京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

失敗時計師の京都案内!

2011-04-30 22:05:05 | 日記

写真は昔懐かしい。マリオ・バレンティノ!
1980年代のデザイナーブランドの先駆者。

デザインはともかく、機械はしっかりとした いい時計です。
時間に耐えた!今でも使っている京都のオーナーに脱帽!



カルチェ。
タンク・フランセ。
電池交換の依頼です。


文字盤の10時位置のロゴに隠し文字があります。
カルチェのデザイナーに感謝!

ところで、左利きの女性は要注意!

ウオッチクラッシャーなのだ!
GW・ゴールデンウイーク。アウトドアのシーズンです。

女性は炊事の仕事が多い。
日常は時計をつけない人でもこの時期は別!時計は着けっぱなしだ。

 サウスポーは「たわし」を左手で持つのだ!
ジャバっと、洗ったとたん時計に水が入ってしまうのだ!

お風呂も、スポンジは左手で作業する。

左利きは不自由です。
駅の自動改札。
高速道路の料金所。コイン・トス。

バスの降りるときの精算。
などなど、

私は左利きだ!時計師では珍しい。

チェロを抱えて、地下鉄の自動改札口を通る。
利き手の左手で切符を入れて、斜めに改札口を通る。
必ずチェロのケースをぶつける。

高速道路の、無人精算所の精算!
コイントス!左手は使えない。危なっかしい右手でコインを入れると、取り落とすのだ。
後ろに車がつながっている。「ドン臭いおっちゃんやー!」

落としたコインを探すのだ結構、焦るのです。

世の中は右利きのためにある。

左利きの人は残念な世界です。
右利きの人にはわからない苦痛なのです。

最近、怖いお話をしています。
右利きの人が左利きの苦痛を理解できないことと同じ。

「お化けが見えない人」にはわからない世界だ。

昔、大学生のころ、道端でうずくまっている人がいたので、救急車を呼ぼうとしました。
声をかけてとたん、消えた!

子供のころ、ついさっきまで遊んでいた友達がいなくなってしまう。

数日後、久々に再開。一緒に遊んでいて夕方になります。
ご飯のいいにおいがしてくるころ。

「さようなら!」「さようなら!」お互い手が出る。
握手のときにスカッと、握れなかった手の思い出があります。
本当に「さようなら!」の瞬間。

京都に無事上洛を済ませた。
その中に「見えてしまう」人もいるのです。
大変悩みます。

京都は、歴史の街。いい歴史。
悪い歴史は関係なくそこそこ時間空間が交差しています。

でも、大丈夫!すぐに慣れます。
大人になったらほとんど消えます。

それでも悩んでいる人に!京都生活を楽しみましょう提案!

6000円ほどの出費は、痛い!
①能楽堂の「能」をお勧め。
「能の演目」はほとんどが鏡に映った異次元の世界で起きたお話なのです。
幽玄の物語なのです。

「ナーンだ!昔からの伝統なのだ!」と安心する。

アパートの「鏡」は寝るときには何か、かぶせて置きましょう!
鏡の中から「弁慶」さんなどが出てくると、大騒ぎになるのだ!

②「古事記」を精読する。
これもお勧め。古典は意外と真実が含まれています。

③道端で気分が悪くなって寝ている人を見つけた!
とりあえず、触ってみましょう。

お酒臭いのなら、そのまま通り過ぎます。
消えていなくなる時もあります。へこまないように、しましょう。

左利きのハンデと同じようなものです。
深く悩まないようにしましょう!

ビデオの「シックスセンス」が参考になる。
京都の大学生活を楽しみましょう!気を楽にしましょうねー!

掛時計の鐘の音は有効なのだ!
昔から「邪気」を追い払うアイテムなのです。






















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京都・時計師の怖い京都案内。

2011-04-29 22:07:29 | 日記
京都の日常生活のご案内。
京都駅前・四条界隈の観光地も京都。

私の生活する京都は地元の京都。
私の時計工房のお客様は観光地からは程遠い。
西陣・紫竹地区の皆様なのだ。ジモティー京都のお話。


時計の裏蓋。裏蓋ごときに怒りまくっています。
GW突入なのですが、工房も急がしい。

そんなときに、この裏蓋の時計の電池交換の依頼がやってきました。
防水時計なので、ネジのように締め付ける裏蓋なのです。

裏蓋を開けてみると、シールが貼り付いていました。
裏蓋をねじ込むように回して締め付けるため、シールもはずれてくず状態。

この状態では、ゴミを入れること同じだ。
ゴミを取り除いて、電池を正常に入れなおす。

「お客様には、時計師のいるお店で電池交換をしましょうね!」
優しく言いたいのですが、私の顔が怖いらしい!
修理料金は無料。電池のセット状況をを替えただけなので無料。

それならもっと怖いお話をしましょう。

先日の水曜日。
近所の神社へ夫婦でお参りしました。

その境内で修学旅行の中学生がふざけて遊んでいます。
まじめにお参りすることが恥ずかしいのでしょう。
恐ろしい光景です。

長崎県で育った私。
子供のころから異常に、異界のものが見えていました。
慣れてもいました。

ところが、大学生活を送るために父親の関連の京都へ上洛。
薩摩帰り、長崎帰りは、今では珍しくありません。

今まで見てきた異界のもの達。
野球にたとえると、リトルリーグ。

京都のものはメジャーリーグクラスなのです。

パワーがまったく違っていました。
しばらく寝込んでしまうこともありました。
大学卒業早々、京都を離れていたのですが、最近帰ってきたのです。

そのような、私のお勧め!パワースポットベスト3!

ちなみに、パワーが強いのは効き目もすごいのです。
「薬」と同じ。多く摂取すると当然気分が悪くなります。

私のように、感じる人も、何も感じない人も
影響を受けることは同じ。
そこで、忠告することになったのです。

①神社ではふざけないこと。
②元気な午前中に、先ず神社を回る。厳しい父親のような存在だ!
「お寺さん」は母親のようなものなのだ。参拝の時間は気にしないでいいと思います。

神社に参拝するときには服装などきをつけてね!

それでは
①建勲神社(船岡山)
一日は、寝たきり状態になります。
ただし、新規で事業を起こしたり、新しいことをはじめようとする場合、
報告する。

②上御霊神社
応仁の乱発祥の地。歴史好きの私は軽い気持ちで訪れました。
今でも、境内の中には一人では入れません。

定期的に「市」が開催されます。
ここにお参りすると、「話」ができるようになります。
あれだけ怖い思いをしたのだから、話べた?の私でも講師が勤まる。

③貴船神社
ここにはお礼参り。
名古屋から京都に一家で帰郷する際に名古屋の「貴船神社」に願をかけました。

無事に、京都に落ち着いたのでお礼参り。
綺麗なところなのだ。嬉しくて歩き回りました。
鞍馬山に続く道を歩いていたところです。目まいがしました。

ふっと、体が重くなる。通りがかりの登山者の人に助けてもらい、
貴船の川沿いにある料亭で一休み。

ご飯を頂いてビールを飲んで、あの「めまい」は何だったのでしょうか?
電車を乗り継いで自宅へ戻りました。

その夜。夢を見ます。
「いまどき、いまさら、戻ってきてなんの用じゃ!」
恐ろしい、鬼が迫ってきます。
「鬼」を生涯初めて見ました。

逃げても逃げても、飛んできて真後ろにいるのです。
鋭い爪で首を引っかきます。

後で聞くと、高熱でうなされていたそうです。
気が付いたら近所の堀川病院で寝ていました。
自分で歩いて病院まで行ったことまで、記憶に無かったのです。

病名は「引越しの疲れ!」が出たとのこと。

その後、皆様のご存知の通り夫婦仲良く、家族4人平和に暮らせています。
京都にいると安心安全。
あの!「いまどき帰ってきた」勘違い?の呪いは解けたのでしょうか?

ある日の出来事。
大宮通りを自転車で帰宅途中。
いきなり自転車のチェーンがはずれた。下り坂なので結構スピードが出ています。
急ブレーキをかけ、止まる。

真後ろから、ついてきて追突寸前で止まった自転車が「チッ」と舌打ち!
「・・・」
思わず振り向いて、クレームを言われそうな瞬間。
目の前の路地から、清掃トラックが猛スピードで横切っていきました。

そのまま進んでいたら二人とも道ずれで大事故!だったのです。
「お!おっちゃん!有難う!」感謝される。
二人ともしばらく、動けませんでした。

「京都の地から守られている」のです。
とりあえず。寺社仏閣では静粛にしましょう!


パンが美味しい。試行のパンは本当に美味しい。
5月③日に近所のパン屋さんがオープンします。
























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京都 失敗時計師の49日。

2011-04-28 23:15:25 | 日記

今年、ヌーベル・パスティーシュの庭に初めて咲きました。
今年も咲きました。こんな年でも咲くのです。


今日は、3月11日の悲惨な49日。

震災の被害にあった時計師の皆様。

時計師はみんなゼベット爺さんだ。
きっと、クジラのおなかの中で、時計の仕事を続けています。
ピノキオはきっと来ますよ!

今日一日は、仕事になりませんでした。

明日からは元気に復活できると思います。
今日は静かに一日を過ごせたので、皆様に感謝しています。


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失敗時計師の京都案内。

2011-04-27 13:43:24 | 日記

和時計の時刻の読み方。
基本24時間計です。

明け六つ、暮れ六つなど、太陽の昇り降りで時刻を設定しています。
夏と冬では日照時間が違うので夏は上部が広く、冬は下部半面が広くなります。

動力はゼンマイ。金属製は硬くすぐに割れてしまう欠点もあります。
鯨のひげなども利用されていました。
現代は時計を修理するために「シーシェパード」のおじさん達と対決しないといけません。

京都は戦災被害に遭っていないところ、このような名品も時折やってきます。
和時計の修理技術も必要なのだ。

100年以上昔の時計は簡単に修理ができますが、現行のクオーツ時計の修理は絶望的?
お客様はいまひとつ納得できない様子だ。

機械交換が前提になるために、わざわざ修理センターまで送ることになります。
送料だけで数千円かかるので、ほとんど粗大ゴミになっている。

一般に定価の10%~15%までなら修理料金を出費できます。
50%を超えると中止になるのです。

ところで、和時計。
子の刻から丑の刻までは少し怖い時間帯だ。
「草木も眠る丑満つ時」
京都はそっち系のパワースポットの多い街です。

子供のころ、父親が警察官。私が中学生くらいまで家族と一緒に駐在所に住んでいました。
駐在所なので危ない場所に設置されていることも多かった。

ある街。長崎県の離島のお話です。
駐在所は小さな池の隣に立っていました。
河童が出るとのうわさでしたが、出てきたのは河童のような可愛いものではなかった。

お風呂は、五右衛門風呂が屋外に設置されています。窓から池が見えます。
窓は釘で固定されていたので、父親が釘を抜いて窓が開くようにしました。

お風呂の戸は外開きで足元が見えるように下の部分が切れています。
夜10時過ぎると消灯時間で真っ暗になります。自家発電の島です。

お風呂に入る時間が遅くなったらローソクの明かりが頼りになる。
引っ越して数日後、私が真っ暗のお風呂に入ることになりました。
「ヘたれで、グズなのねー!」

ローソクの明かりがふっと消えます。
お風呂に入り口に誰かいます。戸には鍵もかけていません。
風も無いのにふわふわとゆれる戸が気持ち悪い。

お風呂から、池のある窓を見ると明かりがみえました。
窓を開けてみると、人魂?えー!
2,3個ゆれていました。

あわてて、入り口見ようと振り向くと人が立っていました。

なーんだ。お化けだ!
人間でなかったことでほっとします。平和な島です。
この島には頭のおかしな人はいないのです。

私たち家族が島にいる間にその駐在所は取り壊されて新しい建物が建てられました。
もちろん場所も移転。

以前の勤務先の危ない「高島炭鉱」に慣れてしまっていた私たちだ。
次元の違う恐怖の毎日だったのでしょう。

ある日、お風呂に暴れ牛が飛び込んできたことがありました。
お風呂に入っている私と牛の目線がちょうど合ってしまう高さだ。
五右衛門風呂に「ごん!」とあたって、また来た道を戻っていきました。

「うしがー!うしがー!」泣き叫んでいる私の話はだれにも信じてもらえませんでした。
お化けの話は「それがどうしたの?」程度。

沸点が低い家族なのです。
「丑満つ時」の木に刺さっている釘は抜いとけよー!程度なのだ。










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時計師の京都案内!

2011-04-26 23:01:26 | 日記

写真はコンコルド。
スイスの名門時計メーカーです。


時計のガラスの中と外にダイアが埋め込まれています。
18金とステンレスのコンビネーションが見事。

独自の設計なので裏蓋のネジも微妙な違いがあります。
裏蓋を開ける際のドライバーの選択に注意。

また、本体と裏蓋の密閉度が高く、裏蓋のネジを取り除いただけでは自然と空かない。
6時側からオープナーを使ってようやく裏蓋が開きます。

ベルトの交換時には注意ください。尾錠もオリジナルです。
ベルトと一緒に捨てないでください。

修理後のチェック。ダイアの取り付け状況も確認すること。
ガツーンと当たったらダイアが落ちるのです。
すべてそろっていることを確認のうえお客様にお渡ししましょう。


セラミックのケース。
取り扱いにご注意ください。すぐに割れます。

セラミックの特徴。
中心の軸の部分がもろいのです。
機械の取り外しの際は、テンションをかけないようネジを緩めること。

針を取り外す際には、革をあててセラミックを保護します。
汚れが目立つ際にはオーナーに連絡後実施しましょう。

いきなり、綺麗になってしまっても針とのバランスが取れません。
今回は機械交換。
料金3000円。
SKPとタカネのムーブメントを用意していますが、針の「はかま」に合ったのはタカネでした。


ブレッドハウス・バンブー。
試行のパンを頂きました。
毎日、オープンまでの試行が続いています。

パン屋と時計屋の労働拘束時間が似ています。
ほぼ、一日14時間労働。重労働です。

失敗するとダメージが大きいのはパン屋さんかな?
食べ物を無駄にするので、へこむらしい。

今回のパンも結構美味しいのですが、本人はまだまだらしい。
「ふーン!」
5月3日のオープンが待ちどうしい!

時計もパンも妥協してしまったらお終いなのです。
いいお隣さんがラインナップするので嬉しい。

明日は工房はお休み。お出かけ修理の日です。

仕事はお昼までには済ませて「ちびちび夫婦」仲良くランチに出発です!



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