京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2013-08-31 09:12:26 | 日記

今日は8月31日。
8月も今日で終わり。あいにくの雨の週末になりそうです。
明日から9月に入ります。今年の「中秋の名月」十五夜は9月の19日。
下鴨神社では「名月管弦祭」など予定されています。
ちょっと気が早いが蒸し暑さの中、涼やかな秋が楽しみです。

8月は「中国生産」の時計に悩まされた。
一昔前は安物のイメージで10%は不良品だとユーザーも納得していたが最近は10万円クラスの時計もまぎれているので厄介だ。

スクリューバックの裏ブタを一度開けてしまうと閉まらないなど、同業者の時計屋さんがあわてて持ち込むケースが増えた。
この不況、自分で電池交換をやってしまうお店が増えたが中国時計を安物だと甘く見ると痛い思いをする。
安物ほど修理は難しい。

写真のブリガリ。電池交換の為にネジを外すのだが良質の金属が使われているので安心して作業が進む。
これが中国製の場合、ネジの頭がポロッと落ちることもあるので油を差し暖めてから作業に入る。
電池交換はすべて1000円。中国時計は修理料金を見直したいほど神経を使います。

時計は今後、不良部品が増える傾向にあるようです。
またなんちゃって防水時計も増加。
海水浴の帰りの車中で時計の時刻が読み取れないほど水が入ったダイバーウオッチ?
結局、泣き寝入りになる。

時計に限らず中国工場発のカップ麺やら、布団の恐怖が私たちの知らないうちに回りに浸透しているのだ。
危ないと解っていながら輸入する悪質業者も問題だ。

日本も「福一原発・安全宣言」のこともあるので世界的におバカが増えたという事でしょう。
垂れ流される汚染水の中で海水浴を楽しむ恐怖の映像がありました。

「安倍ぼっちゃま」の自民党は全国の原発を急ぎ再稼動したいようだ。
各国に施設を「再稼動」させて見せないと輸出しにくい。
危険と知りながら輸出する悪質国家。
「日本人はアホとチャイマスカ~?」工房に来る外人から指摘されると腹が立つ!

繰り返される衆愚政治の歴史が見えてきた。シリアの前にアホな日本が攻撃目標にされそうだ。

ところで、8月トラブルが多かったのが「モニター電池」。
「購入後すぐに止まった!」苦情が多い。

要因として、ムーブメントの製造時に電池を入れてしまうことでしょう。
「クオーツ精度」の安定化の為にあらかじめ組み込んだ後に出荷する。
(クオーツは年数が経つほど振動数が正確になる特徴があります。)

国内で作られたムーブメントを中国や海外に送るのでその間モニター電池の消耗が進んでいます。
1~2年後、中国で造られたケースに入れて再び日本に戻ってきた時には電池の残量は少なくなっています。
時計に電池料金は含まれていないのでモニター電池(テスト用電池)と呼んでいるのです。
購入後すぐに時計が止まったので時計屋に持ち込むと修理を断られるケースが増える。
ネットで購入したので送り先が不明でまたまた泣き寝入りだ。

このパターンで工房に来るお客さんは最初から怒っている。
これからも出来るだけ対応したいので落ち着いてお持込くださいね~!
心安らかに台風週末を過ごしましょう。













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時計師の京都時間。

2013-08-30 09:14:03 | 日記

今日は8月30日。二百十日まで後二日です。ちょうどタイミングよく台風がやってきました。
週末は雨の京都の予測です。
裏千家の研修も今日で終わり。お疲れ様でした!

海外から参加した研修生のレベルが驚くほど毎年上っているそうです。
一日正座で座りっぱなしの中で日本の伝統文化を身につけて自国に戻るのでしょう。
「茶道」は将来、柔道と似た経路を辿りながら欧米を中心とした芸術に発展しそうです。
京都の学生さんたちもチャレンジをお勧めします。せっかく京都にいるのだから見逃すのはもったいない。
基本のお手前を学ぶことは将来のビジネスシーンでも必要なスキルでしょう。
就職の面接などで綺麗な姿勢を保てる人は見た目に涼やかです。

写真はブルガリの「ソロテンポ」
リューズ周辺がさび付きやすい形状。こまめに汗をふき取ってください。
正確なクオーツ時計なのでリューズに触れる機会がすくない。
次にリューズを触るのは9月30日閏月のカレンダー修正まで触らないでしょう。
その間に汗がしみ込んで錆びやすくなります。
時折、リューズを引っ張り出して時刻を前後にまわすだけでもさび付きの予防が出来ます。

「阪神タイガース」のファンはガッカリの3連戦でした。
昨日は8回で娘からテレビをぶちっと消されてしまった。

「阪神が勝てると思っているんかぁ~?めでたいね。」
阪神41本対巨人115本と先発メンバーでは一方的なホームラン数の差がある。
まして先発ピッチャーを見殺しにするコーチ陣。中継ぎ、押さえ投手は頼りない。
そんなゲームを見ても腹が立つだけだと言う。
巨人ファンのための娯楽番組なのだから阪神ファンが見る番組ではないそうだ。

もう一つ腹が立つこと。
来年度の概算予算が99兆円と史上最高になるそうです。
「アベクロミクス」のばら撒き政策で財政はボロボロだ。
消費税増税を当て込みいい加減な駆け込み予算だ。

SF・20××年。とうとう国民の預金「凍結・差し押さえ」法案が通る。
国民が持っている500万円以上の預金はすべて国家の財政に組み込まれるのだ。

将来、国家が国民のフトコロに手を入れる時代が来ることになりそうです。
今でも国民の預金を当てにしている政治が続いている。その内、預金の差し押さえが始まるでしょう。そのためのマイ・ナンバー制なのだ。
もちろん政治家、財界の富裕層は資産を海外へ隠した後に実行する。

過去の終戦直前、国民から貴重品の「供出騒動」があったので手法は折込済みだ。
時計や貴金属を供出させた歴史が日本にある。多くの貴重な文化遺産が1940年代に途切れたのです。

今でも時折、修理依頼の時計の中でお粗末なニッケルのケースに驚くほど優秀な機械が入っているモノが来る。
「金時計」の金を「供出」後の残骸は無残な時代の証明です。

「一億総ざんげ」のコピーで本物の戦争犯罪者を取り逃がした時代がありました。
歴史に学ばないのでいつまでも同じような失敗を繰り返す。

ここいらで「阪神タイガース」ファンは冷静に歴史と数字に強くなれと娘が言います。

「原、内海、坂本がいっぺんに盲腸、食中毒、水虫になるかも?」
淡い期待の妄想癖の時計師がここにいる!

「頑張れ!阪神タイガース。神風と六甲おろしが吹くかもよ~!」
呪いの「タイガース・クロック」はまだ動いているだ~よ!



















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時計師の京都時間。

2013-08-29 09:17:43 | 日記

工房に来る前にちょっと晴明神社へ寄ってきました。
8月もぼちぼち終わり。

「追試」に追われた一月であっという間に9月がやってくる。
この不況で出来るだけ自分で電池交換にチェレンジした結果、裏ブタが傷だらけになった。
そんな時計たちがぞくぞくとやって来た。
昨日も工房で一日、休日返上で傷と格闘していました。

写真の「海賊と呼ばれた男」百田尚樹。なんとか読了。
人気ランキング入りの本、内容は「出光興産」創業者の自伝です。
「世の中、このような立派な経営者がいるものかね~?」SFファンタジー小説のように読んだ。

実際は「骨を拾ってやる!」と調子よく海外に送り出されても実際骨を拾ってもらう事がない。
私の場合、送り出した役員はたんまりと退職金をもらって消えていた。「自分の骨は自分で拾え!」の時代です。
舌先三寸の人間が増えたのでしょう。いまだに年賀状を送ってくるがどこかネジが緩んでいるようであきれる。

そのような時代に出版された本なのでタイムリーな夢物語「昔は良かった幻想小説」でした。

「59歳でリストラに遭い身包みはがされて不況の真っ只中に放り出されまた!」
朝日新聞8月初旬の記事に「102通の履歴書」投稿が掲載されたのを思い出した。
102通目の履歴書でやっと就職できた人の話でした。

これは美談ではなく日本社会の恥ずかしい現実が根底にある。
102通も無駄な努力をしないとどうしようもないのかね~?
60歳前にリストラをやる会社もえげつない。
「ハローワーク」など行政機関が全く役に立たない証明になったのも怖い。
この短い投稿は「百田尚樹」氏の小説より感動しました。

大阪が東京に負けた!
大阪人はふらふらして人の話を聞かないし、ちょっと難しい問題に出会うととたんにパニックで点数を取れない。
昨日の「阪神タイガース」の話です。

全国の学力調査でも大阪は仲良く低位置にいるようです。
関西でも大阪人発の事故が多い。

大阪は子供は学力調査!
大人は「覚せい剤」調査で「薬物調査」を実施してほしい。
危なくてとても住めたものではないし、犯罪が阪急電車に乗ってやってくる。

この低成績「生徒や選手」を責めるより先生やコーチの要因が大きくないか!
 京都や奈良が好成績。大阪はいつまでも悪いままだ。指導者の責任である事がはっきりと解る。

投手陣は好調だが打撃は悪い。ホームランが出やすいボールなのにただ振り回すだけボールにはあたらない。

助っ人頼みのチームでは人を育てる指導者の力不足の証明。
一つには「大学卒」の選手を使えないのでチーム力は半減する。
これでドラフト後の大卒選手は「阪神に行ったら骨を拾ってやる!」と見殺しを覚悟で入団するしかないのだ。

ところで「名古屋」も学力試験以前に問題がある。
「超・内申書重視」の教育マフィア地域だ。

中学3年間の偏差値が高校入試テストに大きく影響をする。
中学3年の春に名古屋へ転勤した私の子供の場合「内申書が不備のため、市内どこの高校の入学できません。」と転校早々言い渡される。

対策として名古屋への異動は中学1年生からはじめましょう!
それにしても教育界は全国の標準化が全く出来ていないね!
「原発マフィア村」と同じように「教育村」にも地域の利権ボスが存在するのだ。

東北の過疎地域が「日本のチベット」と呼ばれています。
ところが学力編では大阪が大きく「日本のチベット」としてリード中。
路上犯罪は日本一!いじめもあるよ。の町には住みたくないでしょう。

秋の人事異動でこの地域へ子供の転校予定の人はうかつに子供を送り込まないようにご注意ください。
「大阪へ行くなら骨を拾ってやる!」上司の覚悟と危険手当が必要だ。

「大阪人の時計はよく壊れる!」この現実に直面しています。
何とかしましょう!
橋下市長に時計をもっと丁寧に扱うようにお願いしましょうかね~!


















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時計師の京都時間。

2013-08-27 09:21:44 | 日記

「天地始粛」明日28日は「夏の暑さの気候が穏やかになる」日。
いよいよ仕事も順調に進む。
時計の仕事では夏の暑さが一番の難敵。10分の一ミリ以下の精度が要求される作業の為に作業台を移動しました。

おもての車道近の作業場ではコンビニトラックの暴走、振動の為にしばしば作業が中断する。
夏の暑さと重なってイライラが倍増。
「こんにゃろめ~!」などとトラックをののしっている時に偶然お客様が入ってきたりするとちょっと恥ずかしい。

「やぶ蚊」と「コンビニトラック」は時計師の敵だ!
ふにゃふにゃ中国製品に立ち向かうモチベーションがグーっと下がります。

政治の世界では「消費税増税」のためのヒアリングが始まったようです。

消費税を上げるために都合のいい人を都合のいい数だけ呼ぶ。
頭数をそろえての茶番劇と無駄使いの連鎖は止まらないようです。

本来の「労働者」の立場から発言する人が皆無の日本。
トヨタやパナソニックなど大企業の経営者を守るための「労働団体」。役員には派遣労働者など格差社会の被害は見えてこないのは当然だ。

民主党政権の折「格差社会」解決に無関心だったのが大企業と一体化した労働組合の幹部たちだった事からよく解ります。
「消費税」が上ると大企業は利益が出るので労働団体も「消費税増税歓迎!」なのだ。

中国では「リコノミクス」が頓挫している状況です。
今年3月から登場した天才!李克強首相の改革政策を「リコノミクス」という。
社会状況がブッシュのあとを引き継いだオバマに似ているがもっと悪い状況だ。

肝心な後ろ盾の「習近平」氏。最近は改革に後ろ向きになってきた。「シンセン」の高層ビル群など家族に既得権益層をしっかりと抱えているので当然の事でしょう。

中国市場からいち早く逃げ出す競争が止まらない。
ところが時計業界だけは中国脱出のシフトチェンジが進んでいないのが心配です。

国際的に「市場原理主義」の影響で「格差社会」が進んでくる。
その結果として貧困層は宗教にすがるような心理状況が進む。
「原理主義」がひろがり宗教対立が各地で激しくなるのが今のアジアや中東の現状でしょう。
中国もその影が見えてきたということだ。養殖ゴキブリも逃げ出す。
百貨店などからお店もお客も消えてきたそうです。

「見たくないものは報道しない」のが日本のメディアなので「消費税」ネタでごまかしているようです。
社会学者?古市君まで登場していた。政権に都合のいい若者代表の彼と無駄な消費税問題はぴったりとマッチしていました。

明日は工房がお休み!やっと夏休みで中国から帰国した時計仲間が遊びに来る。
昔、「時計工場」「学校」「病院」の優先順位で地域に貢献してきた?仲間です。当時はこんなに失敗した「時計と時間」の時代が来るとは予測出来ませんでした。

ただ「李克強」氏のような勇敢な指導者もいることで1%くらいの希望は残されているようです。
明日は水曜日!涼しくなる季節に入ります。







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時計師の京都時間。

2013-08-26 09:50:55 | 日記

最近「追試」修理が増えたことは以前に書いた。
昨日は「追試」だけのような一日でした。
「中国スント」の裏ブタが開かない!
ロレックスの日付け変更位置が中途半端!などなど。

私も時折失敗するから他人事ではない。
つい最近裏ブタを閉める際に防水パッキンがはみ出していたり、G-SHOCKのモジュールがゆがんでいたりとミスをやってしまったとこだ。

「スント」の裏ブタの件はすぐに解決。中国生産になった事から裏ネジのオスメスのアガキが大きく錆びやすい。オイルをにじませ裏ブタ全体を暖めた後、力いっぱいまわすとあっさり簡単に開きます。

ロレックスの「日付け」カレンダーのズレはそんな簡単に修正出来ません。
ロレックス・デイジャストは日付けカレンダーがバネでガチャンと切り替わるのでジャストという。
日付けを切り替えるジャンパーが弱くなっていたのでロレックスに送って交換することになる。その際オーバーホール含めて費用が約45000円とかなりの出費になる。

お客様はカレンダーがちょっとずれているだけなので~!とそのまま使う事になった。

一番困ったのが写真のアルバ。
ダイアモンドカットのガラスが邪魔で裏ブタを閉める工具が使えない。
何気なく閉めるとガラスが割れる。ガラス費用は弁償になるので気をつけましょう。

これも中国組み立てなので裏ブタのアガキが大きいので大きなプレス圧が要求される。
水道管を適当な長さに切って応用してアジャスターを造って作業開始。
なんとか電池交換1000円で終わりました。

そのほか、ロレックスのコピーモノがやってきたのですが「私のところでは出来ません!ロレックスに送ってください」とあっさりとお帰りいただいた。

最近、コピー品と解ると即座に会話や詳細な説明を省くようになりました。
この暑さで体力がなくなったので横着になったのだ。また、精巧なコピーモデルが増えた事もある。裏ブタを開けるまで解らないモデルも出てきたのであけてビックリ!やたらと無駄な時間をとった自分に腹が立つ。

「中国生産・時計」の増加は最後にお客様につけが回ってくる。

朝、「日経新聞」を見ると「内閣支持率上昇」68%。
消費税7割超が容認だそうです。くやしいね~!

京都で一番小さな時計屋のオヤジは別の国に住んでいる気分だ。
今年の「花火大会」全国各地でトラブルや災害に見舞われた。
同じようにこの夏、時計の仕事も信じられないような幼稚で難しいトラブル「おかしな事故」がふえた。

政治も幼稚なお金をただばら撒いているだけの「おかしな内閣」が支持される時代だ。

若い人はとにかく外国語を取得してイザというときの為に準備だけは備えて起きましょう!今後「原発」一基でも事故が起きると家族は難民化する。
韓国のあぶない原発も怖い。冬の季節風で一気に西日本にやってくることはPM2,5で実証済みだ。

原発のないドイツ。避難に備えてドイツ語と「ケチケチ習慣」を学習しながら準備しましょうかね~!






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