京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の魔の刻」

2019-07-27 09:22:40 | 時計修理

7月27日土曜日。
台風一過の何となく晴れの日。
祇園祭の巡行も終わって夏バテで気合が入らない土曜日。
こんな時に魔が差します。
昨日危うく修理後の時間合わせで1時間セットを間違うところでした。
お客さんにそのまま渡すと不良品扱いになってしまいます。かなり怒ってくることが多い。
時刻合わは悪魔のように細心に秒単位作業を進めましょう。
客のクレームには天使のような大胆さで対応するとあっという間に客は逃げていきます。
やはり時計屋は悪魔を参考にしるお仕事です。

「魔」の時間。
最近は魔の仲間の「睡魔」が襲ってきます。お昼すぎ羊の刻ころあっという間にコックリコックリと居眠り、悪夢の失敗の夢を見てしまう。
やれやれぇ~分解掃除完成後に机を見るとネジは一本転がってハッとして目が覚める。

悪魔が出てくるのがウイッチアワー・魔女時間。これは世界共通の丑三つ刻の午前2~4時前後です。
この時間帯に近所のゲストハウスから中国人観光客の甲高い叫び声で目が覚める。
窓を開けて寝るので下京区の夏の夜は観光災害が起きます。中国人は一体何時間寝るのか?不思議だ。

京都では「牛の刻参り」も伝統的に行われているようで神社の関係者は夏は早起きをして一般の参拝客が来ないうちに見回りをする。
4時前に回るとうっかり出会ってしまうこともあるそうで日ノ出後の5時過ぎに見回るのがコツらしい。
そんなことでどうしても羊の刻には睡魔がやってくる。
恨みつらみの世界は恐ろしい。

韓国の文政権、自国の不満を外敵に向かわせる発展途上国の常道手法で返り討ちに遭って失敗。さらにおバカな「東京オリンピック」ボイコットで脅してきた。
逆恨みはあかんよ~。韓国国民がかわいそうでしょうがない。「ホワイト国」から「ブラック国」になってしまう。
これは悪魔のような失敗じゃ~!

京都で怖いのが「逢魔が刻の使い」でしょう。夕方5時~7時前後の一瞬でこれにやられる。
やぶ蚊が悪魔の使いなのだ。
時計の電池交換最中に指先をちゅうちゅう吸っているのがルーペで見える。お腹が膨らんでくるのが悔しい。
またマブタをさすやつもいる。
仕事が終わって鏡を見るとお岩さん状態です。かゆみ止めのキンカンをマブタに塗るとさらに悲劇が起きます。
梅雨が長かったせいかやぶ蚊の被害は先日の梅雨明けから始まりましたが例年よりかなり遅い気がします。

「魔」の仲間で「魔性の京おんな」は怖い!
時折高級時計の電池交換を持ち込む豪華キラキラの女性客はお得意です。
お客からプレゼントでもらった換金率の高いモデル。これで最近のリセールバリューの情報がわかります。
「電池交換して動かしてないと買取価格が違ってくる」そうです。
工房ではブルガリ、カルティエ、エルメスを電池交換料金は1000円だがそれ以上の価格になるので元が取れる。
やはり魔性の「京おんな」は悪魔のように細心な金銭感覚の持ち主なのだ。

今日も明日も通常通りの営業時間です。
お待ちしております。




コメント
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