時計師の京都時間「タイムアップ時間」

９月２９日火曜日。
時計師仲間のリタイヤが止まらない！
「お店はそのまま開けているが修理はやめた！後は任せる。」と連絡が入る。
写真は頂き物の天真セット。機械式時計を見るとくるくると回っているテンワの真。時計を落すとこの部分が折れる。
修理で一番難しい天真製作作業でこのセットがあれば楽チンなのだ。

それでもやがてこの部品すら見えなくなる時期が来る。
視力は２０歳代がピークで後はなだらかに落ちていくか急激に落ちるかは運まかせ。
この天真作業が出来なくなった時に初めてリタイヤを考えるようです。

時計師仲間の定説「生涯のセックスの回数と時計修理の本数はほぼ一致する。」
赤い玉がポロッと出てきたらお終い、お終～い！人生の閉店ガラガラ～！
「若いときには一日７本くらい平気だったのよ～。」と自慢のオヤジたちだ。
私も時計分解掃除を一日７本出来て一人前といわれた昭和の生き残り世代です。

阪神和田監督が今季限りで引退するとかしないとか引き際が悪い。「引き際が１年遅れた！」とブーイングを良く聞く。
今年から阪神タイガース金本監督が見たかった。
昨夜は藤波君の活躍で阪神勝利！クライマックスシリーズの進出の可能性が出てきた。
これに味をしめて、もう一年やる！と言い出さないかと今からハラハラと心配するのです。

国連では習近平の女性地位向上のナンチャッテ大演説を韓国人の事務総長が後ろのほうでうっとりと聴いている映像を見た。
中国は１３億人の国民をたった５，５％７０００万人の共産党員が利益を吸い取る国。
選挙権もなければ人権もない。女性の人権団体を弾圧したばかりの一党独裁政権の国だ。
なぜこの国が国連の常任理事国なのか解らなくなって来ます。

最近、中国経済が急降下したとたんアメリカが冷たくなったのが先日の米中会談でよく解る。金の切れ目が縁の切れ目！ポイット捨てられる運命か？
あれだけ中国ラブだったアメリカ民主党もずいぶんあっさりとしている。
中国大好き代表のライスさんも態度がころっと変わった。秋の日と女心は大統領選挙が近いところっと変わるのだ。

人権も未来もない中国代表の演説を一人聞きほれている韓国人のおじいさんもそろそろ赤球がポロッと出るころか？この人も国に帰って大統領になったら日の丸を燃やすのが夢か？

「尖閣諸島は中国の領土」と販売店に看板を出していたワーゲンのウインターコロン前会長も赤球が出た！一緒に日の丸を燃やしたかった？
最近タイムアップ時間切れの人たちが目立つね～。

工房は明日も営業します。ブログはお休み。
月末なのでなんとか頑張るのだ！
この不況の９月決算の最終日！
時計店からの仲間修理依頼が多い晦日なので気を緩めないで昼寝しています。
一般の皆さんもご利用くださいね！
まだまだ赤球は出ていない時計師なのじゃよ～！

時計師の京都時間「何じゃこりゃ~時間」

９月２８日月曜日。十六夜(いざよい）
月末近く朝から忙しい！
法務局からの帰り梨木神社に萩を見に行きました。

立命館大学広小路学舎があった道が懐かしい。
梨木神社に入ろうと思ったらそこはマンション！なんと大きな鳥居だけが残っていました。
「なんてことをするか！なんじゃこりゃ～！」と気分が悪い。
ぐるっと回り道をして参拝しないと境内にいけなくなってしまいました。
学生時代、お金もないのでここの名水をたらふく飲んで命を繋いだ事もある。立命館ＯＢにはちょっと寂しい発見です。

最近京町家の保存で走り回っています。今日は荒神口の法務局で申請書類を用意する。
「京都は良かったね～！」と昔学んだ京都へＵターン希望。こんな友人達の終の棲家探しが増えた。今回で４人目。

東京人と不動産屋さん、工務店を繋ぐ。京都語を東京語に通訳するお手伝いだがこれがかなり難しいのだ！

まずお互い歴史の時差がある。
東京人は京都人を信用しないのがぶつかるポイント。京都に戻ってきていきなり学生時代にいじめられた思い出を私にぶつけてくる。
何事もテキパキと進む東京人から見るとゆっくりと時間を送る京都人はぼんくらの集まりに見えてしまう。
「仕事が遅い！納期を守れ！」などの不満にそんなに急いでどうするの？と京都人化している私は思う。
東京人たちは一応に「家族や親戚をなだめて京都に移住するのだからありがたく思え！」とのウラの感情がある。

私も京都に戻ってきた時はそれ相当な資金としっかりとした２０歳代の娘を京都に連れて帰った。
他府県で稼いだ所得税も京都市に払う。市民税、保険料などかなり高めの京都市にはどうしても恩着せがましくなる。
戻ってすぐに町内会長もやった。
ところが「京都は冷たい！よそさんは来てイラン！」の態度にあちこちでぶつかる。「金もろたらとっとと出て行って！」なのだ。

市の政策も京町家に住めるようにする補助金制度など「一応やっていますよ！」程度のリップサービス色が強い。
実際に利用するとすると提出書類が複雑怪奇で素人では門前払いだ。
「そんなことが解っているので京都市民は余計なことに口を出さんのや！」ということでしょう。
京都市の「もったいない」プロジェクトも同志社大学などよそから来た学生さんたちがメインで活躍していましたね～。

京都市民はこの長く続く不況で京町家を再生する力が次第になくなってるのも誤解要因の一つ。
ちなみに京都で一番南北に長い新大宮商店街。
長いだけに最近恐ろしいスピードでシャッター通りに変わっていくのが不安だ。改装しても元が取れないのです。

そこで私達「よそさん」が活躍したい！
「京都で楽しい学生時代を送らせてもらった恩返しや～！１０倍返しや～！」の意気込みで京町家の家並みを守りたい。新しい「ジジイの学生運動」の始まりを期待します。

学生時代は京町家を歩いて路地デートの町、お金がないふたりはフラフラと話しながら歩けて楽しい街の思い出を次の世代に渡したい。

工房はがっかり名所。「ショウモナイ！一番汚い京町家」の評価ですが入り口からの見学は自由です。
時計の修理品を持ってこなくてもお話できます。一度くらいがっかりしてもいい人はおいでくだされ！

時計師の京都時間「呪いの時間」

９月２７日十五夜お月さんの日曜日。
京都は高曇りの朝。修学旅行生は絶好の旅行日和になりました。

写真はニュー・ヘブン。アメリカの時計産業黎明期の名品！
奇跡的に文字盤の琺瑯が割れていないモデルです。
琺瑯文字盤は修理の針を抜く際にパリッと割れる危険がある。

誰が最初に割るか？と言うことなので修理依頼はやんわりお断りすることが多い。
「割れてもいいので修理してください！」と言うお客さんはいない。
琺瑯の呪い！この失敗は何度かやらかした。

京都は呪いの本場だ。そろそろ涼しくなると夜に出歩く人も少なくなり「丑の刻参り」の季節に入る。
宮司さんたちの朝の仕事はわら人形を探すことだそうだ。今でも境内の木にわら人形が釘付けされることが多いという。
「顔が四角で耳がでかいわら人形はなかなか見つからんね～！なんでやろ？」
顔が四角で耳が大きくて心臓のところに時計部品が入っていたら私だ！数々の修理失敗で呪いをかけられたのだ。そこで反省！

中国の呪いが最近厳しい。
習近平氏の訪米は何の成果もなく終わった。私たちはチャイナ・ボカンにひたすら恐れるだけだ。
今日から中国大陸から季節風に乗ってＰＭ２，５が襲い掛かってきます。アレルギーの皆さんはマスクの季節だ。
中国市場に進出したフォルクスワーゲンも呪いにかかった一つ。中国シェア１４％と危険な売り上げ偏重経営だっただけに底なし沼に引きずり込まれたようなものだ。クワバラ～！

時計もドイツ製は今や多くが中国組み立てだ。私たち時計師はドイツ信仰などとっくに終わっている。「ドイツ物が来ると逃げろ！弁償させられるぞ。」が鉄則。
ユーザーはドイツ製ということなので絶対的な信頼がある。電池交換後、時計が動かなかったら店の技術を疑われるのだ。
「こいつは中国製なので～？とまず一言伝えといたほうがいい。」

中国経済が大きく破綻してくるので何かと呪いの賠償金を要求されてくる。
一番予測できるのがマルクス・エンゲルス「共産党宣言」を中国に輸出したのは日本だ！
「共産主義がまともにならないのは輸出した日本が悪い！」と韓国をあおって一緒に騒動が起きるでしょう。
今後、暴動が止まらないのでもはや共産党員では食べていけなくなる。
得意の「八つ当たり」訴訟を覚悟しましょう！

京都の観光地を歩く際には「呪い」の道にご注意ください。
何気なく入り込んだ道が死亡事故が頻発する場所だったりする。自転車で入り込んでしまうと途中止まらないことだ。憑かれるとその日一日体調がおかしくなるところもある。

観光客が安心なのは基本大通りを使うことです。
「京都へは必ず時計を持ってくること！」あっという間の浦島太郎現象、時間の感覚がおかしくなるよ～。時間がのろいのか本人がのろいのか？解らなくなります。
ここ京都ではウサギと亀の競争では亀がいつも勝つ！「亀ののろい！」

　堀川通りなど広い道路も安心できない危険な箇所がある。北大路から南へスピードを出しているとネズミ捕りに引っかかる。ジモティなら誰でも知っているのでこれが観光客への呪いなのだ。
清明神社前の道は駐車禁止おじさんの活躍が厳しい！バイクでも引っかかるぞ！岡崎の地域全体は特にぼったくりの名所だ！

今日は中秋の名月！どうやらお月さんが見えそうな気配！
マスクを忘れないでコンビ二強盗スタイルでお出かけしましょうね！間違ってつかまっても知らんけど！

時計師の京都時間「開けてびっくり時間」

９月２６日土曜日お彼岸の明け。
明日は十五夜。京都は中秋の名月を楽しむイベントで盛り上がります。
お勧めは上賀茂神社の「加茂観月祭」
京都でも特に空気のきれいな洛北。夜空に浮かんだお月様は格別です。

今日はお彼岸の明けでもある。
工房には時折変わった依頼もあります。「フタを開けて下さい！」と言う。
ご先祖伝来の印籠。ついぞ開けた事がないので一度見てみたい。
「日ごろから時計のウラ蓋を傷つけることもなく簡単に開けているのでこいつなら出来そうか？」と思って持ち込んだのでしょう。
２０×１０×５ミリの箱。小さな純金製の印籠箱です。彫金が見事な名品だと一目でわかる。

開けると煙が出てあっという間におじいさんになるかも？傷をつけて膨大な慰謝料を請求されるかも？どっちにしても開けてみるしかない。
指サックをつけ表裏を確認し表の左からこじあけていく。掛け時計も左から開けるのでたぶん左開けでしょう。
予測が当たりなんとか開きました。

中を見るとなんと印鑑の肉いれでした。もともと印鑑屋さんだったそうでこんな名品も使っていたのでしょう。精確に円形を掘り込んだ技術にびっくりでした。
謝礼金などお断りしていたのですがうれしそうにお駄賃１０００円を置いていかれました。

一般に時計の電池交換の料金は裏ブタを開ける費用が１０００円。電池代はサービスだと思ったほうがいい。一瞬で開けるので簡単なように見えるのですが実は大変な時間と経験が必要な仕事なのです。

今日はお彼岸の明け。「誰も死んではならぬ！」
オペラ「トゥーランドット」で有名になった「だれも寝てはならぬ！」の工房バージョン「誰も死んではならぬ！」
このオペラはお姫様が出す謎を解かないと殺される。
ところがこのお姫様が登場するとガクッとなってしまいます。
お姫様役のえらそうに歌っている女が太ったおばさんだ！
太ったおばさんとチビデブのおじさんの愛の物語にはびっくり！
「こいつのために命をかけてチャレンジする意味がわからない。」と残念なオペラだ。ところが物語が進んでいくと美男、絶世の美女に見えてくるから不思議！お勧めオペラです。

時計の仕事でも同じことがおきる。
入社直後は先輩たちの技術がすばらしく見えた。海水浴で海の中で拾った小石。これが乾くとただの石に変わりあのキラキラした感激はなくなる。
それと同じで、やっと入った会社や先輩も９月になるとただのしょぼい会社やぼんくらオヤジに見えてくる。

がっかりして死にたくなる人が出てくるのが９月。
もらった夏のボーナスはとっくに使い果たしいるし仕事は毎日同じ作業の繰り返し。
「私は何のために生きているのでしょうか？」と退職年齢を待つのは悲しくなるころだ。

立場を変えて見ると「つまらない！」と顔に書いてあるような部下が持ってくる辞表を見るのもつらい。「オペラと同じでそのうちにいい会社に見えてくるよ！」と言っても説得力はない。

海外情勢を見ても９月は元気がなくなる。
７０年近く生涯かけて平和を守っているつもりでせっせと貢いでいても国連は５カ国の常任理事国のサロンだということが解った。

中国が日本に攻めてきても国連軍は助けに来てくれない。むしろロシアと一緒になって国連軍が日本に攻めてくるという意見が一般的。
そこでアメリカに擦り寄っているのだがイザと言うときにはサロン仲間なので助けに来ないでしょう。

そこで専守防衛！「進め一億火の玉だ！」作戦！
９月病でうつ病にかかった！家族から嫌がられる！など６０歳を超えたオヤジたちを徴兵制で鍛えなおす作戦を考えた。

私たちオヤジ世代はまだ元気だ！残念ながら職場でも家庭でも孤独に陥りやすい。
そこで現状自衛隊の演習場がある沖縄、青森のきれいな海や美しい海岸に集めてトレーニングをします。
生涯の仲間も出来て楽しいでしょう。
６０歳の誕生日を迎えたオヤジは２年間の徴兵期間を設けてドローンの操縦、サイバー攻撃などの訓練で技術を習得する。
防衛専門の武器作りも楽しい。時計の新製品の使い捨て企画よりはるかに気持ちいい！
「スズメバチ作戦！」日本を攻撃する国には近づくとマイクロロボットのカチカチと反撃する危険をお知らせするのです。これなら作れそうだ。
これで「戦争法案」を廃案に出来るのだ！

「アベノミクス・最後の矢！」一億火の玉だ！の発表で嫌な昔を思い出した人も多かったでしょう。
そんなお坊ちゃまの発表をウンザリして聞きながら今日はお月見団子！
「誰も寝てはならぬ！」ピンポンパンの３重唱、「愛の世界」を若い人たちに伝えられる政治家は出てこないかと思う。

時計師の京都時間「ツバメの時間」

９月２５日金曜日。季節はツバメが南の国へ帰る候。
お彼岸も明日土曜日で明ける。お化けウオッチャーの皆様はもう少し我慢。
昨日昼食の準備をしていると突然に包丁が手元からポキッと折れた。その後。仕事用の探り棒まで折れた。こんな日に折れなくてもいいのに！

自転車もフランス式のバルブの調子が悪くすぐに空気が抜ける。昨日も抜けた散々だ！
空気を入れるバルブの形状がイギリス、アメリカ、フランス式の３種類あるがアメリカ式が一番空気が抜けにくい。フランス式は国民性もバルブもややこしい！

写真はヴィトンの旅行用の時計。南の国へ帰るツバメ達もヴィトンがお勧め？
偶数のロゴが見やすいモデルです。
ウラ蓋が丸くすべりやすい構造なのでネジを抜く作業ではドライバーがすべらないように要注意。

最近、涼しくなったのでマスクをつけての作業が楽になりました。
特に女性用の時計に触れる際にはマスクをつけたほうがいい。

一般に左手の手首に香水をつける人が多い。そこには時計がある！
時計の修理作業は顔を限りなく時計に近づける。視力の次に嗅覚が大事なのです。
ケースを開けた瞬間の臭いで錆などの症状を判断する材料になります。

女性用時計にうっかりマスクなしで触れてしまい原液のようなフレグランスに嗅覚をやられてしまうと終日作業に影響する。
オペラの劇場などでシャネルの香り、カルティエ、エルメス、ブルガリなどそれぞれの香りが漂ってくるだけでこの女性が着けている時計がおおよそわかるようになると一人前？

面白いのはロレックス、Ｔ・ＨＥＵＥＲのユーザーはにおいがしないので安心して触れる。
困るのがカシオＧ－ＳＨＯＣＫなどの布バンド。汗のすっぱい臭いがすごいのだ！
ベルトを外さないと仕事が出来ないので最後にベルトを付ける作業で悶絶するのだ。カシオが嫌われるのもこんな訳がある。

４年間京都の南の端「精華町」まで有給ボランティアで通っていました。
自宅の上京区から４０キロとＣＤを聴き込むのにちょうどいいドライブ時間でした。
ある日、いつものように駐車場に車を止める。
出勤時間なので次々と後ろから車が入って来る。

仲がいい同僚が不思議そうに尋ねてくる「あれ～隣の女性は？どこで落としたん？」
質問の意味が解らなくて「え？私は一人だけですよ。」
「前をあんたの車が走っていたので髪の長い女性が後ろを振り向いたのが見えたんや！」
ニヤニヤ笑いながら持ち場へ行く途中で分かれた。
勘違いにしてはちょっと冗談がきついか？
そのまま何事もなくすぎた。
数日後、今度は後に続いた女性が同じ質問をしてきた。
「あれ！隣にいた女性はどこかでおろしたの？」
やはり後ろを振り返って眼が合ったそうだ。
さすがに気持ち悪い。車に戻って助手席を見るが当然何もない。

その日仕事を終えて車に乗り込む。いつもより遅れて夕暮れ時になってしまった。
エンジンをかけエアコンから空気がいきなり送られてくる。そのとたんシャンプーの臭いがうわっと漂います。
それでなぞか解けた。
工場で時計の仕事を部下に教えるときは顔と顔が１０センチほどになることが普通。当然使っているシャンプーの臭いも馴染む。
その香りだけでそれぞれ部下をあてられるほどになるのです。
仕事柄フレグランス、オーデコロンは不可！シャンプーのおしゃれを楽しむ女性が多い。
車内に漂った懐かしい香りはその一人でした。

お彼岸になるといろいろな人が帰ってくる。気がつかないうちに誰かが隣に座っているのでししょうね～？
そんなことを思い出しながらあさっては十五夜！
ボチボチ開店！今日も一日頑張りましょう。