京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2012-06-30 08:58:08 | 日記

今日6月30日夏越の払い。
日切り菓子「みなつき」を食べて夏を乗り越えようとする日。

昨日の原発再稼動反対デモはすごい人出だったようです。
いつものように関西のマスコミは無視。

地盤沈下している関西地方。
ジャーナリストも食べていけないのでお笑いタレントがうまく入り込んでいる「鳥なき里のこうもり」なのでしょう。
関東がうらやましい。
京都でも7月7日に「大飯原発」再稼動反対の行進が計画されているようだ。当日はいつも雨!カッパを忘れないようにしましょう。

「はなうた手つくり市」の案内が来ました。7月6,7日
近所のマツダオートザムさん。スーパー「グルメシティー」の帰りにでも寄って行きましょう。日本めだかとビオトープキットの出店があります。
「めだか」と「時計師」は日本製が良い。

昨日の「追試」
中国で電池交換したブルガリとの事。「裏ブタが外れた!」事故です。
裏ブタの中、機械を確認します。

電池カバーはなくなっている。交換された電池は指定のサイズより大きい電池が入っています。丁寧にネジはそのままだ。
お客様は「ソニー製」の電池に不満だ。ところが先日から書いているように時計の電池メーカー。「ソニー」「マクセル」「セイコー」の3社が安心して使用できるのです。
電池は日本製が良い。外国の電池は価格が安いので使用するだけだ。

今回、入れられた電池のサイズが大きすぎて電池カバーが取り付かなかったらしい。
このサイズの電池しか在庫が無かったと見える。40種類もの電池を常時在庫しているのは日本くらいのものだ。

また、防水パッキンが通常のものと違う物に変えられていた。裏ブタを閉める際に角度を間違えて入れるとしまらない。そこで別のパッキンでごまかしたようだ。
結構ごまかすのに苦労したようだ!

電池交換の趣旨、思想が日本とは違うのです。昔勤めていた会社に「香港店」がありましたので修理に関しての哲学が違うことに苦労した。
電池交換の際に大きすぎる電池を入れられ文字盤が円く飛び出している時計も見た事がある。電池に押されて文字盤が変形したのだ。

今回はお気の毒ですが当然、電池カバーや防水パッキンはブルガリのブティックでないと入手不可。
1万円近くの出費と数週間の期間が必要。私の工房ではお手上げ見送りになりました。

「平和ボケ」の日本人。危機を感じる能力が衰えているのでしょうか?
私は中国で電池交換をするような勇気はない。アメリカでも時計店に行き販売員の時計よりさらに大きな指を見ると、とても修理を依頼する気にはならないのです。
タイメックスの電池交換でも避けたい。

ニューヨークは別。ユダヤ系の人たちの街なので修理に見合うコスト交渉には疲れるが修理技術には安心できます。

それでも私はスイス以外の海外で時計の修理を出す事はない。
「時計師」は間違いなくメイド・イン・ジャパンをお勧めします。
今のところ世界で一番安心できる国だと思います。




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時計師の京都時間

2012-06-29 09:07:28 | 日記

オメガ「DE・VILLE」(都会の意。)
大阪万国博覧会の頃のモデル。ベルトは純正。尾錠もそのまま。
丁寧に使われている幸せなオメガです。

リューズがカンヌキでとめられているので真上に強く引っ張り出すとスポット抜けるタイプだ。
少しでも左右にそれると巻真は簡単に折れてしまうので機械をケースから取り出すまでの過程で早くも冷や汗が出ます。
特に古いモデルだと巻真が錆びている事もある。
折れてしまうと部品を探すのが困難なのです。

本体と一体型のケースは裏ブタから水が入る心配が無いが、修理の際、時計師の度胸試しが待っているのだ!
リスクが高いので修理依頼に時計屋に持ち込んで断られるケースが多いでしょう。
今年に入って2度カンヌキが割れてしまった時計が来た。

今日の「日経新聞」の一面に海外からの電子書籍にも消費税か加算されるようになるとの事が書いてあった。
工房では資料集めの負担がさらに増えそう!
昨日は新幹線などの大型公共事業が認可された。そのために消費税の取立てが厳しくなるのが見える。
「取れるところから取れ!」なのだ。

関西電力の株主総会で「橋下大阪市長」の発言が面白かった。
発言中の「やじ」「恫喝」が聞こえて相変わらず総会屋は健在?なのだと懐かしく思い出す。
「関西電力」の経営体質は昔のままなのでしょう。この会社の株を買っている人の勇気を「蛮勇」と呼びたい。

オメガのリューズを引っ張り出す勇気とただの紙切れになりそうな「関電」の株を持つ勇気のどちらかを選ぶなら私はオメガを選びます。
そう言う訳で今日も元気に仕事を始めましょう!







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時計師の京都時間

2012-06-28 09:10:08 | 日記

6月28日
旧暦では5月9日江戸時代に「葵祭り」はまだ先だ。
時空間のズレが微妙な季節感の違いを感じる。

「葵祭り」の葵の葉や「端午の節句」の柏の葉が生き生きときれいな季節になりました。
ただ旧暦の「こよみ」でお祭りをするとこの暑さだ!とても上賀茂神社までたどり着けそうもない。
鼻の頭に粒粒の汗をかいたお稚児さんたちがなんとも可愛い。お祭りの主役は子供たちなのでしょう。
もうすぐ祇園祭ももうすぐだ。

今月のトップ2!
バセロンのスケルトンモデル。歯車までスケルトン対応に別作された名品。
ため息が出ました。分解掃除している場面が夢にまで出る。
24時間仕事をしているような気分でした。


セイコークレドール。
18金で作られた裏ブタ。ゆがみの修正に緊張しながらの作業は困難を極めた。
平行に作る事の困難さを思い知らされる。
垂直と並行を叩き込まれた新人時代を思い出して冷や汗が噴出す。

来月はどのような時計がやってくるのか楽しみです。

カルティエの「タンク・フランセ」
人気モデルだけに電池交換もトップクラスでした。
カルティエ用に作ったドライバーのヘリが一番早い。

「仕事は忙しい人に頼め!」
時計修理職人の定説です。忙しく仕事をしている人ほど道具は使いこなされている。
緊張の仕事が連続した6月はさらに道具たちはきれいに調整されています。

とうとうネットでソファーベッドを買ってしまった!
買い物に行く時間が無かったのです。ちょっと一休みできるようになりました。
今日は木曜日。週の内で一番忙しい日なのです。




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時計師の京都時間

2012-06-27 14:57:41 | 日記

今年も「槿」(むくげ)の花が咲きました!
まもなく日切り菓子「みな月」を頂く6月30日がやってきます。

「墨染め」に咲くような気分だった昨年の「槿」の白い花。
今年も震災でなくなった時計師の仲間や知人を喪った心はそのまま癒されません。
「時間薬」「日薬」の効果はまだのようです。何度「むくげ」の花を迎えると立ち直れるのでしょうか。

「財界」「官僚」「マスコミ」それぞれの思惑で「消費税」の増税が進んでいます。
「財界」では消費税が上った分、大企業の減税が進む。
「官僚」は民間に天下りが公然と出来る
「マスコミ」は世界でトップクラスの高価なCM料金を確保出来る。
今や政治家の政治生命は思いのままにコントロール可能だ。

大増税と高齢化でますます街の商店街が機能しなくなるようです。
その結果大型スーパーの出店攻勢がさらに進む。
民主党「岡田」氏はまじめな顔で地方の地盤沈下を進めることに着々と成功している。

同時に大型スーパーのゲームコーナーには眼がうつろに死んでいる若い少年達がたむろしている風景も進む。
大型スーパーの出店と犯罪の発生件数は比例。「思考停止」状態の街が目立つ。

戦後アメリカが進めた政策「3S政策」セックス、スポーツ、シネマで日本人を無思考状態政策は見事に成功している。


昨日の操り人形「ドジョー」はそれぞれの代表者から頭をなでられて幸せそうだ。
誰にでも簡単になつく番犬!

自民党からパンツまで脱がされて自分達の「マニュフェスト」も消された。
それにもかかわらずへらへらと笑顔で「消費税増税」の賛成票を投票している民主党議員の顔はとても日本人には見えませんでした。

「ちょっとは悔しそうな顔をしてくれ~!」
私たちを間違いなく苦しめる税金を上げるのだ!

「福祉税」といわれた前回の消費税値上げ。
今回のテーマは不明のままです。
前回「福祉税」発案者の社民党の代表者は「沖縄みずほ」か「普天間みずほ」に名前を変えましょう。優先順位を完全に間違えています。

とても「福島みずほ」と名乗って欲しくない気分だ。
「増税」「原発再開」「武器輸出」など殺人内閣にまったく抵抗できないから「沖縄」問題に力を入れて逃げているようにしか見えないのです。

そのうちに消える政党。蛍の光より弱く、無能だ。
絶滅危惧種の「労働組合」にすがり付いて抜けられない「ゆでカエル」。

月末は「みな月」を食べて仕切りなおしだ。
今年の夏は猛暑だそうです。
発表した気象庁まで「関西電力」の原発再開応援団なのかと疑いたくなる。
ここは無責任なところなのでいつも間違っている。発表した責任の所在も不明。気楽なお天気商売だ。

それでも1%の希望でもしつこく持って今年の夏を耐えましょう。
また来年「むくげ」の花を見たいものです。













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時計師の京都時間

2012-06-26 09:45:28 | 日記

9時過ぎのあわただしい朝、堀川北大路の交差点。
「関西電力」の軽ワゴンが赤信号を無視、救急車も無視して西に向かって通り過ぎました。蒸し暑い曇り空のうっとうしい日。
前の自転車のオジサンが舌打ちしてうつむいていました。

写真はシチズンの懐かしいクオーツ時計だ。まだこんな時計が残っていました。
国産の時計がやってくるのが珍しい工房ですが数年ぶりに「クリストロン」と懐かしい再会です。

やっと写真に収めました。貴重な動いている写真です。


昨日、掛時計の修理が2件やってきました。
最近、掛時計の修理はほとんどやっていません。
簡単に出来る場合だけ預かっています。なぜ?

①メーカーのコストダウン、デフレにより修理料金と販売価格が逆転しているモデルが多い。結果、修理しても引取りに来ない。
昨年の12月からそのままの時計もある。新しい時計を買う前に「修理不可能です!」と宣告され安心してあきらめたい?お客様が多い。

②中国製ムーブメントが増えた。
機械も入手不能。時計の針と一体型のデザインが多く国産の機械を交換しても針の取り付けが出来ない。針を取り付ける時針、分針車の径がメーカーごとに違うのです。

また、写真のように昔の機械は金属製。現在は樹脂で出来ているのです。
昔は修理を前提とした設計だ。今の機械は使い捨て。
(50円玉と比較してください。)
このような小さな機械で針を稼動させているために劣化が激しい。
丸ごと機械と針を同時に交換します。

③最近のデザイン時計は針がケースの中に納まっていないものが多い。
子供さんがいる家庭では時計がおもちゃだ。

針がグニャングニャンに曲げられて再修理。
せっかく時計を修理しても「もう壊れた!」とクレームになる。

針の取り付け部分の「はかま」を別作、新しい機械に合うような工夫をしてお渡しした。結果がこれだ!
「針には触れないでください!」の必死の注意も無視される運命。
これがショック!立ち直れません。

こんなわけでクオーツ掛時計の修理依頼に行って、ひと目機械を見るだけで判断が下されるのです。

特に「外付け針」の掛時計は機械も見ないでギブアップします。

時計の修理より子供の教育を優先してほしいと思います。
ところが子供を責められない社会だ。

「消費税」「原発再稼動」
民主党代表選の時に一言も触れないで首相になった人の顔を毎日のように見ています。
人を騙すのがうまい!
「日本の未来のため」「国民の皆さんの安全のため」と「正義」まで持ち出すうそつきオヤジ。嘘を主張するために次第に大法螺になってきた!
早く消えて千葉に引っ込んでほしいと切実に思う。

今朝の「関西電力」の暴走軽トラックも同じ。
その会社の延長線にある「原発」の暴走が心配だ。

この会社の朝礼では社員の目に全員「\マーク」だけで社会が見えていない。思考停止状態なのでしょう。

京都市の「交通非常事態」宣言も無視。
原発問題も無視するほどの会社なのだから「交通事故」も無関心なのでしょう。

「大きな問題」から逃げると「小さな問題」はどうでもよくなる。
安全のために「関西電力」の軽トラックを見たら息を止めて一目散に逃げましょう!
今週末の「原発再稼動反対デモ」に心から声援を送ります。











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