堅壮院メダカ庵

百姓生活やメダカ飼育についての日々の記録です。

メダカを飼う理由ー10 「哲学の形成」

2005-12-26 | 自然と共生

P1010015 ○ メダカを飼育しながら米や野菜を栽培し、中山間の農村で生活することは自然と共生しているという実感があります。しかし、近代文明が急速に発展している現在、こんな質素な生活を実行していくことはかなり努力が必要です。今まで書いてきたことを実践に移しながら頑張ってみたいと思っております。

「メダカの学校」はメダカの生態を通じて人間が生き方を考える場であり、メダカに学ぶ道場でありたいと思います。四季の変化を楽しみながら、自然体で生活するようなところに到達するかもしれませんが、今後、メダカとともに考えて行きたいと思います。


メダカを飼う理由ー9 「安全・安心」

2005-12-23 | 社会・経済

P1020039_1 ○ 今日、メダカの学校も10㎝ほどの雪が降り、珍しく銀世界になりました。メダカの池は氷が張り、とりわけ水田のビオトープは氷と雪に覆われてしまいました。しかし、ガラスの水槽は20℃に加温していますので、メダカは悠々と泳いでいます。

 私の家には信楽の大きな狸がおります、杖、傘、徳利、通い帳を持って大きな腹を突き出し、厚い毛皮に覆われて完全防備で「またいっぱい来てね」と立っています。自然の中でも安全・安心に生きてゆく方法を教示してくれます。


メダカを飼う理由ー8 「照葉樹林文化」

2005-12-22 | 自然と共生

P3210088
○ ヒマラヤの山麓からインドシナ半島北部、中国の雲南省等南部地域、朝鮮半島および日本の南西にかけて「照葉樹林文化」という共通の文化圏にあると云われていますが、本来の植生はカシやツバキ、シイなどの常緑広葉樹の森が広がっていたのでしょう。また、この文化は農耕文化であつともいわれ、ヤマノイモ、お茶、餅、コンニャク、糀で造る酒、なれ鮨等の共通の食文化があると聞きます。
米とメダカは名前や分布で類似していますが、メダカ属の分布は照葉樹林文化圏ともかなりの部分が重なっています。私は、メダカを飼育しながら自給のための農業を営んでいますが、今後は照葉樹林の農耕文化、食文化を考慮しつつ栽培することが、自然との共生の原点に近づく「道」であるような気がします。
(写真は奄美大島に広がるスダジイの森)


メダカを飼う理由ー7 「質素な生活」

2005-12-20 | 自然と共生
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○ メダカは小さな魚体で池や溝に棲み、暑い熱帯から雪の降る日本の東北地方まで分布しております。わずかな水たまりでも繁殖して子孫を残している強い魚です。現在の私たちの生活は豊かですが、メダカを観察しているともっと質素な生活があるのでは無いかと考えさせられることがあります。自然の中で四季の変化に順応しながら、清貧の生活を考えるのも一つの生き方であると思えます。
(写真は三内丸山遺跡)


メダカを飼う理由ー6 「メダカは強い」

2005-12-18 | 自然と共生
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○ 今日はこの冬一番の寒波で雪が降り、メダカの池は氷がはりました。水田のビオトープは私が乗っても割れないほど厚い氷に覆われてしまいました。魚の専門家が見に来てくれましたが、こんな寒い時は池の水の流れを止めてメダカを刺激しない方が良いとのことです。
東南アジアの暖かい地域に棲む小さな魚ですが、氷の下でも生きのびる生命力は見習うものがあります。