京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のひそかなパンツ時間」

2019-07-02 09:23:50 | 時計修理

7月2日火曜日。雨。
うすマブタを開けてそっと悲しげに空を見上げる。今日も雨。
明日は定休日の水曜日。午前中から3時ころまで営業予定です。

京都のチャンポン店ではファーストチョイスは花園大学近くのチャンポン皿うどん専門店「尚」
残念ながらこの店は水曜日が定休日で工房とかぶるので永遠に行けない。
過去お正月休みに一度だけ行った。
長崎県南島原市口之津町出身のオーナーなので本格的なチャンポンが食べられます。
彼の出身地の口之津町に行くとまともなチャンポンの店がない。お昼過ぎに行くといつも閉まっている。
口之津町の住民は不思議だ。

昔ヨーロッパで見たからくり時計にお月さまの女王と太陽の王様のすれ違い時計が悲しかった。
王様が現れるとお姫様はその光で見えなくなって消える。朝が来ると消えてしまうのでいつまで待っても二人は会えないのだ。
そんなチャンポン屋「尚」と時計修理屋のお話、私と嫁さんのようなお話でした。
セカンドチョイスで京大農学部前の「松尾」さんへ行くか、新幹線で名古屋錦の田辺に行くか?
私のひそかな悩みだ。
そんな悔しさもあるので工房は水曜日もできるだけ開けるようにしているが普段よりなぜか客数が多い。
いっそのこと客数が少ない土曜日を定休日にしたいくらいです。

ひそかな楽しみの話。
「子供電話相談室」で「なぜ人はパンツをはかないといけないの?」のかわいらしい質問。
私の回答編「パンツ一枚になった快感」のため人はパンツをはく。
銭湯の風呂あがりにパンツ一枚になってコーヒー牛乳を飲む。
ジョギングの後にパンツ一枚になって部屋を歩き回る。その快感のため人はパンツをはくのだ。

パンツ一枚になるとどん底、最低からの出発を誓う!そんな気分になります。
キャプテン「クック」がオーストラリアに上陸。
原住民にあの動物はなんだ?と聞くと「カンガルー」と答えたので以来カンガルーと呼ぶようになる。
ところが現地の言葉で「あなたは何を言っているのだ」がカンガルーの意。
私たちは「パンツ一枚の素直な気分」でカンガルーの名前を考え直さないといけないように思う。

日本の時計文化では「神の仕事」から「人のための仕事」に変えたのがカシオ。
業界ではデジタル文化を広めたカシオを時計の仲間に入れたくない人が多い。
アメリカではタイメックスは早く「人の仕事」として時計の役割があったのでカシオは素直に受け入れられた。
カシオがアメリカ生まれだと信じているアメリカ人がほんとに多いのにびっくりする。

逆に日本ではいまだに電池交換すらやってもらえない時計屋さんが多いのはリテイラーに文房具店、事務機屋さんからスタートしたのが要因でしょう。
私もびっくり体験が多いのもカシオ。
裏蓋を開ける力で簡単にベゼルが粉々に砕けた。スキー場に行くと結露で文字盤が真っ白になる。
ウレタンベルトの補充期間があっけなく数年で終わる。

それでも私はカシオでないとダメなシーンが多い。
チェロの演奏会場に楽器を傷めないのでカシオを使う。メタルのケースでは簡単に傷がつく。
チェロのケースが傷だらけなのは時計のせいだ。
富山、金沢へ行くときもコンパス付きのカシオがないと道に迷う、河が南から北へ流れているのですぐに南北を逆に歩いてしまう。
太平洋側で育ったら河は北から流れてくるものだ。桃太郎も北からどんぶらこっこ、一寸法師も北から一条戻り橋にたどり着いたのだ。
銭湯でパンツ一枚になって常識をもう一度ひっくり返してみる。

今日はカシオから仕事のスタート!
それにしてもSR726SWの高価な電池を二個も使う贅沢で安いG-SHOCK。何とかならんか?と思う。
明日は10時から15時まで営業。G-SHOCKも電池交換OK!
電池1個なら1000円、二個の場合1500円(税込み)でお待ちしております。







コメント
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