学生のころから宴会残りの日本酒を使う鯛茶漬けで育ちます。
おかげで昨日はフラフラめまいが止まらない。これを熱中症にしてごまかしてしまいます。

工房の名前は「ヌーベル・パスティーシュ」時計修理工房。
「パスティーシュ」は本来音楽用語でリメイクの意味です。
もう一つ「とても飲めないような三番絞りの安ワインにウイキョウを入れた酒パスティス」の意味がある。
夏は後者が店の名前になるほど飲み会が多い。

今日も6時半受付7時まで営業になります。
6時半までに来なかったらとっとと居酒屋へ向かいますので時間厳守でお願いいたします。







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