お散歩探検倶楽部

不識、あくがれるまま、お散歩。(お散歩 ポタリング スケッチ写真)

越後~庄内の旅③ 鳥海山 2236m 2013/8/15

2013-08-15 | お散歩 旅

130815
 夜明け前の鳥海山。横光利一氏がその著書で書いているように、一面の稲だけの庄内のすばらしい風景の中に、ぽっかりと山が浮かび上がっていました。カミさんは一面の稲だけの田んぼを、海のようだと形容しておりました。今日は、この山頂を目指して、南側の滝ノ小屋登山口からの、グレード中、歩行距離9.9km、歩行時間7時間10分と、集英社のガイド本で紹介してある、山頂までの最短コースをたどりました。朝6時過ぎに出発しましたが、雪渓歩きと山頂部の岩場通過に結構時間がかかり、夕方5時前の下山となりました。ガイド本に書いてあるように、岩と雪と花の三重奏がしっかり楽しめました。いい山でした。(歩数計 26,306歩 15.7EX)

130815_3130815_2130815_4
◇7合目河原宿小屋から山頂を望む  ◇心字雪渓を登る  ◇9合目伏拝岳から岩石累々の鳥海山山頂(新山)を望む

130815_5130815_6130815_7
◇山頂部の岩場  ◇山頂の直下の神社  ◇登山道の脇のチングルマ

鳥海山山頂

◇山頂の標識

データ  

8月15日(木) 晴 滝ノ小屋登山口 気温20℃ 6:00

6:20 0歩 登山口出発 ⇒ 6:41 1,081歩 滝ノ小屋 ⇒ 7:55 3,357歩 河原宿小屋 ⇒ 10:00 7,501歩 伏拝岳 ⇒ 11:45 10,269歩 鳥海山山頂 ⇒ 13:36 14,055歩 伏拝岳 ⇒ 15:28 20,280歩 河原宿 ⇒ 16:20 23,662歩 滝ノ小屋 ⇒ 16:39 25,165 登山口帰着

横光利一 「夜の靴」 引用

外国から帰って来たとき、下関から上陸して、ずっと本州を汽車で縦断し、東京から上越線で新潟県を通過して、山形県の庄内平野へ這入って来たが、初めて私は、ああここが一番日本らしい風景だと思ったことがある。見渡して一望、稲ばかり植ったところは、ここ以外にどこにもなかったからだった。その他の土地の田畑には、稲田は広くつづいても中に種種雑多なものが眼についたが、穂波を揃えた稲ばかりというところはここだけだった。この平野の、羽前水沢駅という札の立った最初の寒駅に汽車が停車したとき、私は涙が流れんばかりに稲の穂波の美しさに感激して深呼吸をしたのを覚えている。

コメント (2)