興浜(おきのはま)で候 

興(こう)ちゃんの手掘り郷土史

福聚海無量

2009年05月26日 | 歴史散歩

 本日は5月8日に掲載しました、「雲水あぼしを行脚する」に関連した事です。

 姫路市網干区浜田にある臨済宗妙心寺派龍門寺(河野太通住職)で、第4回安居会(あんごえ)が行われたという記事ですが、その時にあぼしまち交流館が休息場所になったのですが、その前日に河野太通住職から交流館に送られた一枚の色紙が交流館の受付に揚がっています。

 福聚海無量(ふくじゅかいむりょう)

 『広辞苑』には、福徳の集まることが海のように広大だということ。もと、法華経普門品で、観音の福徳をたたえた語。とあります。

 興味のある方はインターネットで検索して頂くと、沢山の解説文が出てきます。

 本日、興ちゃん夫婦の19回目の結婚記念日ですので、このありがたい言葉を掲載してお祝いといたします。 


あぼしまち交流館受付の時計の横に揚がっています


雲水あぼしを行脚する (龍門寺安居会)

2009年05月08日 | 歴史散歩

 姫路市網干区浜田にある臨済宗妙心寺派龍門寺(河野太通住職)で、第4回安居会(あんごえ)が行われている。

 安居会とは、龍門寺が本山に成り代わり修行道場になり、専門道場に事情があって修行できない人々のために設けている制度のようだ。

 5月6日(水)8:30~11:00まで、その安居会の修行のひとつである、托鉢(たくはつ)があぼしのまちで行われた。

 菅笠(すげがさ)をかぶり足袋をはき草鞋(わらじ)を結んだ雲水(うんすい)達22名が、「ウォーッ、ホォーッ」という声を張り上げながら列をつくり行脚(あんぎゃ)する姿は是非とも来年は皆さんも見てもらいたい。

 「行雲流水(こううんりゅうすい)」
「行く雲や流れる水のように1箇所に留まらない」という意味で、禅の修行僧は「雲水」と呼ばれる。・・・『週間朝日百科 仏教を歩く№3』より

 

 
龍門寺から北に国道250線まであがり東を向き網干大橋を渡り余子浜に入る


パリジャンの坂を余子浜側に下りる


余子浜専念寺の前を通る


東雲橋を渡り網干1番街商店街へ向かう


本柳寺の前を通る


商店街では雲水たちは店々に散らばり施しを乞う


龍野藩南組大庄屋だった片岡家の前を通過


興浜と余子浜の境に架かる両浜橋を渡る


今年2月にオープンした、あぼしまち交流館で休息の為立ち寄る
雲水たちは全員整列して挨拶のあと入館

   
入館前に菅笠はきちんと揃えて玄関に置かれた(写真左)
休息時でのお茶と柏餅の接待とお布施のお礼からか帰り際、般若心経を唱えられた(写真右)

 雲水たちの食べた柏餅のあとには、柏の葉が無かったという事だ。
興浜の銘菓浪花堂の主人に聞けば柏餅の葉は食べられないと言う。
雲水たちは持ち帰られたのか?

 この後、興浜と浜田の商店街を通り、雲水達は龍門寺に帰って行った。 

<!-- 龍門寺 安居会 -->