「オメガ」手巻きホワイトゴールド。
女性用モデルはなるべく目立たないように控えめの時計が主流の時代にハッと眼を引くデザイン。さすがにオメガだ!
裏についている青い皮膜は大切な時計の裏にも傷をつけないよう塗るのだ。一昔はやりました。
「値上げの時間」
明日から時計専用の電池が値上げ。
工房の売上は2011年と比較しても悪い状態です。
アベノミクス「3本の毒矢」の効果てきめんです。死にそうなほどだ!
むしろ「高級時計が売れている!」と過激な似非情報が迷惑。
時計販売店舗では今が一番苦しい季節を迎えています。
顔色を伺うと皆さん蒼い!
「高い時計が売れてうれしいね~!」のジョークはとても言い出せない雰囲気。
昨日は早々に工房に戻ってきました。
12月の販売向けに在庫を確保するために在庫過多の時期です。
ヨーロッパの時計は毎年このタイミングで値上げをして来る。
スイスのメーカーはモデルチェンジや新製品の発表をほとんどしないので既存の商品の値上げで対応します。
売上構成比でメインになる女性の時計確保が難しくなる季節でもある。
「カルチェ」「ブルガリ」「エルメス」だけでレディース売上の60%が確保できるのでバイヤーは世界中走り回ります。
対抗する国産時計は毎年新製品を100点以上発表、物価上昇分の価格を調整する。
「新製品がこんな価格ではちょっと苦しい!」と毎年のようにバイヤーはため息をつく。
ちなみに1955年私とヨー・ヨーマが生まれ年の「パテック・フィリップ」価格は12万6千円。安かったね~!
今考えると誕生プレゼントにこの時計がほしかったね~!
ところで年末にむけて商品を全国にばら撒いてからが大変!
100%買取商品なので傷でもつけたらあっという間に価値がなくなる。
生鮮食品と同じ一日でも早く売りさばきたい。
同時に販売員の能力で大きく影響が出る時期でもある。
過去の経験の中、関西の心斎橋・三宮・京都四条に3店舗の中でも大阪の販売能力が飛びぬけていました。
反面、大阪の経営者はその宝物のような従業員の上にアグラをかいているように見える。
過去の食品偽装事件の会見でもトップの危機管理能力のスキル不足がよく見えてきます。
トップが普段仕事以外のゴルフや政治に集中できるのも彼らのおかげだ。
この格差に戸惑います。
「この大阪の子たちを仙台や金沢に連れて行ったらきっと店長は楽やで~!」
心斎橋や三宮のお店で働いている女性を見てはよく妄想していました。
「伊達藩、加賀藩などの旧城下町」の接客態度の腰の高さは伝統的なものです。
昨日、いつもの「肉まん」を買う。
急ぎ京都へ帰る阪急電車ので京都高島屋で買えばいいものを地下鉄でわざわざ新大阪まで出てきて「肉まん」を買います。
商品とぴったり合った体型「ぽっちゃり」さんの愛想のいい販売員から買うとさらに美味しいのだ。
やはり新大阪駅の「肉まん」に限るね!
明日から11月!あと二ヶ月だよ~!皆さん頑張って危険な年2013を生き残りましょう!