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やけどについて

2023年12月27日 17時12分45秒 | その他

やけどについて

 

今年も残すところあと僅かになりました。例年に比べて暖かい12月となっており、今年は暖冬とも言われていますが、12月中旬より突然本格的な寒さが始まってきています。

寒くなるとファンヒーターやストーブなどの暖房器具や加湿器、ポットやケトルなどの調理器具を使うことが多くなります。暖房器具や熱いお湯などを直接触ってしまったり、湯気などに手を当てるとやけどの危険性があります。

また、カーペットやこたつ、電気毛布などや使い捨てカイロによって、ジワジワと皮膚の深い部分までやけどしてしまう「低温やけど」にも注意が必要です。低温やけどは、体温よりも少し高い温度(44~50℃前後)のものに、皮膚が長時間触れることによって起こります。急激に熱さや痛みなどを感じるわけではないので、気付くのが遅く、症状が悪化してしまう場合が多いです。

こどもは大人より皮膚が薄いため、短時間で深いやけどになりやすく、注意が必要です。

 

某消防庁管内で、令和3年度は369名の0~5歳のこどもが「やけど」により救急車で運ばれています。その中でも、0歳児105名、1歳児159名と0歳、1歳の事故が多いです。

0~5歳のやけどの原因となったものは、味噌汁・スープや、お茶・コーヒー類による熱い液体でのやけどが多いです。

熱い液体でのやけど

事例1:親が味噌汁の調理中に誤ってこぼしてしまい、隣で立っていたこどもの頭部に味噌汁がかかってしまった。

事例2:テーブルの上の熱湯が入っているポットをこどもが誤って倒してしまい、頭部に熱湯がかかってしまった。

こんな事故も起きています

事例3:炊飯器の上に誤って左手を置いたことにより、蒸気でやけどしてしまった。

事例4:こどもがアイロンで遊んでいたところ、誤って電源を入れてしまい、熱された部分を手で触ってやけどしてしまった。

事例5:鍵を手に持って家庭用コンセントに差し込んでしまいやけどしてしまった。

低温やけど

事例6:湯たんぽや電気毛布などを寝ている間に使い、やけどしてしまった。

事例7:こたつの中やファンヒーターのそばでうたた寝をしてやけどしてしまった。

事例8:電気カーペットの上に座布団を敷き、2か月の乳児を2時間ほど寝かせて、ふと見たところ右足に水ぶくれができていた。

 

応急処置

やけどをしたら、すぐに流水で冷やしましょう。最低20分くらいは冷やし続けましょう。

服の上から熱湯を浴びた場合は、無理に脱がせさせようとせず、着衣のまま冷やしましょう。

広範囲のやけどは、冷水で濡らしたシーツなどで全身を覆い、シャワーをかけましょう。

低体温に注意しましょう。

→乳児は、身体を冷やすことで低体温になりやすいので、冷却中は意識の変化に注意しましょう。全身のやけどの場合は、流水で全身を冷やすことで体温が下がってしまうため、濡れたバスタオルなどで身体を包み、その上から渇いたタオルケットなどで保温するようにしましょう。

 

こんなときはすぐに病院へ

患部に衣類がくっついて剥がれない

→無理に剥がさず、くっついた部分は残して切り取り、清潔なシーツなどで覆って医療機関を受診しましょう。

顔や陰部のやけど

→特に気を遣う場所であるため、医師の適切な処置を受けましょう。

水ぶくれが500円玉より大きい

→清潔なカーゼなどで保護をして、医療機関を受診しましょう。

2度(水ぶくれ・ただれ・激痛がある)以上のやけど

→乳幼児は細菌に感染しやすいため、軽症と思っていても、念のため医療機関を受診しましょう。

低温やけど

→意外と深いやけどになっていることもあります。気付いたらすぐに冷やして医療機関を受診しましょう。

 

こんなときは救急車を呼びましょう!

広範囲にわたるやけど

体表面積10%以上のやけど(こどもの場合、腕や足1本の面積がほぼ10%です。)

 

家庭での事故予防ポイント

手の届く範囲を確認し、やけどの危険がある飲み物はこどもの手が届かない場所に置きましょう。また、スープなどの熱いものや熱い容器は、テーブルの中央に置く習慣をつけておきましょう。

テーブルクロスは使用しないようにしましょう。

調理器具は、使用中と使用後の温度が十分に下がるまで、近くにこどもを近づけないようにしましょう。

ストーブやヒーターなどの床に置くタイプの暖房器具を使用する場合には、安全柵で囲み、こどもを近づけないようにしましょう。

 

こんな危険があります!

テーブルクロスの罠

→テーブルクロスを引っ張ってポットやケトルが倒れることがあります。

コードの罠

→引っ張ったりつまづいたたり、上手く抜けなくて倒れることがあります。

取っ手の罠

→持ち手が外に出ているとこどもがひっくり返すことがあります。

 

こどもの手が届く範囲

こどもの手が届く範囲は、手の届く範囲と台の高さを足した長さで、1歳児では約90㎝、2歳児では約110㎝、3歳児では約120㎝です。これを目安にして、より遠い(より高い)場所に置いて、こどもが触れないようにしましょう。

 

おおわだ保育園は、保育の中でクッキングをする場面があります。こどもたちに注意喚起を行い、やけどに気を付けて楽しくクッキング活動を行っていきたいと思います。

また、保育園には薪ストーブもあり、こどもたちは薪ストーブで暖まることが大好きです。

薪ストーブを使う際には、注意していきたいと思います。

 

明後日より年末年始休みとなります。やけどだけではなく、感染症にも気を付けながら、規則正しい生活習慣で過ごしましょう。

来年も元気な姿で登園してきてくれることを楽しみにしております。

よいお年をお迎えください。

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