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大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

6/3 イソヒヨドリ今日も盛んに餌を運ぶ。

2011年06月03日 | Weblog
 大阪城公園に着くと、遠くからシジュウカラのさえずりが聞こえる。緑は大きく育ってうっそうと。
 沖縄復帰の森から南外堀への途中でシジュウカラの群れに出合う。頬が薄い黄色で羽色なども全体に淡い。いかにも幼い印象。次々枝移りしていくのを数えると9羽。大阪城ホールの横でも幼鳥4羽。

 コメボソムシクイ、今日は市民の森、音楽堂西側上、愛の森の3か所で計4羽が ※「ジジロジジロ」 とさえずり。
 
 今日も空堀の太鼓やぐら跡でしばらく待つ。やがてイソヒヨドリの♂が現れて、西の丸庭園の木にとまって庭園内に見えなくなる。
 ♀を撮影したくて待っていると、いつもの石垣の角に突然現れる。後ろ姿なのでファインダーをのぞきながら、横を向いて!と心の中で声をかけるとスッと姿勢を変えてくれた。 ラッキー 「ありがとう!」 と数枚シャッターを押すと飛び立つ。

 天守閣東配水池でキビタキ♀観察と。コサメビタキと識別に悩むサメビタキ。西の丸庭園でヨタカなどの情報。

●今日の観察種。情報含む。
 シジュウカラ、コメボソムシクイ、カワウ、カルガモ、ササゴイ、ツバメ、カワラヒワ、イソヒヨドリ、キビタキ、サメビタキ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヨタカ、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。


※5/30のブログにコメントをいただきましたので、あらためて簡単に説明。(鳥も少なくネタが無いのも理由です。)

◎亜種コメボソムシクイについて、

メボソムシクイ(種)には複数の亜種がある。大阪城公園では春の渡りの時期に 「チョリチョリチョリチョリ」 と鳴く亜種メボソムシクイがよく観察される。渡りの後半になると 「ジジロジジロジジロ」 と鳴く亜種コメボソムシクイがよく観察される。
この亜種コメボソムシクイについては十数年前から異論があった。

ごく大雑把に言うと、亜種メボソムシクイは日本で繁殖。亜種コメボソムシクイはシベリアで繁殖。亜種オオムシクイはカムチャッカ、サハリンで繁殖。

シベリアで繁殖の亜種コメボソムシクイの鳴き声は 「ジジジジジ」 一方、カムチャッカ、サハリンで繁殖の亜種オオムシクイの鳴き声は 「ジジロジジロジジロ」 であることが分かっている。
すると、日本で亜種コメボソムシクイと言っているものの声は、亜種オオムシクイの声。

近年の研究では、鳴き声だけでなくDNAや形態などから、日本を通過する 「ジジロジジロ」 と鳴くのは亜種オオムシクイだとされている。

日本鳥類目録改訂第6版では、亜種コメボソムシクイとなっているので、私の記録はそれに従っている。ただし、改訂第7版が出るらしいので注目している。