今年も6月に入った。年寄りは月日の流れが早い。
大阪城公園は長い観察記録があるので、今さら初記録の鳥は出ないと思われるが、意外とそうでもない。
今年はすでに初記録の鳥が3種も。イスカ。カラフトムジセッカ、アカエリヒレアシシギ。
こんな事を誰が想像できるだろうか。
先日のアカエリヒレアシシギは変わった鳥だ。いわゆる一妻多夫の鳥。
1羽の♀が♂と交尾し、卵を産んだら後は夫に任せ、妻は次の男へ向かう。夫は一人で卵を温め孵ったヒナに餌を与え育てる。まさしくイクメン。
反対に一夫多妻の鳥もいる。オオヨシキリ、コヨシキリ、ミソサザイなどはたくさんの妻を持つと言われる。他に多夫多妻、乱婚なども。
多くの鳥は、基本的に一夫一妻。基本的にと言うのは、事実は♂♀ともかなり浮気があるとの報告も。
今回のアカエリヒレアシシギと同じ一妻多夫の鳥は、ご存知のタマシギがある。
ともに妻が美しく着飾って夫は地味。夫は巣の上でじっと卵を温めているのに、派手な色合いでは目立って仕方ない。
一方妻は美しい色合の衣装で、卵を夫に任せて新しいイケメンを探す。
今回飛来の3羽を見ると、1羽は頭も黒く、喉も橙色に染まって美しい♀の夏羽。後の2羽は微妙。換羽の途中なのか♀か♂か私では判断ができない。記録はそのままを記載している。
・ツバメ 3 東外堀、梅林、京橋口
・オオムシクイ 2 六番やぐら、梅林
・イソヒヨドリ ♂1 京橋口
・シジュウカラ 6 各所
・ヒドリガモ 1 越夏♂ 内堀
・アオサギ 1 内堀
・カルガモ 3 北外堀、第二寝屋川
・カワウ 2 第二寝屋川
大阪城公園での観察記録種が176羽になった。先日更新した一覧表を再度更新。こんな短期間に更新しないといけないとはうれしい悲鳴。プリントしたものを、今朝大阪城公園で出会った鳥友数人に渡した。
希望の方があれば、このパソコン宛てメールを。折り返し一覧表を添付して返信しますのでどうぞ。
上記の婚姻生態については、書棚から関連の本を探し出して書いたもの。古い本もあり、あくまで参考に。鳥の世界は日進月歩。新しい研究が次々と発表されている。興味ある方は最新情報を。
1 おしどり夫婦ではない鳥たち 濱尾章二 岩波書店
2 鳥の雑学事典 山階鳥類研究所 日本実業出版
3 一夫一妻の神話 上田恵介 蒼樹書房
4 鳥について300の質問 A&H・クリュックシァンク 青柳昌宏訳
■■ヒドリガモ(1999.1.11 内堀)
ヒドリガモは顔の緋色から名づけられた。内堀に休むヒドリガモたち。まれに外堀で見られることがあっても翌日には見られない。大阪城公園のヒドリガモは内堀だ。
カウントを続けてきたことで最近ようやくカモの顔が見えてきた。大阪城公園で見られる範囲のことだから種類はたいしたことはないが、ホシハジロやキンクロハジロなら嫌というほど見ている。
スズメを見ることで他の鳥たちが見えることがあるように、ホシハジロやキンクロハジロであっても数多く見ていると他のカモを見る時に役立つ。
相違点に気づくことや見るポイントを教えてくれるような気がする。ようやく、ここがこうだからヒドリガモでなくひと目でヒドリガモと分かるようになった。顔付き、シルエット、浮かび方、全体から出る雰囲気がヒドリガモになっているから不思議。
それを感じるのも不思議だが、ちょっとヒドリガモに近付けたように思えて悪くない気分。どんどん鳥に近づいて人として現世を去るときはもっと鳥に近づいてみたい。
大阪城公園は長い観察記録があるので、今さら初記録の鳥は出ないと思われるが、意外とそうでもない。
今年はすでに初記録の鳥が3種も。イスカ。カラフトムジセッカ、アカエリヒレアシシギ。
こんな事を誰が想像できるだろうか。
先日のアカエリヒレアシシギは変わった鳥だ。いわゆる一妻多夫の鳥。
1羽の♀が♂と交尾し、卵を産んだら後は夫に任せ、妻は次の男へ向かう。夫は一人で卵を温め孵ったヒナに餌を与え育てる。まさしくイクメン。
反対に一夫多妻の鳥もいる。オオヨシキリ、コヨシキリ、ミソサザイなどはたくさんの妻を持つと言われる。他に多夫多妻、乱婚なども。
多くの鳥は、基本的に一夫一妻。基本的にと言うのは、事実は♂♀ともかなり浮気があるとの報告も。
今回のアカエリヒレアシシギと同じ一妻多夫の鳥は、ご存知のタマシギがある。
ともに妻が美しく着飾って夫は地味。夫は巣の上でじっと卵を温めているのに、派手な色合いでは目立って仕方ない。
一方妻は美しい色合の衣装で、卵を夫に任せて新しいイケメンを探す。
今回飛来の3羽を見ると、1羽は頭も黒く、喉も橙色に染まって美しい♀の夏羽。後の2羽は微妙。換羽の途中なのか♀か♂か私では判断ができない。記録はそのままを記載している。
・ツバメ 3 東外堀、梅林、京橋口
・オオムシクイ 2 六番やぐら、梅林
・イソヒヨドリ ♂1 京橋口
・シジュウカラ 6 各所
・ヒドリガモ 1 越夏♂ 内堀
・アオサギ 1 内堀
・カルガモ 3 北外堀、第二寝屋川
・カワウ 2 第二寝屋川
大阪城公園での観察記録種が176羽になった。先日更新した一覧表を再度更新。こんな短期間に更新しないといけないとはうれしい悲鳴。プリントしたものを、今朝大阪城公園で出会った鳥友数人に渡した。
希望の方があれば、このパソコン宛てメールを。折り返し一覧表を添付して返信しますのでどうぞ。
上記の婚姻生態については、書棚から関連の本を探し出して書いたもの。古い本もあり、あくまで参考に。鳥の世界は日進月歩。新しい研究が次々と発表されている。興味ある方は最新情報を。
1 おしどり夫婦ではない鳥たち 濱尾章二 岩波書店
2 鳥の雑学事典 山階鳥類研究所 日本実業出版
3 一夫一妻の神話 上田恵介 蒼樹書房
4 鳥について300の質問 A&H・クリュックシァンク 青柳昌宏訳
■■ヒドリガモ(1999.1.11 内堀)
ヒドリガモは顔の緋色から名づけられた。内堀に休むヒドリガモたち。まれに外堀で見られることがあっても翌日には見られない。大阪城公園のヒドリガモは内堀だ。
カウントを続けてきたことで最近ようやくカモの顔が見えてきた。大阪城公園で見られる範囲のことだから種類はたいしたことはないが、ホシハジロやキンクロハジロなら嫌というほど見ている。
スズメを見ることで他の鳥たちが見えることがあるように、ホシハジロやキンクロハジロであっても数多く見ていると他のカモを見る時に役立つ。
相違点に気づくことや見るポイントを教えてくれるような気がする。ようやく、ここがこうだからヒドリガモでなくひと目でヒドリガモと分かるようになった。顔付き、シルエット、浮かび方、全体から出る雰囲気がヒドリガモになっているから不思議。
それを感じるのも不思議だが、ちょっとヒドリガモに近付けたように思えて悪くない気分。どんどん鳥に近づいて人として現世を去るときはもっと鳥に近づいてみたい。