京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2013-11-07 09:11:02 | 日記

今日は11月7日。暦は「立冬」「山茶始開」さざんかの花が咲き始める頃。
「冬の時間」
住まいの「京町屋」。夏の暑さに耐えるように造られているので冬は苦手な建物です!
洗面所も「走り」の地面から直接立ち上ったつくりなので朝は凍るような寒さになります。
欄間のすき間から雪が布団の上に舞い込む事もある。
寒くなると当然ネズミも冬支度で屋根裏に入り込む。
パタパタと走り回る音で冬が来た事が解るような仕組みなのだ。

「京町屋」など古い建築物を保存するためにはそこに住む事でしょう。
昔からの日本人の様式を楽しむ事です。危険も同時に学習します。

電気がなかった頃の家屋なので配線もむき出しなのでネズミかかじるなどの漏電も心配です。
「火鉢」など生火を使う事は出来るだけ避ける。
現代人は昔の人より火に慣れていないので火に無神経になります。
私はノスタルジーより火事が起きる危険を優先して火鉢、七輪は生け花用の花器に利用しています。

京町屋は壁を隣りの家屋と共有しているので火災が起きると隣も焼ける。
お隣に無用な神経を使わせない心配りが大切。炭の焼ける臭いが漂うと不安になるのだ。
「火の用心!」と町内を何度も回る子供たちの声で京都に冬が来た事を感じます。

写真は昭和の「ロンジン」
まだまだ動いていますが裏ブタにシールが重ねて貼られていました。
裏ブタで電池を直接押して電極に接触させる構造なので余計なシールを貼ってはいけません。
平成に入り25年になりました。古い時計と技術者は「冬の時代」を感じました。

最近一つ解った事があります。
ステーキを食べるとお腹の調子が悪くなる。
「三嶋亭」や肉屋さんの「ヒロ」の肉を食べてもなんともないので肉には油断していた。

出張先のレストランなどで調子が悪くなる場合が多い。
同僚や家族には異常がないので自分が「すい臓」の病気かと心配していました。
今回の発覚でお店は自己責任で選びある程度のお金を出さないとダメなのだと反省!

私はアレルギー持ちなので、接着剤で加工した肉には弱い事が解った。
新聞に載っているように「アレルギーの病歴はありませんか?」などと聞かれたことは一度もなかったね~!
お店の人は顔で判断しないようにしましょうね~!

東京駅からの新幹線では名古屋あたりでお腹の調子が悪くなる。時計のようなお腹だ!
その時間帯になると「トイレの引きこもり」騒動になるのです。
苦しい中、アレルゲンがエビか、ソバか、果ては卵豆腐か「あのやろう!」とトンチンカンな心配をしていました。
「お父さん!そろそろ京都駅やで~!今度から父ちゃんの指定席は無駄やから~買わんといてね~!」

「昭和」時代の安心感。「平成」のなんだかぞくぞくする怖い不安感。
裏ブタに無造作に貼られたシールを見てなんとなく人間不信になりそうだ。
「今日から冬の始まりの立冬」
「心の姿勢」をすこし前に倒して冬の準備に向かっていきます!

カイロ用のベンジンを買ってきました!北山の冬はこれに限るね~!
















コメント
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