―「昨日の記事(令和5年6月9日)」を書き換えます。―
(01)
① 象之鼻(漢文)
② 象の鼻(訓読)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)
① 象鼻(漢文)
② 象の鼻(訓読)
であっても、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① 象鼻長(漢文)。
② 象の鼻は長し(訓読)。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
主語・述語の順序で並べた文章で、
述語の上に置かれる語が一つの主語ではなく、主語が重なっている場合がある。
(角川ソフィア文庫、漢文の語法、2023年、184頁)
従って、
(03)(04)により、
(05)
① 象鼻長(漢文)。
② 象の鼻は長し(訓読)。
③ 象は、鼻長し(訓読)。
に於いて、
①=② であるか、または、
①=③ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① 象鼻長(漢文)。
② 象の鼻は、長い(口語)。
③ 象は、鼻は長い(口語)。
④ 象は、鼻が長い(口語)。
に於いて、
①=② であるか、
①=③ であるか、
①=④ である。
然るに、
(07)
① 象者動物也。
② 象は動物である。
③ Elephants are animals.
④ ∀x(象x→動物x).
⑤ For all x,if 象x then 動物x.
⑥ すべてのxについて、xが象であるならば、xは動物である。
に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥ である。
然るに、
(08)
日本語で典型的な文(センテンス)は、「Ⅹは」で始まる題述べ関係の文です。公式で一括して、
Ⅹハ、ウンヌン。
題目 述 部
とかくことができます。題目の提示「Ⅹは」は、だいたい「Ⅹニツイテ言エバ」の心持ちです。 (三上章、象は鼻が長い、1960年、8頁)
従って、
(07)(08)により、
(09)
② 象は
④ ∀x(象x→
⑥ すべてのxについて、xが象であるならば、
⑦ 三上先生が言ふ所の「Ⅹニツイテ言エバ」の心持ち。
に於いて、
②=④=⑥=⑦ である。