京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のおんな心と時間」

2019-07-13 09:20:44 | 時計修理

7月13日土曜日。雨。
小雨交じりどんよりした曇り空なんとなく金沢時代を思い出す朝でした。
金沢、秋田など日本海側の特徴はラジオのアナウンサーがやたら元気なことでしょう。
どんよりした曇り空が半年続く冬、ラジオから聞こえる元気な声に励まされた記憶があります。
「いつの日か京へ戻るぞ~!」と気合を入れていました。

土曜日、名神高速を名古屋方向から関ヶ原のトンネルを超えて大きな病院の看板が見えて来る頃にFMを京都に合わせる。
谷口キヨピーの元気な声がかすかに聞こえてきます。
あと少しで京都に戻れると雑音交じりのラジオを楽しみにしていました。
気候の悪い土地には元気なアナウンサーが現れるのじゃ~!

今日は祇園祭一番くじ蟷螂山が立ちます。正午に曳き初め。
一番くじなのでゲン担ぎで厄除け粽は早々に売り切れるでしょう。
令和時代の始まりで山の先頭をカマキリ君がパタパタやってくるのも何かの予兆か?
自宅の6番くじ「天神山」はのんびり、油小路が混雑するために14日になります。

「時間」が「走り去る、流れる」語源は水時計から、時間がグズグズ崩れる、落ちていくは砂時計からの由来でしょう。
時間が流れる、通り過ぎていくは船舶用の砂時計からか?ロープ海に投げてつなぎ目(ノット)で測るのが由来か。

私が蟷螂山を見送るのが20歳からだから44回目。あっという間に時を見送るのも祇園祭の見どころ。
蟷螂山も20年変わらず時間が通り過ぎて行きましたね~。
カマキリ山の底から昔と同じ名古屋から応援してくれる「からくりおじさん」がひょっこりと出てきそうな気がします。

「京おんな」と京の空。ころころと変わります。
「定年退職したとたん嫁さんから邪魔者扱いされる」私は居酒屋オヤジたちの悲鳴、大合唱を冷ややかに見ています。
「京おんな」を嫁さんにするとそんな甘いものではないのだ。
 自宅の京町家にあった工房前身の蔵の中で営業しているといきなり「あんた どっか行って!」と言われてしまいました。

定年後のオヤジは嫁さんにとって会社にたとえると天下りの何もしない社長がいつまでも横にいるようなもの。
お昼ご飯の用意、掃除洗濯の仕事が進まなくうっとうしく邪魔でしょうがないのだ。とっとと消えろ~!

定年後はどこか居場所を作ることでしょう。私の場合今の工房に逃げられたのでラッキー!
祇園祭期間中のごみ出しやら町内の行事の時には容赦なく借りだされます。理不尽!これが京都風なのだ。
来るときは一人、帰るときは二人の「京おんな」を嫁さんにする夢がある大学生の皆様、メリットも大きいがリスクもあるのだね~。

二年後をめどにデュアルライフを計画中です。
月の半分は長崎で家庭菜園をやりながら地域の時計修理を手伝い、半分は京都で過ごす計画。
この提案を嫁さんが出してきてびっくり。
「田舎の売れ残り土地家屋はもったいないので売れるまで頑張って!私も畑を借りてジャガイモ農業をやってみたい。農業、時々釣りの生活です」
そんなことであちこちに準備するのが私の仕事になる。
ところが嫁さん、先日の女子会でガチンコ農家の嫁をやっている同級生から農家の厳しさをヒヤリング。その後なんと漁業をやると言い出した。
有明海で捕れた魚介類を京都へ直送する計画にあっさり変更してしまいました。
誰か漁業の家に嫁いだ同級生を探してほしものです。

今日もエビスビールとサントリー・プレミアムを買って帰る。
結婚直後に「お酒の肴は作らへんからね~!」宣告された。以来アルコールの準備は私の仕事だ。
まもなく宵山。
後輩の立命館大学のみなさまは宵山デートではくれぐれも気を確かに時計を持ってくりょ~!
「女難の相」が服を着て歩いているのが衣笠校舎の特徴でおじゃ~!

今日も18時までの営業です。お早めにご利用くだされ~。








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