横浜田舎物語

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ラストコンサート 第24回定期演奏会

2012-03-31 | M中吹奏楽部
 とうとうこの日がきました.


2012年3月29日 木曜日 午後5時半開演

                   


日にちが経ってもまだ、夢のようなステージと、大勢の観客の声援、拍手が耳から離れません。

中学校の3年はあっという間よ・・

本当にあの子たちの演奏を聞くのはこれが最後の最後なのです。

この日のために、家族、親戚総動員、そして地元と言うこともありセントラルのおばさま方も勢ぞろいで
応援に駆けつけてくださいました。

初めての定期演奏会は一昨年、1年生の孫たちは、演奏を聴かせるというよりも、先輩たちの足を引っ張らないように
必死で付いていくのと、一生懸命覚えたダンスを披露してくれました。

この日を最後に引退する3年生を送る場面では、本人たちはもとより観客まで涙、涙のそれは感動的なものでした。


そして、昨年は、未曾有の大災害の後、日本中に祭りごとを封印する風潮が広がり、
歯止めのかからないまま、M中吹奏楽部にもそれはやってきました。

卒業生にとって、3年間の集大成であり、一生に一度の、最初で最後のイベントですから
それができないとなったときの落胆ぶりは、当時2年生だった孫の話から十分伝わってきました。

当時は世の中すべてがそういう流れでしたから、もう半ばあきらめてたところへ
校長の鶴の一声?で学校の体育館で開催されることになったのです。

顧問のT先生のお話には「開催自体が難しかった状況から地域、職員、そして何より保護者の皆様の多大なるご尽力により・・」
と、あります。

観客も少なく、音響も決して満足のいくものではなかったけど、それだけに忘れられない演奏会になりました。


そして、今回、例年通り、ここ神奈川県民ホールで開催されることになりました。

もう何度言ったことでしょう

当たり前のことのありがたさ、尊さ、今回は本当により強く感じました。

始まりました。

3部構成で行われます。

第一部は、吹奏楽の王道ともいうべきクラシカルな曲を

第二部では、それぞれパートごとの演奏と、3年生35人による演奏

さすが3年生です。

受験のブランクを感じさせないすばらしい演奏でした。

二部最後の曲は、昨年のコンクール自由曲<「アルプス交響曲」より>

栄光の先輩たちの伝統を守りながらも必死で全国大会を目指した曲
結果は残念ながらダメ金でしたけど

本当によく頑張りました。

私自身、何度も聴かせてもらった思い出深い曲ですが、これも聴き納め

もうすでに涙ぐんでいる3年生もいます。

不調ながら、やっとの思いで突破した市大会、

T先生の厳しい指導のもと、生まれ変わったように生き生き演奏した県大会

そして、宇都宮で開催された東関東大会・・・結果は前述の通りでしたが

よく頑張りました。すばらしかったです。

M中吹奏楽部の輝かしい実績は、東関東大会17回出場(内、1度は3年連続全国出場のため不出場)金賞は13回
全国大会には5回出場

平成11年からはずっと東関東では当たり前のように金賞に輝いています。

この伝統を守り抜く、それこそが彼らの使命でもあったように思います。
それだけにそのプレッシャーは半端ではなく、とても中学生とは思えないような厳しさにも耐えられたのだと思います。

初めて楽器を持ってからわずか2年でかなりの曲が演奏できるようになります。

中学生くらいの柔軟な脳と体は良き指導者の導きで、信じられないほどの伸びを見せてくれます。

「アルプス交響曲」を聴きながら、様々な思いがよみがえってきました。

そして第三部

がらっと趣向を変えて

ディズニーメドレー~JPOPベストヒッツスペシャルメドレー

そして、私のために?って勝手に思ってしまった、待ちに待った”サザンオールスターズメドレー”
思わずスタンディングで手拍子したくなってしまいました。

M中のコンサートでは必ずアンケート用紙が渡されます。

その中に<今後演奏してほしい曲、ジャンルがありましたらお書きください>という項目があります。

<サザンオールスターズかビートルズをお願いします>と、何度か書き込みました。

それが通じたのかは?ですが

演奏曲目が決まった時

「ばーば、よかったね サザンだよ、サザン」と言って嬉しそうに報告してくれた孫

曲と一緒に周りに一応気遣いながら歌ってしまいました

そして、お別れセレモニー

3年生全員が最前列に並び、下級生が考えた、ひとり、ひとりに送る言葉を司会者の方が読み上げます。

後を追って、T先生がこれまた一人ずつ声をかけて、握手して行きます。

その都度、手で顔を覆う生徒たち

後で孫に「なんて言われたの?」と聞きましたら、忘れた・・と
忘れているわけないけど照れくさいのでしょう。
先生の言葉、しっかり胸に刻んでね  いつか教えてください。

全員でスピッツの”空も飛べるはず”を合唱

クライマックスはこれからです。

プログラム終了、と同時にお決まりのアンコール

T先生の挨拶があり、M中吹奏楽部のテーマ曲である”テキーラ”
そして、みんなが大好きな”宝島”

もう、本当にこれが最後と思うと、涙と言うより大きな声を出したいくらい号泣でした

1年の5月、娘の代行で部活説明会に行った日のこと

パートが決まって、楽器を買いに行った日のこと

初めてのコンクール

2年になってA編成に選抜され、先輩たちと挑んだコンクールのこと

大震災で定期演奏会ができないかもしれないと落ち込んでいた日々のこと

3年生になって、今年こそ全国にとの思いで勉強にも部活にも頑張ったこと

もっともっと書ききれないほど、本人も家族みんなも夢中になった3年間でした。

最後のコンクールは結局ダメ金だったけど、伝統の重圧から解かれ、やるだけはやったという
満足げな表情を忘れることはできません

Mちゃん、ほんとにありがとうね

あなたのおかげで家族みんなが強く結束できたような気がします。

残念ながら行くことになった高校にはちゃんとした吹奏楽部が無いから継続は出来ないけど
パパが言ってたよ

「これからも何か楽器を続けさせたい」って

音楽はいいよね。  どんなに苦しい時でも、辛い時でも勇気をもらえるし、希望をもらえます。

寂しいけど、ばーばの追っかけもこれで終了

3年間T先生の厳しい指導をがんばってこれたのだから、これから何かあっても大丈夫

M中吹奏楽部で経験した、苦しさ、悔しさ、楽しさ、嬉しさ そのすべてがこれからのあなたの人生の支えです。

よかったね

よくがんばりました。    もう一度ありがとう
         
コメント (12)
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