京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2013-11-19 09:43:57 | 日記

G-SHOCKの電池交換が続きました。
このモデルのユーザーは消防士、警察官の仕事のお客様が多い。
近所に官舎があるのでお得意様です。

事故の発生時間や鎮火時間など時間の正確さが要求される仕事。
時刻を電波時計を見ながら秒まであわせます。
その間、1分近く修理時間が延びますが辛抱強く待ちます。ちょっとした我慢タイム!

ベルトが進化しています。切れやすいストラップ部分を尾錠で抑える形状に変わっています。ベルト交換の時期が長くなった事はいいことです。

紅葉が見ごろ!冷え込んだ朝は紅葉が映えます。
「イグ・お国自慢」の時間。
京都の大学生は他府県出身者が多い。ところが普通のお国自慢ではおさまらないところが面白い。
「イグ・ノーベル賞」にちなんで「なんちゃってお国自慢」。
地元の紅葉の自慢話が一通り終わるとなんとなく始まる。

ちなみにすごい人の例。
 大阪寝屋川出身です。「ボクは幼稚園から高校まで公立の学校や!どや!京大まで4年間京阪電車で通学したで~!」
おお~!イチローみたいなレアケースだ。他の大阪出身者には特にインパクトが大きいようでのけぞって「ゲ~っ」と驚く奇跡のお話だ。

次に信州・長野県出身の女性です。
「山に囲まれた小さな町からきました。すぐにお日様が隠れるので日照時間は夏でも4時間。
お日様が出ている間はグラウンドに出されるのです!気温差があるのでピアノの音はすぐに狂うのです!」

おお~!それで長野育ちなのにしっかりと色黒で音痴なじゃね~!あんたが一等賞じゃ!

最後は私。
「長崎県平戸市からさらに船で1時間ほどの島で育った。
浜辺ではひざほどのところでウニが取れる。「あまちゃん」のように深くもぐらなくても簡単に取れる。サザエ、あわびは食べ放題!山ではアケビ、桑の実など木の実は食べ放題!」
何じゃ~!ただの自慢かいな~?

私はにっこりと微笑みます。
「いえいえ~!その島にはなんと!図書館がなかったのです。書店も1つもない島だったので~す!コミックもない島なのだ!」
一同驚く!

へ~!それで君が「歩く教科書!亀井勝一郎全集」と言われているのじゃね~!学校においてある教育図書だけで育った純粋培養の見本なのね~!なんとなく偉い!」
同情の視線が集まる。そこでさらに駄目押し。

「ラジオから聞こえるのは朝鮮放送だけ。唯一聞き取れる日本語放送はNHK・FM放送なので子供たちはクラッシック番組を聞いて育つ!
勉強が嫌いな中学生は夜、静かにクラッシック音楽を聞くのです。
「亀井勝一郎」、「A・jクローニン」を読みながらベートーベンを聞くのが楽しみな時間です。
今でもチェロを弾くのは朝鮮放送のおかげ~。N響のチェロのトップ徳永さんにあこがれていました。」
秋の夜はしみじみ~とチェロが心にしみこんできます。

昨日、満月の月夜に誘われて!
のこのこと京都市立「北図書館」に行ってきました!
建物は古いが図書はきれいに整理されている。
町に図書館があるだけでなんとなく贅沢。幸福感があるのだ。

明日はお休み!午後から戻って道具の整理を始める予定。
水曜日だけがお休みの人の為に時折、修理の受付を午後から始めています。
よかったらご利用ください!



















コメント
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