無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

子どもの年間被曝量1ミリ以下へ! 白河市の高汚染地域で放射線測定

2011年05月28日 17時15分46秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日、5月27日に文科省は、毎時1マイクロシーベルト以上の学校の校庭表土を削ること、その処理費用を国が全額負担することを発表しました。少し前進しましたが、やはり全部の学校の敷地内全部の土を削っていただきたいと思います。しかし、年間被曝量20ミリを押し付けてきた文科省の変化は大きな前進といえるでしょう。

 さて、26日(木)に私は県内(福島市・郡山市・二本松市・本宮市・伊達市・須賀川市・田村市)各自治体に電話をし、担当者に学校校庭の汚染土問題処理状況について話を聞きました。7市の中で、田村市だは、土を削ることを検討していませんでしたが、全校の土壌検査をしている最中ということで、その結果を見て検討するということでした。また、他の市は、郡山市のように実施した(現在進行中も含め)自治体及び現在実施に向け前向きに準備をしている自治体であり、6市全部が前向きに考えているという結果でした。田村市は放射線数値が低いけれども、土壌検査中ということで、ある意味前向きに考えていると言えるでしょう。
 白河市は、他自治体と比較すると独自判断はできず、国や県の判断を待っているという印象です。市民が不安になるのは当然だと思います。また、白河市は放射線数値が高いという認識がないように思えます。公表される数値は、0.57程度です。

 文科省と米国エネルギー省が合同でモニタリングをしたデータを文科省HPで発表しています。



 福島原発から80キロ圏内のセシウム134とセシウム137の蓄積量ですが、白河市の一部は30万~60万ベクレルの汚染のようです。ほぼ同じ地域は、放射線数値も1.0~1.9となっています(地表面から1メートル)。地表から1メートルで1.9ということは、地表はより高い数値です。どこがどれだけ汚染されているのか調べるために、色の違う地域と思われる場所を探し車を走らせました。車の中は、普通は0,1程度の放射線数値ですが、突然高くなる場所があり、その周辺が汚染されていることがわかります。まず、市内の中では高い数値の大信地区信夫第二小学校近くの道沿いで測定しました。


白河市大信増見地域(信夫第二小学校近く)で放射線測定



 最大で、2.68マイクロシーベルトですので、平均しても2前後になると思われます。

 また、西郷村を走っていると数値が急激に上がった場所があり、そこで測定をしました。


西郷村 羽太街道と小田倉増見線の交差点で放射線測定



 羽太街道と小田倉増見線の交差点で放射線数値は、最大で4.76マイクロシーベルトでした。非常に高い数値です。

 この他、林ます養魚場近くの道路脇で、最大2.74マイクロシーベルト。西郷村にある埋立処分場入り口看板前で、最大3.12マイクロシーベルトを測定しました。最大ですので、平均すれば2割程度下がるかと思いますが、汚染状況を比較するために、「地表面の最大数値」を重視しています。

 放射能は見えません。でも、間違いなく白河市を汚染しています。私は、現実を直視し、行動する必要があると思います。若い男性や女性がマスクをして買い物をしています。小さなお子さんを持つ方々は、不安な思いで生活しています。これを「安全」の一言で片づけるのではなく、安心のために放射能を除去する必要があります。


 たくさんのコメントをいただきありがとうございます。全部読ませていただいております。時間をみつけお返事をしていきたいと思います。宜しくお願い致します。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一歩前進、でも・・・ (さくら)
2011-05-29 01:54:07
大竹議員様
線量の日々の発表ありがとうございます。
目に見えないものなので、実感できない人には数値の報告は非常に有益と感じます。

ところで【5.23 文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】~子ども20ミリシーベルトを撤回せよ! 福島の子どもたちを守れ!~に、福島の方たちと参加してきましたhttp://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-7fe7.html

親御さん達の悲痛な叫び、終始涙を流しているお母さんもいました。
福島にまだ残されている子供達の命、そして将来を考えると非常に心が痛みました。

福島から参加した人70人を含み東京各地から700人を超える人が集まってくれました。

その甲斐があってか文部科学省は、「福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について」を発表し、この中で、「年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトを目安とし」としながらも、「今後できる限り、児童生徒等の受ける線量を減らしていくという基本に立って、今年度、学校において児童生徒等が受ける線量について、当面、1ミリシーベルトを目指す」としました。また、校庭・園庭の空間線量率が毎時1マイクロシーベルト以上の学校の除染について、財政支援を行うこととしました。

しかしながら、素直に喜ぶことはできません。

なぜなら白河市は私の計算が間違えていない限り空間線量だけの積算でも既に事故後1msv(発表された数値だけでも)超えています。
もしかしたら一日中、ずっと外にいる訳でないのでそれよりも実際には低いという人もいるでしょう。
でもこの数値には内部被ばくは全く入っていない数値なのです。内部被ばくまで計算したらどういう数値になると思いますか?


東京でも事故当日一時間あたり20マクロシーベルトを超えていたそうです。(京都原子力原子炉実験所の観測です)一体白河はどのくらいあったのでしょうか?真実の数値はいくつなのでしょうか

どなたかもっと正確な積算数値があるというのでしたら現在の白河における福島原発事故後での積算数値を是非教えてください。


そして是非、白河市長はじめ市民の皆様にもわが身のこととして、見ていただきたいものがありますのでURLのせておきます。

二本松市 内部被ばく検査へ~結果によって避難も検討
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1071
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Unknown (トラウトアングラー)
2011-05-30 09:54:55
さくらさんの意見に同感です。
インターネットにより、自分の生活圏がどれだけ放射線に汚染されているか分かるのです。汚染の事実を直視し、「正しく」恐れなければなりません。白河市内の汚染を今後どう除染していくのか、日常生活で何を気をつけなければならないか。
国や県は今までの法律を無視してまで、20ミリシーベルトまでは大丈夫とか県が雇ったアドバイザーは100ミリシーベルト以下は安全とか言っている様ですが、これらはそのまま受け入れられるものでは無いですね。
そのため、郡山市や二本松市は独自に行動を執る事にしたのでしょう。白河市も国や県の動向を待っているだけでなく、市民の安全を守るという立場で発言、行動を起こして欲しいと思います。市のホームページにある市長スケジュールを見てみますと、大丈夫かと不安になります、、、
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