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興浜(おきのはま)で候 

興(こう)ちゃんの手掘り郷土史

大覚寺 お経と法話の会へ

2009年06月07日 | 大覚寺

 中西住職から、住職をして間もない頃に、「お経と法話の会」を3年余り続けていたが、このたび明法殿が完成したのでこの会を復活したと挨拶がありました。

 つづいて弟子の末吉さんが「浄土宗西山勤行式」から「三尊礼(さんぞんらい)」と「発願文(はつがんもん)」の発声指導がありました。

 浄土真宗の「真宗勤行集」には、お経の1文字1文字に音の高低を表す‘博士(はかせ)’という記号が付いているのですが、浄土宗には付いていないようです。

 末吉さんが「三尊礼(さんぞんらい)」と「発願文(はつがんもん)」に博士を付けたものをつくられたようでそれを見ながらの練習となりました。 

 

 練習のあと皆で「浄土宗西山勤行式」を読んだのですが、浄土宗のお経は題目の次の一句目は導師である中西住職の横に座っている弟子の末吉さんが読み上げる事になっているようでその役割を‘ゆいな’と呼ぶようです。

 お茶とお菓子でのティータイムのあと中西住職のお経の解説がありました。全てを記憶できていないので手控えたものを参考に書いてみます。

 

 「香偈(こうげ)」と「三宝礼(さんぽうらい)」の説明がありました。

 なぜお経というのかというお話。
 地球の経度が縦線を表すように経という言葉は縦糸という意味があるようです。昔お釈迦様の時代は文字があったようですが、お釈迦様は本を出していません。お釈迦様が話された言葉を弟子達が後世に伝える為にサンスクリットという言葉で書いたものがお経であり、サンスクリット語で‘スートラ’と言います。
 当時紙は無く、木の葉に書いたようです。
貝多羅葉(ばいたらよう)という大きく丈夫な葉に針などで傷つけるようように文字を書くとその部分が黒くなり文字として残るようです。
 もちろん貝多羅葉一枚にお経を書く事など無理なので、数枚に書いて穴をあけて重ねて縦糸を通すとスートラの出来上がり。

 調べてみると、日本でも500年程前に武士がこの貝多羅葉に似た多羅葉(たらよう)に文字を書き便りとした事が「葉書」の語源となったようです。「葉書の木」とも言われ、平成9年4月に総務省より「郵便の木」の指定を受けたようです。

 ちなみに横糸という言葉は常に移り変わっていくあてにならない仮のものを表しているとあります。
 その日、興ちゃんはとりあえず南縁の一番後ろの席に着席したらすぐ隣に綺麗なご婦人が座られました。意気統合して次回もご一緒する約束も取り付けましたがこのような場でよこしまな気持ちになった事を帰ってから深く反省した次第です。

 その他にもたくさん話されましたが、なかなか文章にするのは難しいです。